ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

小さな海水浴場・ママイカ

2009-09-30 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ソチの北部にあるママイカというところへ行ってきました(ジャマイカではありませんョ)。

ソチ中心からマルシュルートカ83番に乗車、揺られ揺られて1時間。終着場の小高い丘で降りました。

そこから海岸へ向かって歩いていき、小さな鉄道駅「ママイカ」の傍のガード下をくぐり、海に到着です。ママイカに宿泊している家族連れで賑わっていました。

更に歩くと美しいママイカ川河口に到着、今度は川沿いに歩いていきました。川沿いには小さな露店が立ち並び、浜辺で食べる果物を販売していました。そこでカラフルな暖簾が掛かった露店を発見。・・・実はこれ暖簾ではなく、チュチェーロというコーカサスのグミゼリー菓子。中はナッツや乾し果実などで、タコ糸で数珠のように繋いだ後、グミゼリー液に漬け固めるらしい。ろうそくみたいな作り方ですね。

更に川を上ると奇妙な橋を発見。川に×印のように掛かっています。奇妙なので記念撮影しました。

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やっぱ黒海は気持ちイイ~♪ですねぇ。

2009-09-25 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 今回はデッキチェアとパラソルが借りられるところで、海水浴を楽しみました。
浜辺からそう遠くない沖の方に岩肌が露出した部分があり、そこまで泳いで腰かけて休んでたりしました。
 岩は小さくないので、他の海水浴客が泳ぎ着き腰掛け、岩にへばりついたイガイ(黒い貝)をむしり取り、持ち込んだビールの肴にしていました。

***

 アドレルにも寄りました。やはりヌーディスト達には会えませんでした。多分、ギャラリーが多くいるため、落ち着いて「自然回帰」できないのでしょう。それにこの近くにあるムズィムタ川を挟んだ対岸で最近、「ソチ冬季五輪」の準備が急ピッチで進められていて、おちおち「自然回帰」も安心して出来ないのかもしれません。

・・・なんて思いながら通りを歩き視線をふと落としたら、通りのタイル面にテンプレート描きで
「ヌーディストビーチinスプートニク」
とあるのを見かけました(写真)。気がつくと通りの彼方此方にこれがありました。

 旅行後またネットサーチしてみました。
 スプートニクというのは、マツェスタとホスタの間にある小さい村あるいは駅名のこと。ここは比較的新しいヌーディストビーチで、既にゲイの皆さんの間では有名なところらしい。もちろん、家族連れや恋人同士、お友達同士で来る人も。海岸に沿って列車が運行してますが、塀や海岸の入り組み具合がうまくできていて、車窓から覗き見されることはないそうです。
 これで落ち着いて「自然回帰」できますね?!

下記浜辺で敢行している方がいらっしゃるもよう。

 アドレルのムズィムタ側河口(地図参照)※最も有名
 スプートニク駅(地図参照)※ムズィムタ川河口に次いで有名
 ダガムィス駅北部の浜辺
 マツェスタ駅がある地域の浜辺
 ゴロヴィンカ駅とチェミトクヴァジェ駅の間の浜辺※最も幅が長いらしい
 アドレルのバス停留所「クラースヌィ・シュトルム」とトンネルの間にある浜辺

あなたも「自然回帰デビュー」どうでしょう?

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ソチの日本料理

2009-09-24 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 彼方此方で日本料理のチェック(ヤポメシチェック)ばかりやっていると、正しくない日本料理を出す料理屋に共通点があることに気づいてきます。

 醤油が香ばしくなく、なんだか湿気っている。或いはゴクゴク飲める薄さ。
 天ぷらを頼んだのに、出てくるのは、カツ(パン粉か米粉を使用)。
 焼きそばの麺が、小麦でなく蕎麦。
 主食であるおコメと、ネタにフルーツをドッキング。
 寿司の酢飯の味を凌駕するネタを、トッピングに採用(ベーコンとかケチャップとか)。そしてそれを串焼風にする。
 緑茶ではなく、黄茶。
一体どなたに教わったのでしょう。嘆かわしい・・・いつか教育的指導をしなければいけませんね・・・。


 今回ソチの「ヤポーナ・マーマ(Япона мама)」に寄りました。厨房にいるのは東洋人。日本人であることを、そうでなくても、正しい日本料理を学んできた人が作っていることを切に祈りながら、フィラデルフィア巻き(サーモンとチーズ巻き)、鳥の天ぷらを注文。

まずは、醤油チェック。
が該当しました。塩辛い醤油のはずなのにゴクゴク飲めました。香りもなんだか湿気っていました。

巻き寿司は、まあいいでしょう。

鳥の天ぷら・・・・メニューの写真を見たときから懐疑的でしたが、出されたものはどうみても「チキンナゲット」でした。該当です。タレは醤油とだし汁をあわせたのはいいのですが、出汁の味も甘味も足りませんでした。筆者、ナゲットを薄い出汁醤油で食べたの、人生初めてでした。

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日本語教室開始&日本語教育専門家来ムル

2009-09-19 04:18:16 | 日本語教室・日本文化
旅行記途中ですが。

 9月7日から授業がスタートしました。
 1期生でコンスタントに参加する生徒は4~5名。今度新しく受け入れた2期生は12名くらい、うち6名は10代半ばの元気な子供です。今回は子供が多いので、大人クラスと子供クラスに分けて進度も緩やかにして進めます。
(それで今カリキュラム見直しなどでおおわらわ)

*****

 9月15~17日まで、モスクワから国際交流基金の日本語教育専門家・小栗さんがお見えになりました。Tightなスケジュールの中16日に、筆者が勤めている語学学校リングアにおいて、イワノブナ副校長とボリソブナ国際関係長との面会。1期生、2期生の授業風景に立会いされました。授業では最初の1時間を筆者が担当し、残りの30分間は小栗さんにバトンタッチ、模擬授業を拝見しました。筆者は日頃ロシア語で教えてますが、小栗さんは直説法で生徒の興味をひきつけて授業進めていました。皆、日本語による日本語をとても楽しんでいました。

 授業後は夕飯をご馳走になりながら、打ち合わせ。予め用意したこちらの懸案に対して、ひとつひとつアドバイスされました。

 ムルでの日本語教育と文化活動をアピールすることが出来ましたし、アドバイスを参考にして、更に発展させていきたいと思います。

 小栗さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。

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ソチの美術館

2009-09-14 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 ソチ中央地区、海岸とクロールト大通りに挟まれた緑地内に、美術館があります。1936年に建設された宮殿調の建屋。周囲には当時を象徴するアンピールがとても美しく残っています。美術館自体は1971年に開設されたようです。
美術館の前にはとてもよく整備された美しい庭、脇にはギリシャ神話に登場する金色の羊の像が建立されています。

 中は3階建てになっています。1、2階は絵画ルーム、3階はソチ都市計画を模したジオラマが展示されています。

 19世紀~現在に至るまでの作品が多く、ソチらしく極彩色豊かな絵、それとは逆に人間関係の複雑さを描いた絵、詩吟プーシキンの肖像画、オリンピックを象徴する陶芸作品・・・どれも素晴らしい作品ばかりです。

 巨匠アンドリアカの個展と彼の弟子による作品展が開催されていて、ラッキーでした。アンドリアカの絵画の特徴は、いきなり絵の具を使うところ。下絵は全くせずにすぐ色を置くそうです。それでいてあの正確さ。どうしたもんでしょう。
 彼の弟子はさすがにそうではないと思いますが、10代の子供でさえも本当に写実的に描いていて、ただただ驚くばかり。


[所在地]Краснодарский край,
город Сочи, Курортный проспект 51

[電話]62-2985,62-2947
[営業時間]10:00-18:0
[URL]http://www.sochiartmuseum.ru/


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ソチの麻薬撲滅キャンペーンポスター

2009-09-13 05:49:31 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
日本で芸能界を中心に麻薬汚染が深刻になってますね。
そんなわけでいまタイムリーなネタを。
麻薬蔓延は、世界彼方此方で共通の憂える問題。

ソチ美術館(後出)前の広場に麻薬撲滅キャンペーンのポスターが掲げられていました。
日本と比較すると、どうもエグさを全面に出してしまうね。
これくらいグロく宣伝しないと効果ないンですかね。
幼少時の筆者がこんなの見た日にゃもう酷いトラウマもんですよ、きっと。
日本の昔のCMを見たときですら、マジ怖かったですから・・・。

【覚せい剤やめますか。それとも人間やめますか。】←メチャ怖い
http://www.youtube.com/v/q21FR3K5bxI&hl=ru&fs=1&color1=0x006699&color2=0x54abd6

【みんなで覚せい剤を追放しよう】←こどもが・・・
http://www.youtube.com/v/7fi7zUrujyg&hl=ru&fs=1&color1=0x006699&color2=0x54abd6

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アフーン山観光

2009-09-06 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 アフーンといえばウフーン・・・・ではなくて、ソチにある小高い山です。前回のソチ特集でも紹介しましたが、この山へ行きましたので、そのご報告。

 ソチ市内には旅行案内所があちこちにあります。コーカサスの名所見学コースがたくさん紹介されており、1観光500~1000ルーブルとリーズナブルなのが魅力的。ビザ(マルチ)etcがしっかりしていれば、隣国アプハジア共和国の美しい風景だって観光できますよぉ~。

 さて、真夏のソチは暑いので「夕方のアフーン観光~地ワイン堪能コース」をチョイス。お一人様350ルーブルです。

 日差しが柔らかくなり始めた16時頃に観光バスに乗せてもらい、山肌を蛇行しながら走行すること1時間、緑溢れるアフーン山頂に到着。露店が立ち並びシャシリクを焼いてたり、地元産の蜂蜜などを販売しています。

 山頂には石塔があり、登ることができます(入塔料50ルーブル)。登頂すると、コーカサスの雄大な360度パノラマ風景が広がっていました。遠くに残る山岳地帯の雪。夕焼け色に染まった黒海の海。やわらかい風と日差し・・・。南方を向くと、アドレル国際空港を発着する航空機がせわしなく出入りしています。


 1時間ぐらい過ごして、再びバスで移動。今度はソチの湯治場として知られる、マツェスタへ。高速を降りマツェスタに入ると、硫黄の匂いが鼻を突いてきます。更に奥へ進み、マツェスタ療養所で下車。療養所のそばにファナゴリア(Фанагория)と呼ばれる、地ワイン製造所の名前がついたワインバーがあります。
 ファナゴリアシリーズワインは、黒海とアゾフ海に挟まれた半島のファナゴリアという地域で育てられた葡萄から造られます。口当たりがビロードのように滑らかで飲みやすいのが特徴、食が進みますよ。日本じゃまず入らない(というより日本の市場は欧州にばかり目向けている)ので、是非飲んでください。そしてお土産にもどうぞ。
ワイン工房「ファナゴリア」HP→ http://www.fanagoria.ru/

※試飲体験をしたい方は、往路のバスの中で150ルーブル払ってご参加ください。

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歴史博物館

2009-09-05 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 ここからはソチ特集。カテゴリー「ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅」内に置き、前回紹介できなかった観光スポットを紹介していきます。


 昨年中は工事のため見学できなかった歴史博物館が既にオープンしていたので、見学しました。住宅地や商店が密集したローズ通り沿いにあるその博物館は、敷地内が既に歴史的遺物で溢れています。

 特に観てほしいのは、門を入って右手にある大きなブロック石。よく見ると面に大きな穴が開いています。人が通り抜けるにはやや小さい径。これはドルメンという遺跡で、遡ること年に造られたとされています。でも、誰が何のために造ったのか、たくさんの考古学者が興味を持ちましたが現在の走査技術を持ってしても、未だ解明されていません。まるで箱型に積み上げられた遺跡の中に、ミステリーとロマンがギッシリ詰まっているようです。


 館内に入場すると、鉱物化石古代の遺跡品(ドルメンの穴を塞ぐため?の栓パーツも)、民族衣装が多く展示されています。ソチは温暖な気候と肥沃な土地柄、四季折々の花が咲き乱れ果実がたわわに実り、眩い緑が潤沢に流れる滝水に揺れています。コーカサスに住む動物の剥製、黒海に住む生き物たちの展示もあります。ソチを取り囲むコーカサス地域の壮大さと悠久のロマンを感じます。

 館内では他にソ連時代の遺品や、現代ロシアを代表してソチ五輪誘致活動についても紹介しています。

 ソ連時代の遺品は大祖国防衛戦争時のものが多く、鬼畜独軍から如何に死闘を繰り広げられたか、如何にソ連官民が強く結束してこれに対峙したか、ひしひし窺えます。

 2014年に開催決定したソチ五輪の誘致は、この地を愛するプーチン前大統領に強力な手腕により形になって来ました。いま主要開催地域となる山岳クラースナヤ・ポリャーナから山麓の国際空港都市のアドレルまで、工事が急ピッチで進められています。


 入口を入って右手の小部屋が最終見学部屋です。ここにはソ連-ロシアが叡智と威信を賭けて取り組んでいる、宇宙開発の歴史展示コーナーがあります。人類初の宇宙飛行士であるソビエトの英雄ガガーリン、ソ連宇宙開発の父カラリョフ、女性初宇宙飛行士テレシコワらの偉業を紹介しています。

 日本の宇宙飛行士である秋山豊寛氏、古川聡氏、星出彰彦氏、山崎直子氏らの顔写真や直筆メッセージなども歴史博物館に展示されています。
黒海での練習風景(JAXAより)→http://iss.jaxa.jp/astro/ascan/ascan_rep9907.html
ロシア・ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(星の町)→http://www.gctc.ru/(露、英)
※ホスタとアドレルの間にあるクデプスタ(Кудепста)という各駅停車しか止まらない村に、宇宙開発事業関係者専用の訓練所&療養所があります。

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ハリコフからソチへ列車で移動

2009-09-01 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ハリコフとお別れして、ソチへ向けて出発しました。前回はムルマンスクからの出発だったため3泊4日の長旅でしたが、今回は既に南下しているので、1泊2日で済みました。

 筆者が乗車した列車は、ベラルーシ共和国の首都ミンスク始発で、ベラルーシ→ウクライナ→ロシアと、3カ国を横断していきました。ユーラシアの交通はスケールが本当にデカいです。

 筆者が乗車する前に、ゴメリ(ホメリ)という町も通過しました。ゴメリと聞いて思い出すのが、23年前の'86年4月に起きたチェルノブイリ原子力発電所爆発事故。ゴメリの南西100km先にその原発があり、ゴメリも被害に遭いましたが不幸中の幸いか、風向や地形などの影響で被害が小さかったようです。
 土壌などに含まれていて、人体自然に悪影響を及ぼすセシウム137の半減期は約30年。
 無理な操業と不条理な政府姿勢によりもたらされた未曾有の災害。動植物と地元民に強いられた過酷なマラソンは、やっと折り返し地点が見えてきたのではないかと思い、心の中で祈り・・・。


 さらに列車はウクライナ北部を横断して、そしてハリコフに到着。ここで乗車。

 ウクライナには植物の名前の駅が2つあります。日本語に訳すとなんだか微笑ましくなりますね。日本にもそんな名前の駅、ありましたっけ?
 スモロ-ヂノ駅 → 「すぐり」
 イジューム駅 → 「干しぶどう」


 ウクライナ国境のイロヴァイスク駅と、ロシア国境のウスペンスカヤ駅で出入国審査をしました。何度経験しても、疚しいことがなくても、「もし不条理な扱いされたらどうしよう」と思うと、緊張が走ります。


 今回の鉄道の旅では、昨年通過しなかった駅を通過しました。ロシア最大の農業地クラスノダールや、鉱泉が湧き出るガリャーチークリューチ。一度下車してブラブラしてみたいものです。そしてロストフも・・・・またしても夜中に到着しました。

 ソチに着いたのは2日目の昼。日差しが眩しいかったです。

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