ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ひさびさのオーロラ

2008-02-29 06:29:08 | オーロラ
28日の20時頃、東から天頂を通り西へ伸びる淡緑色のオーロラを見ました。
出現時間は10分くらい。濃紺の夜空にゆら~りと揺れていました。
絵はその時の様子を画像編集ソフトで描いたもの。私の部屋の窓は全て東を向いているので、このように見えました。

それから昨日地元の天文クラブに伝兵衛さんと参加したのですが、そのときに天文クラブ会長のビクトルさんから3月のオーロラ予報を聞くことができましたので、お知らせします。
3月3,4,30,31日の以上4日間です。
筆者は学校準備のためこれらの日に長々と空を見ることはできませんが、見かけたらUPしようと思います。

出国ビザ受領!

2008-02-28 19:24:37 | ムル⇔キルケネス(ノルウェー) 218kmの旅
ついにやってきました!今朝方、-19℃でした。写真はそれより1時間経ったものですが。今期最低気温を更新しました。

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ついに受領できます!

本日現地時間15時に出国ビザが受領できるようです!一日千秋の思いで待ち続けること20日少々。かなり長い、いやそーとー長い。いつまで待たせるんだと、毎日憤慨してました。

出国は明日29日です。朝5時半起床で、7時に中心街近くのバス停から乗り込み、ノルウェー王国へ向かいます。現在、教室関係やら書籍関係やらでとにかく忙しいので、日帰りで帰国予定。上手くいきますように。

丁度、北伝兵衛さんの離ムル日と重なるので、なにやら象徴的かな。伝兵衛さんは朝6時にはホテルを出発、7時頃空港チェックイン、8時発モスクワ行きに搭乗します。

今度こそ!

ムルマンスク経済経営アカデミー訪問

2008-02-28 05:43:06 | ロシア語留学
25日の宴会の前に、留学プログラム打ち合わせのため、ムルマンスク経済経営アカデミー(Мурманская академия экономики и управления、略称:МАЭУ)を訪問しました。

このアカデミーの前身は、ムルマンスク経済法科大学(Мурманский институт экономики и права)でした。筆者が数年前に留学した際にお世話になった学校です。

学長室に入ると、お世話になったБекренев Леонид学長(写真上)やЯдрова Ирина副学長(写真下)が笑顔で応対、1時間半にわたり打ち合わせしました。

このアカデミーでは「短期留学プログラム」のプランを中心に討議。詳細は私達のサイト「ムルマンスク情報アリョーシャ」のHP上で後日発表します。乞うご期待。

初代日本語教師・北伝兵衛さんを囲んで歓迎会

2008-02-27 02:40:39 | 日本語教室・日本文化
昨日25日晩に、初代日本語教師・北伝兵衛さんを囲んで歓迎会をしました。
そのために、日本語教室に通っていた生徒さんに電話をかけまくったところ、大勢の方が伝兵衛さんのために駆けつけてくれました。ヨカッタですね伝兵衛さん!

会場はクルーシュカ-1(Кружка-1)。州立図書館近くにあるレストラン。去年位前から寿司・刺身など日本料理を出し始めました。ここの料理はなかなかイケます。


筆者司会の下、乾杯の音頭は第一期生で剣道有段者・ドミトリーさんにお願いしてスタート。
たくさんの可愛らしく魅力的で、日本に熱中している女子生徒たちに囲まれて、伝兵衛さん鼻の下がの~びの~びしていました。

最後に感謝の言葉を伝兵衛さんにお願いしました。生徒達楽しみながら耳を傾けていました。

そして記念品(?)贈呈。伝兵衛さん世代の人が聞いたら思わず喜ぶ「懐かしのメロディ集」をプレゼントしました。マジンガーZ、巨人の星、科学忍者隊ガッチャマンなどなど・・・アニメ、実写版、ドラマからCMソングまで180曲収録してあります。

北伝兵衛はん、来ムル。

2008-02-26 05:35:41 | 日本語教室・日本文化
初代日本語教師・北伝兵衛さん(写真)が、24日の23時頃ムルマンスク空港に到着しました。翌朝早々ムルの町をハイペースで散策したり、打合や宴会でロシア語を捲くし立てたりするなど、知力&体力の衰えが全く見られない伝兵衛さんの滞在中のスケジュールは下記の通り。

伝兵衛さんの予定:
24日 来ムル
25日 児童青年図書館訪問
    ムルマンスク経済アカデミーと打合
    日本語教室生徒さんとの歓迎会
26日 対日友好団体「オーロラ」との打合
27日 ムルマンスク人文大学と打合、地元文化クラブ訪問
28日 語学学校「リングヴァ」打合、日本語生徒宅訪問
29日 離ムル


カテージチーズが誘うラビリンス(前編)

2008-02-25 05:14:19 | スグレモノ・ヘンテコモノ
ロシアは、乳製品の種類が豊富なことで知られています。ロシア人はお酒と乳製品が大好き!
その数ある乳製品の中に、トヴォーラク(творог)という乳製品があります。カテージチーズといった方が判りやすいでしょうか。大豆製品で言うとおからに相当する、ポロポロした乳製品です。

ウチでは前出の黒毛ラットの餌として与えています。大好物のカテージチーズを無心で食べる姿は何とも可愛いらしいです。

ところでムルマンスクの小売店に、こんなユニークなトヴォーラクが販売されていました(写真)。
シェクスキンスキー・マスラザヴォート製のトヴォーラク。
食べ物を買うときやはり製造年月日と消費期限を一番気にしますね。わたしも必ずチェックします。
それでラベルを見たのですが、奇妙な事に、消費期限らしき欄にこのように書かれていました。

「製造年月日 2月2日1時/消費期限 10の6乗 以内(※写真赤線部分)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


理数系の世界にしか登場しない指数。世界広しといえども、消費期限欄に指数表示されている食料品をお見かけする機会は滅多にないでしょう。単位は時間なのか、日数なのか書いていませんでした。わけがわからぬまま妄想し、とりあえず計算してみました。

・単位が[秒]の場合
 10の6乗[秒]≒16667[分]≒278[時間]≒16[日]   
 う~ん、保存料入りの乳製品なら、この日数はありうるかな・・・。

・単位が[分]の場合
 10の6乗[分]≒16667[時間]≒694[日]≒1.9[年]
  トヴォーラクじゃなくてコンデンスミルクだったらこの年数はありうるかな
・・・。
・単位が[時間]の場合
 10の6乗[時間]≒41667[日]≒114[年]
 いかなる乳製品もこんな日数アリエナイ!


どうも良さそうな回答が得られないので、ちょいと深読みして進数計算してみました。

・10の6乗を二進数と仮定して進数変換計算。
 10の6乗(二進数) ⇒ 100(八進数)
   単位が[時間]であれば4日少々なので乳製品の消費期限としてはイイ線いってるかな・・・。
 10の6乗(二進数) ⇒ 64(十進数)
   単位が[時間]であれば2日少々なので高級乳製品の消費期限としてはイイ線いってるかな・・・。
 10の6乗(二進数) ⇒ 40(十六進数)
   単位が[時間]であれば1日少々だけど消費期限としては早すぎかな・・・。

・10の6乗を八進数と仮定して進数変換計算。
 10の6乗(八進数) ⇒ 10の18乗(二進数)
   単位が[秒]だとしても、変換後[年]であっても31709791983[年]になるので、いかなる乳製品もこんな年数アリエナイッ!
 10の6乗(八進数) ⇒ 262144(十進数)
   単位が[分]だとすれば、変換後182日となるから保存料豊富な乳製品であれば、この日数はありうる・・・?
 10の6乗(八進数) ⇒ 40000(十六進数)
   単位が[分]だとすれば、変換後28日となるから保存料豊富な乳製品であれば、この日数はありうる・・・?

・10の6乗を十進数と仮定して進数変換計算。
 10の6乗(十進数) ⇒ 11110100001001000000(二進数)
   単位が[秒]だとしても、変換後[年]であっても352298959950[年]になるので、いかなる乳製品もこんな年数アリエナイッッ!
 10の6乗(十進数) ⇒ 3641100(八進数)
   単位が[秒]だとすれば、変換後42日となるから保存料豊富な乳製品であれば、この日数はありうる・・・?
 10の6乗(十進数) ⇒ F4240(十六進数)
   いかなる乳製品もこんなF付きの日数アリエナーーーーーイ!

・10の6乗を十六進数と仮定して進数変換計算。
 10の6乗(十六進数) ⇒ 10の24乗(二進数)
   単位が[秒]だとしても、変換後[年]であっても31709791983764586[年]になるので、いかなる乳製品もこんな年数アリエナイッッッ!
 10の6乗(十六進数) ⇒ 100000000(八進数)
   単位が[秒]だとすれば、変換後3.2[年]となるから保存料豊富な乳製品であっても、この日数はありえない?
 10の6乗(十六進数) ⇒ 16777216(十進数)
   単位が[秒]だとすれば、変換後0.5[年]となるから保存料豊富な乳製品であれば、この日数はありうる・・・?


・・・・・・なんだか眠れなくなってしまいました。
(後編へつづく)

ロシアの会社での祝前日の祝い方

2008-02-24 02:46:57 | ムルマンスク市・街の表情
きょう2月23日は祖国防衛の日(День защитника Отечества)で祝日です。3月8日の国際女性の日と平等にするため、この日は別名「男性の日」とも言われています。

日本と同様に、休日に祝日が重なったときは月曜が振替休日になるため、25日(月)はお休みにする会社が多いです。
また、祝日が土曜ということもあって、前日の金曜日から各会社で酒盛りが始まりました。

外資系はよくわかりませんが、ロシアの会社では祝前日が金曜日だった場合、こんな風に祝います。

①労働時間が1時間短縮されます。
②昼休み頃から昼食時にワインを飲み始めます。
③ほろ酔い状態のまま、16時頃までフツーに業務をこなします。
④業務終了後、直ちに宴の準備をします(各課や合同でやることが多い)
⑤宴の準備の際、ウォッカやコニャックを必ずセットします。
⑥乾杯はウォッカでします。立て続けにぐい飲みで3,4杯飲みます。
⑦宴の継続時間は2~3時間ていうところから日付が変わるまでまちまちです。
⑧一度暇乞いをして帰ろうとしてもすぐに拘束され、宴の広場に連行されていきます。

業務終了してないのでにワインを飲んだり、会社内で長いこと酒盛りする、ということ自体、日本では考えられない風習ですよね。

なにはともあれ、
С Днем защитника Отечества!!!



日本書籍入荷紹介のプレゼン IN 児童青年図書館

2008-02-23 02:30:57 | 日本語教室・日本文化
初代日本語教師・伝兵衛さんの教え子で、ダーシャさんという若い女性が児童青年図書館で働いています。今は仕事の都合で日本語教室に通えないでいますが、彼女を中心とした提案により、この程同図書館に日本書籍が置かれる運びとなりました。


その日本書籍導入の紹介を含めた新刊入荷のプレゼンテーションが、2月20日(水)正午から同図書館メディア室にて開催されました。このプレゼンは各学校毎に、学校からの要望に応じて随時開催されるそうです。この日は十代半ばくらいの女子学生を中心に20名程参加し、耳を傾けていました。

ロシアで人気を博している日本作家、村上春樹や吉本ばなな、井上靖などの文学作品から、日本コミックの紹介までジャンルを幅広く説明、学生達の興味をそそりました。

露訳されている日本書籍は導入済みですが、図書館側は原文書籍も導入したいとの方針。原文といっても、かな&漢字交じりの文学書をいきなりというのも酷なので、まずはコミックやロシアの童話を和訳&絵本化した本を導入したいとのこと。
 
5年前この町に初めて日本文化の種を蒔きましたが、今度は教え子の方も乗り出して、徐々にその文化交流の華を育て始めました。
ブログ筆者は、図書導入準備や質問応対などで日々を追われています。

モスクワ⇔ムルマンスク1965kmの旅(30)

2008-02-22 04:44:19 | ムルマンスク⇔モスクワ 1965kmの旅
朝7時頃に起床しました。7時といってもまだ空は夜のように真っ暗です。

同室のリューダさんは下車を控え既に支度をしていました。彼女はモンチェゴルスク(Мончегорск)の隣町、オレネゴルスク(Оленегорск)という駅で下車します。しかし彼女の様子がなんだか変でした。様子を伺ってみたところ、列車の到着が1時間遅れている、迎えに来てくれる友人に連絡したいけど、うまく連絡できない、ということでした。

時計を見ると、この頃既にヒビヌィ(Хибины)に到着しているはずなのですが、まだ到着していませんでした。確かに遅れていました。寝ている間に何かがあったのでしょう。幸い筆者の携帯電話が電波を拾えたので、彼女に携帯を貸しました。

そうして、オレネゴルスク駅に1時間遅れの9時40分頃し、リューダさんは下車していきました。

当然、終点のムルマンスク駅にも1時間遅れの12時半に到着。12日に初日の出を迎えたばかりのムルマンスクの正午は、既にすっかり明るくなっていました。出迎えに来てくれた人達にモスクワの話を少しだけして、なんとか家路に着きました。
(モスクワ⇔ムルマンスク1965kmの旅 終わり)

モスクワ⇔ムルマンスク1965kmの旅(29)

2008-02-21 03:37:07 | ムルマンスク⇔モスクワ 1965kmの旅
1月13日(日)。15時半頃にメドヴェージヤ・ガラー(Медвежья гора)に到着(写真左上)。木の彫刻によるレースみたいな装飾が施されているので、まるでおとぎの国の家みたいです。

ここでは15分ほど停車しました。駅舎がまるで童話の世界のでてくる家のような感じだったので、記念に撮影しました。

夜です。19時頃、例の箱と夕食が運ばれてきました。
夕食の献立は、豚肉の衣揚げ、マッシュポテト、トマトとキュウリのサラダ、グリンピース(写真)。味もボリュームもなかなかでした。

車窓から景色を見ても、鉄道を灯す明かり以外に無く、辺りは真っ暗。列車の走る音だけがただひたすら静かに響いていました。
(つづく)