ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ムルマンスク州の植物(1)

2021-04-30 00:00:00 | ムルマンスク産 自然の幸
北極圏にすっぽり入るムルマンスク州にも、短い夏は訪れます。緯度差や毎年の気象変化で少々違いが出ますが、大体6月中旬から7月下旬までがこちらでいう「夏」だと思います。夏の最高気温は+25℃。初夏から様々な植物が芽吹きます。

今回ご紹介するのは、3種類のタンポポです。

フキタンポポ(ロシア名:Мать-и-мачеха)

(写真:ウィキペディア)
「母と継母」なんて奇妙な名前のタンポポ。例年だと5月中旬頃から6月上旬頃まで見られます。これが現れると長い冬がやっと終わったと感じます。※2021年は4月中旬からもう咲きました。


セイヨウタンポポ(ロシア名:Одуванчик лекарственный)

(写真:ウィキペディア)
日本でお馴染みのタンポポ。日本では繁殖力が強いということで「侵略的外来種ワースト100」に指定されている草花ですが、ロシアでは「薬用タンポポ」という名前で親しまれ、民間療法でも使われています。6月上旬から7月いっぱいまでが見頃。


ヤナギタンポポ(ロシア名:Ястребинка)

(写真:Stepanenko A.)
上記2つのタンポポと比べて、花弁数が少なく、茎が細く、葉が細いのが特徴。7月中旬から8月中旬ぐらいまでが見頃。


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新型コロナ・インフルエンザとの闘いー3 in ロシア

2021-04-20 12:00:00 | 様々な話題
皆さんいかがお過ごしでしょうか。大分更新してませんでしたね。すみません。超多忙でした。

新型コロナのパンデミックの第2、第3、第4波が、地球民の生活を相変わらず脅かしていますね。
マスク・手袋・ソーシャルディスタンス・人数制限・消毒、、、、もうウンザリ。

日本であまり報道されていない、ロシア(主にムルマンスク州)での最新の新型コロナ関連情報をお知らせします。

1)感染状況
 ロシア国内全体では、一般向け大規模接種開始後は徐々に右肩下がりになり、4月18日現在では一日の新規感染者数が8632人です。2ヶ月前の2月2日の時点では1万7千人。
 4月17日時点でロシア在住の1570万人が新型コロナワクチンを接種しました。これは全国民の11%に相当します。

 ムルマンスク州内では、一般向け大規模接種開始後は徐々に右肩下がりになり、4月18日現在では一日の新規感染者数が31人。2ヶ月前の2月2日の時点では158人。
 4月8日時点で35000人以上が新型コロナワクチンを接種しました。これは全州民の5%に相当します。


▲図1-1ロシア国内での新規感染状況 ※一般向け大規模接種開始(1月18日)の表示を追加しました。


▲図1-2ムルマンスク州内での新規感染状況 ※一般向け大規模接種開始(1月18日)の表示を追加しました。


2)現在ロシアで承認されているワクチン
 ロシア発の新型コロナワクチンは現在3つあります。「スプートニクV(正式名ГамКовидВак)」「エピヴァクコロナ(ЭпиВакКорона)」 「コヴィヴァク(КовиВак)」です。

スプートニクV(ГамКовидВак)・・・初回接種21日後にもう1回接種することが必要。50カ国が使用採択。
エピヴァクコロナ(ЭпиВакКорона)・・・初回接種2~3週間後にもう1回接種することが必要。ロシアとトゥルクメニスタンで使用。
コヴィヴァク(КовиВак)・・・初回接種2週間後にもう1回接種することが必要。ロシアでのみ使用。

 あとこれはSNSで言われていることですが、ロシア発のワクチンはスプートニクV以外はあまり期待できないそうです。後発のエピヴァクコロナは接種後70%の人にしか抗体ができないらしい。因みにスプートニクVは97%です。接種時にはワクチン名を要確認です。でもいずれのワクチンも勿論、副作用(発熱・倦怠感など)が出る方もいらっしゃいますので、ご承知おきを。


3)あらゆる新型コロナワクチンの開発
 世界初の動物用ワクチンが開発されたということが、3月29日に明らかになりました。このことは既に日本のメディアでも紹介されました。昨年10月から臨床試験を開始し、既にロスパトレブナゾールに登録済み、4月に生産開始されます。ワクチン名は「カルニヴァク・コヴ(Карнивак-Ков)」。犬、猫、キツネ、その他の動物にワクチンを接種し、すべてに抗体が現れました。現在、免疫がどのくらい形成されているかを更に研究を進めています。ギリシャ、ポーランド、米国、カナダおよび他の多くの国々の企業が、既にこのワクチン開発に関心を示しています。
出展:
https://smotrim.ru/article/2543461
https://smotrim.ru/article/2544260

 更にサンクトペテルブルグの研究機関で、飲むワクチンを開発していることが、4月20日に明らかにされました。新型コロナウィルス遺伝子に関する情報を、抗体の産生に重要なタンパク質にコーディング、合成成功したそうです。生成されたものをヨーグルトなどの乳製品に入れて、注射を必要としない「飲むタイプ」のワクチンを製造するというわけです。特許は取得済み。現在、臨床前試験が進行中です。
出展:
https://smotrim.ru/article/2552767?utm_source=internal&utm_medium=vesti2&utm_campaign=vesti-promo


皆さんお身体お大事に。

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