ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

姉妹都市・パートナー関係にある国際都市に異変

2023-01-30 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
バスに乗って職場へ向かうとき、いろいろなイベントカーに会います。
昨今ならVだのZだのあしらったバスが多いですが、たまに姉妹都市関係アピールカーに搭乗することもあります。
そのバスにたまたま乗って内装を見回し、その都市の市旗を見ていました。
確か11だったか12だったかあった筈が、白いシールで覆われた旗がありました。
うちに帰ってwikipediaを見たところ、

ムルマンスク市と姉妹都市関係にある国際都市
1) ルレオ(スウェーデン)   1972年3月26日~
2) トロムソ(ノルウェー)   1972年7月10日~
3) ヴァドソー(ノルウェー)   1973年4月30日~
4) ジャクソンビル(米国)   1975年7月14日~
5) フローニンゲン(オランダ)   1989年6月20日~
6) アークレイリー(アイスランド)   1994年10月14日~
7) アランヤ(トルコ)   2014年2月17日~
8) ミンスク(ベラルーシ)   2014年8月21日~※1995年6月30日まではパートナー都市関係だった。
9) ハルビン(中国)   2015年10月16日~

ムルマンスク市とパートナー都市関係にある国際都市
1) クックスハーフェン(ドイツ)   2004年8月14日~
2) ドゥアルヌネー(フランス)   2006年6月8日~
3) ゴメリ(ベラルーシ)   2009年8月5日~

やっぱり減っていました。そしてこのようなことが書かれていました。
「ポーランドのシュチェチン市は、1993年から2022年2月28日まで姉妹都市関係だった。」
「フィンランドのロバニエミ市は、1962年4月23日から2022年3月まで姉妹都市関係だった。」
2022年2月24日に露によるウクライナ侵攻のため関係を打ち切ったそうです。

ムルマンスク市は州内唯一、ポーランドの都市と関係締結していた都市でした。
ムルマンスク州内の他都市と姉妹都市関係を締結している欧州の都市は変更がないため、静観と言ったところでしょうか。

*****

またムルマンスク市にはノルウェー領事館分室とスウェーデン領事館分室もありましたが、2022年2月24日に露によるウクライナ侵攻のため、閉鎖したようです。

悲しい事態ですね。

クリスマスツリー 転倒アクシデント

2023-01-27 07:32:11 | ムルマンスク市・街の表情
ちょっと有り得ないアクシデントが起こりました
正月休み明けの1月9日。
ムルマンスク鉄道駅に飾ってあったクリスマスツリーが強風に煽られ、しかもあらぬ方向に回転して倒れ、下から階段で上がって来た通行人2人に直撃。怪我を負わせました。ビデオをご覧下さい。

暖房機付のバス待合室が登場・・・?

2023-01-24 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
冬にはすっかりキーンと冷える北極圏最大都市ムルマンスク市に、こんな建物が登場しました。
政府が大奮発して市中心地区のバス停に配置した、暖房機つきの待合室です。
中に入ると天井に設置されている熱放射装置のお蔭で、室内が暖まる仕組みです。
極寒の地にようやく登場と、ムルマンチャーネが大喜び。

ところがこれがちょっとプロブレムな話題になっています

プロブレムその1。12月中に登場したのですが、暖房が運転されません。
一度「12月29日から運転開始」という知らせを受けましたが、全く運転の気配がありません。
そのあと「1月25日から運転開始」という知らせが。本当なんだかどうだか
バスに入ったときにフワッと感じる嬉しい温かさ、早く来て欲しいです

プロブレムその2。一戸440万ルーブル
これは市中心地のマンションで、そこそこいい部屋が1室買える値段に相当します。
詳細が開示されていないようで、現在検察と調査委員会がこの内訳を調べているとか。
私が見かけただけでも、上下線合計12戸は確認できました。
政府ったらこの時期になかなかの太っ腹ですね。さあ、計算してみましょ~う

プロブレムその3。そしてバス料金が2月1日から施行され、35→40ルーブルと値上がりします・・・

SNSでは
「も少し安くて手頃なモデルは他にあるのに見え張って一番高いの選んでおいて、暖房費賄えなくなったから、バス代値上げしてそれに充てるんかーい。」
「少なくとも夏までに稼動して欲しい。今年もまた暑い夏になりそうだから。」
など、怒りの声が溢れています。

●上の写真は市中心にある「ピャーチウグロフ」バス停。暖房が利かないバス待合室が建っています。設置工事の段階から見てたんですが、古い建造物を除去し、電気系統を敷設するためなどで地面を堀って、配筋してセメント流して基礎工事したあと、またそこ掘り返してたんですよね。何やってんだか・・・。それから写真手前は、数年前にロシアで流行ったマスコット「ジュドゥン(Ждун)」、欧州のデザイナーが考案したもの。長い行列で待つ羽目になっても、世の中の不条理に遭っても只々待ち続ける、恰幅の良さと肌のたるみが目立つロシアのおばあちゃんをゾウアザラシに見立てたらしい。現在ムルマンチャーネは老若男女皆、ジュドゥンのように暖房を待っています。

初日の出2023 in ロシア連邦ムルマンスク市

2023-01-23 07:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
 年末年始そして現在は-5℃~-13℃ぐらいの比較的マイルドな気温でしたが、1月の7~8日にかけて大寒波が来て、ムルマンスク市中心部の気温がマイナス21度まで下がりました。ちょっと風も強かったので、顔が痺れましたね~

 1月11日はムルマンスク市で初日の出でした。とはいっても、初日はお昼頃に26分顔を出すだけです。しかも今回は地平線に長い雲が横たわっていて、市内で最も高い山に行っても、太陽面を拝むことはできなかったそうです。でも12月2日からずっと太陽を見てなかったので、久しぶりの橙白色の眩い光に市民はうっとりしていました。これから明るい時間がどんどん長くなっていきます。私は21日昼に街中の高台から太陽面を拝むことができました。やっぱりホッとしますよね

▼毎年市内の高い山で開催されている初日の出観望。裸成分が少々ありますが、寒風に晒されながら日光浴しているだけで平常運転なので、ご心配なきよう。

ムルマンスク州のドカ雪

2023-01-04 02:21:38 | ムルマンスク市・街の表情
北極圏といえば、ムルマンスク。ムルマンスクといえば、氷点下と雪とオーロラ。
実際どれだけ降るのかがわかる写真をご紹介(写真をクリックすると大きくなります)。





毎年豪雪に見舞われることを考慮して、当地でのブランコは地上1mに座席がありますが、
未曾有の豪雪に見舞われたときは、それでも埋まります。
動画はその時の様子です。



更に毎年豪雪に見舞われるムルマンスク州ならではのユーモアをご紹介。


▼もし吹雪で空港が閉鎖されたことで1日中出発を待たされるような人がいるなら、そこはムルマンスクです。



▼もし呼んだタクシーの雪堀りを手伝い、手押しを手伝う派目になり、それから行けるなら、そこはムルマンスクです。



▼吹雪警報発令にも拘らず、学校や大学に通っている人がいるなら、そこはムルマンスクです。



▼この雪崩にも拘らず雪塊を片付けてくれる道路作業員に感謝している人がいるなら、そこはムルマンスクです。



▼中庭でドカ雪に嵌り、優しい通行人に救出されたことで仕事に遅れた人がいるなら、そこはムルマンスクです。



▼もしこんな雪にまつわるハプニングやアクシデントにもかかわらず自分の町を愛している人がいるなら、そこはムルマンスクです。



これ見て「うん、そうだよな。普通普通」と思ってしまうので、
この地に大分慣れたというか、豪雪マヒしてしまっているようです・・・

謹賀新年2023年

2023-01-02 02:21:38 | ムルマンスク市・街の表情
新年明けましておめでとうございます。
ムルマンスクにずっとおりましたがひどく多忙で、長々と更新できずにおりました。
如何お過ごしでしょうか。

ムルマンスク州のあちこちで12月中旬頃からクリスマスツリーが設置&ライトアップされました。

▼ムルマンスク市でのクリスマスツリー点灯イベントの様子



ムルマンスク州各地のクリスマスツリーの様子です(画像をクリックすると大きくなります)。

▼(左から)ムルマンスク市、ムルマシー町、ヴィジャエヴォ町、ニーケリ町
   

▼(左から)ポリャールヌィ町、オストロヴノィ市、アパチット市、アラクルッチィ市
   

▼(左から)カンダラクシャ市、ザアジョールスク市、ガジエヴォ町、セヴェロモルスク市
   

▼(左から)コヴドール市、モンチェゴルスク市、オレネゴルスク市、キーロフスク市、ポリャールヌィエゾーリ市