ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ニシン、コラ湾に大量遊泳

2009-10-31 00:00:00 | ムルマンスク産 自然の幸
ロシアの漢たちは、ほんと釣りが大好きですね。
夏は川や海で、冬だって氷上フィッシングを楽しみます。

そういや、最近ムルマンスクで変わった出来事がありました。
今年9月から10月中旬頃にかけて、コラ湾に異様に大量のニシンが遊泳していたそうです。

原因はまだわかってませんが、恐らくメキシコ湾流の影響だろうと言われています。いつもは釣れないのに、不思議です。

ムルの釣り愛好家から瞬く間にその噂は広まり、ムルの漢たちはこぞってその思いがけない海からの恵みを存分に受け楽しんでいました。

どんだけ大量だったのかと申しますと・・・

証言1
釣り経験ゼロの人が、飛ばしサビキ釣りを仕掛けてすぐに、すべての釣針にニシンがびっしり掛かった。

※飛ばしサビキ釣り・・・一本の釣り糸に複数の釣針を枝状につける方法。この時の餌は擬似餌だったそうな。

証言2
3キロ位も釣れちゃった~。

※個人お持ち帰りの限界量か、3キロで飽きるのか。限界なければもっと釣れたのかもしれません。

証言3
ビニール袋3袋分も釣れちゃった~。

※ビニール袋の大きさを両腕で模してましたが、20リットル位の大きさのようでした。

知り合いが勤めている船舶修理工場の従業員たちは、アフター5にコラ湾にある自社空きドック(浮き式)にやおら集まり、晩御飯用やウォッカの肴用に、黙々と漁っていたそうな。

もーーーいくら「5時過ぎたからOK♪」だからといって、社内で釣り楽しんじゃうのは~~~。
呑気なんだなあムルマンチャーネ。

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インフルエンザ流行中

2009-10-30 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
日本では豚インフルが流行ってますね。犠牲者もかなり多いようですね。

ムルマンスクでも状況は似ています。
大体は通常インフルのようなのですが、下記動画リンクにあるように豚インフル患者も出ていて、現在ムルマンスクのすべての初等中等教育機関が一時閉鎖しています(~11月2日まで)。

【AH1N1ウイルスのせいで学校閉鎖】
http://www.tv21.ru/index.php?menuid=1&newsid=14476

筆者が働いている語学学校リングアは営業していますが、チビちゃんたちの数が心なしか少ないように感じます。いつもなら廊下を元気よくバタバタ走ってたり、大きな笑い声がよく聞こえてたりしたものです。
実際、日本語教室でもチビちゃん2名が闘病中。大人クラスでは、看病していた息子さんから感染してしまった、可哀想な生徒さんもいらっしゃいます。授業はゆーっくりやっていますが、個人の進度に影響が徐々に出始めています。

早く流行が終わりますように・・・・アーメン。


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原子力砕氷艦レーニン号博物館見学

2009-10-28 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
原子力砕氷艦レーニン号をご存知ですか?
当時ソビエトの叡智を集結させて製造された、世界初の原子力砕氷艦です。

ムルマンスク港に長いこと係留していたものの、改修などでその中身をなかなか拝めなかったその雄姿。wikiでは「2005年から博物館船として公開」と書かれていますが、実際は今年6月に完全一般公開、ムルマンスクの新観光名所誕生となりました。

筆者も業務の合間を見て、13:00からの回を見学してきました。

開始15分前に砕氷艦前に到着しましたが既に40名近くの拝艦希望者でごった返していました。元気な子供がいっぱい。本物の原子力砕氷艦を目前にワクワクしていました。


最初は会合室に。その後2グループに分かれ、艦橋(かんきょう)、通信室、機関室、機関制御室、医務室、博物館室、原子炉室の順に廻りました。

艦橋。船橋または別名ブリッジと言われる操縦空間です。操舵機、コンパスなどなど、ちょっと触ったら動き出しそうな様子。
テーブルには北極海の地図が置かれ、窓からはコラの景色を一望できます。

通信室。文字通り通信を行う場所です。艦橋のすぐ裏側にあります。無線やら大きなペンレコ(多分大気圧を記録)やらが装備されています。

機関室。原子炉室で生成された蒸気でタービンを回しシャフトへ。狭い足場の下に大きなシャフトが2機ありました。

機関制御室。運転制御機器がズラ~~~リ所狭しと並んでいて、20名入るのがやっと。思わずボタン押したくなります(といっても動きませんが)。

医務室には懐かしの体重計(上部の分銅を左右にずらして計る)がある他、手術室などがあり質素だけど設備十分。

原子炉室。小窓から覗きますがドキドキしました。レーニン号では就役6年後に原子炉事故がありましたが、この事故を機に大改装がなされ、原子炉も新型に代えたとのこと。もちろんここで見たのも新型です。

最後に博物館室。ここにはレーニン号関係の歴史的価値がとても高い資料が展示されています。

説明は勿論ロシア語ですが、事前にレーニン号をネットなどで予習してから見学すると役立つでしょう。

  開館日   12:00(水~金)/12:00、13:00、14:00、15:00(いずれも土日祝)。
  所要時間  1時間
  入場     50~100RUB(7歳未満は無料)
  お問合せ先 48-05-44(ロシア語)
  ※大人数の場合は予め連絡した方がいいようです。


『世界初原子力砕氷艦 レーニン号が就役するまで①②』
ソ連国民老いも若きも男も女も総出でこの砕氷艦を製造したんですね。
ものづくりの原点を見るような、そして思わず感動する渋~いドキュメンタリー映画を見つけました。
ロシア語ですが、関係ないです。絵見るだけで十分。短いので是非ご覧ください。





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国際経済フォーラム

2009-10-26 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
                      

 ここ1週間でめっきり寒くなりました。
 朝7時に起床すると空はまだ薄暗く、外はマイナス10℃ぐらい。
 前日に冬時間に切り替わり、ムルマンスクは更に厳しい冬を迎えます。

 さて実は、1週間前の14~17日まで、国際経済フォーラムが開催されました。
このフォーラムでは、ムルマンスク州の交通拠点の発展や、気候変動および環境保護面での隣接諸国との協力などといった諸問題が話し合われます。

 ロシア国内からそして国外(特に北欧諸国)から、1,500名を超える官僚やビジネスマンが集まり交流を深めてました。プーチン首相が来ムルするという噂が流れましたが、実現しませんでした。代わりかどうか知りませんが、ラブロフ外相が来ムルしました。ロシアの2大手石油会社ガスプロムとロスネフチから総裁らが参加しました。日本企業からの参加もありました。

 これに合わせ、スケート競技場で毎年開催されているワークショップ「セヴテック」も開催され、例年なく活気に満ちたイベントだったようです。

 フォーラムでは将来展望として、ピャーチウグローフ広場の総合娯楽センター建設計画やアルクチカの再建を挙げジオラマなどで紹介し、発展が期待されるムルマンスクを国内外にアピールしていました。

 焦点のひとつに、バレンツ海沖にあるシュトックマン油田を共同開発する「シュトックマンプロジェクト」がありましたが、本フォーラムにおいて「金融危機の最中であるが、開発は依然続行する。」ということが決議されたと、ドミトリエンコ・ムルマンスク州知事が記者団に伝えました。

 フォーラム最終日晩にはピャーチウグローフの特設会場で、今旬なアーティストУма ТурманСерегаのライブが盛大に行われました。

以下フォーラム関連記事です。
【国際経済フォーラム開幕】
http://www.tv21.ru/index.php?menuid=1&newsid=14911&date=2009-10-15&page=0&ngroup=

【1,500名を超える官僚やビジネスマンがフォーラムに来場】
http://www.tv21.ru/index.php?menuid=1&newsid=14920&date=2009-10-15&page=0&ngroup=

【セヴテック2009展示会が開幕】
http://www.tv21.ru/index.php?menuid=1&newsid=14922&date=2009-10-15&page=0&ngroup=

【国際経済フォーラム総括】
http://www.tv21.ru/index.php?menuid=1&newsid=14953&date=2009-10-16&page=0&ngroup=

【国際経済フォーラム最終日】
http://www.tv21.ru/index.php?menuid=1&newsid=14950&date=2009-10-17&page=0&ngroup=


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夏時間→冬時間

2009-10-25 00:00:00 | 様々な話題
本日10月25日深夜より、夏時間から冬時間に切り替わりました

これから極夜に向かってどんどん暗い時間が多くなります。
そしてどんどん寒くなっていきます。
もうすっかり慣れましたね。

これによりムルマンスク⇔日本間の時差が、5→6時間に変更
になります。お間違いなきやう。

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Asian Music Party!

2009-10-19 00:00:00 | サブカル
↑動画をご覧の際は音量を押さえてご視聴ください。

 10月17日16時~22時まで、アリョーシャ近くのセミョーノフスコエ湖傍にある「INDIE PUB」で「Asian Music Party」がありました。前年は「J-Rock Party」のみで、ハロウィンとバレンタインデーに開催しましたが、日本以外のロックに興味あるムルマンチャーネも結構いて、「じゃあ一緒にやろう」と今回のような運びとなったようです。

 「MOPAchkaさん、今回17時半頃パフォーマンスしますので見に来てくださいね。」と生徒に言われましたが、生憎当日18時まで日本語教室があったため、ガッカリされてしまいました・・・。「ごめん、んでも、行くからねー。」と約束し、授業後会場へ。
 

▲Asian Music Partyのチラシ。なかなかCOOLでしょ?(クリックすると大きくなります)

 入場料(150RUB=600円)を払って会場の中に入ると、熱気ムンムン&煙草ムンムン。暗い中でいろいろな色の照明がせわしなく回転し、J-Rockを中心としたロックが大音量で流れ、これにあわせて100名をゆうに越える参加者たちがパワフルにDANCE!DANCE!DANCE!
 会場を歩いていると、日本語教室の生徒達が次々に「MOPAchkaさ~ん!」と嬉しそうに会いに来てくれてました。結構来場してましたね~。

▲会場となった「INDIE PUB」(1コマ目)。会場に貼られた落書き掲示板(2コマ目)。(クリックすると大きくなります)

 DANCEの合間は演目。コスプレあり、パフォーマンスあり。ロックをBGMに自分達で考えた作品を披露していました。衣装も全部自分達で作るんですよ。立派です。
 それから二人羽織らしき余興もありました。3人出場で頭と右手、左手を担当。右手と左手担当が目前の食べ物を取り、頭を出してる出場者に食べさせますが、なかなか苦戦していました。

▲演目。コスプレ大会(1コマ目)、寸劇(2コマ目)、余興のロシア版2人羽織(?)(3コマ目)。(クリックすると大きくなります)

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文学音楽カフェ 10月の定例イベント

2009-10-18 12:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
↑9月の定例イベントの様子

 キーロフ文化宮殿(ムルマンスク市中心にある)の分室にあたるマリコフ文化宮殿内に、文学音楽カフェ「Автограф(アフトーグラフ)」があります。
 毎月第3金曜日の19時~21時ぐらいにかけて、定例イベントがあります。このイベントは音楽や文学を通じ交流をしようというのが目的で、20名前後のお客が毎回訪れます。客層は実年~年配層が中心。出し物も詩や演劇、歌唱など少し格調高く催されます。若者がキャンキャン騒ぐ場では、ないようです。

 筆者は9月に初参加し、どんな催しがあるのかと下見感覚で観ました。

 そして10月16日には、初オンステージを果たしました。

 出し物は秋の夜長にぴったりな、アノお方の作品。日本が誇る俳聖、松尾芭蕉の秋の俳句3作品を披露致しました。


▲日本が誇る俳聖、松尾芭蕉。(クリックすると大きくなります)

 芭蕉のプロフィールと、俳句という詩の形態と特徴を1分間で紹介した後、各俳句の背景・意味を説明し、俳句を読み上げました。小学校などの頃に既に習いましたが、当時はもうなんだかよくわかりませんでした。でも今回読んで、巧みで滲みる俳句だなと改めて思いました。

 ロシアでも詩はありますが・・・俳句は
5・7・5の1音に1文字しか載せられなぃぃぃ(ロシア語は英語と同様1音に1語載せることだって可能)
5・7・5の合計17文字だけなんて短すぎぃぃぃ
タダでさえ短すぎで制約あるのに、季節や風景や心情やらをその中に入れるなんてギャァァァァ

・・・・と3度驚愕されてしまいました。とりあえず日本文化PR成功です。
さて、次回は何しようか・・・・。

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秋の味覚狩り

2009-10-13 00:00:00 | ムルマンスク産 自然の幸
8月上旬から9月いっぱいにかけて、ムルマンスクでは秋の味覚狩りのシーズンです。店の前には露店が出され、キノコやグミ、ダーチャ(ロシアの別荘)で収穫した青果などが売買されます。

いつもはそれを利用するのですが、今回は知人の誘いに甘え、きのこ狩りにでかけました。

取立ての運転免許とマイカーで、西へ。以前ノルウェーへ向かうときに利用した道路に沿って走って1時間くらい。そこにはドリーナ・スラーヴィと呼ばれる、対独戦で最も熾烈な戦いが繰り広げられた山地があります。彼方此方に戦死した兵士を讃えるモニュメントがありますが、現在はムルマンチャーネの行楽地として人気がある場所です。

この山地の斜面には、秋の味覚がいっぱい育ちます。
きのこ狩り経験がない筆者は、最初から目を血走らせ鼻息荒くして探し回りました。でもよく見かけるのはベニテングタケなど毒キノコばかり。
「ああ、既に狩られてしまったのか・・・」
次第にテンションが落ちてきたところ、木陰にひっそりと伸びているパダシーノヴィク茸を発見♪大感動しましたねwww。

パダシーノヴィク茸は日本にはありません。オレンジ(茶色もあり)の傘部。傘の裏にヒダはなく、スポンジのようで分厚い。茎部は白地に土がうっすら付着して汚れているような感じ。比較的素人でも探しやすいきのこです。

詳しくはwikiを(露版しかありませんが・・・)

気がつけば、3kg近いパダシーノヴィク茸をGETしていました。
きのこづくし料理が暫く続いたのは、言うまでもありません。

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ソチの教会

2009-10-06 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
前回寄りませんでしたので、今回教会へ行きました。

ロシア人ウクライナ人アルメニア人オセチア人など国籍の坩堝化しているソチには、30を越えるロシア正教教会があります。

中でも有名なのが、ソチ市中心街にあるミハイル・アルハンゲル聖堂(写真)。ソチの日差しを受けて眩しい白亜の壁に濃グレーの丸屋根、モノトーンで清楚なイメージの教会でした。訪れたときは祭事がなかったので、人気が殆どありませんでした。

敷地内中央には聖水の採取場、これを取り囲むように聖堂がありました。

境内に住み着いているのでしょうか、親子の猫が眩い日差しの中グルーミングしていました。

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祝・ムル93歳♪

2009-10-05 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
ムルムルにおとというっすら初雪が降りました。例年より1週間ばかり早いみたいです。
朝晩の気温も0℃にかなり近づいています。
暖房は先刻お伝えしたように稼動中。でも我が家のボイラーはやや弱いみたい。
他の地域も電気、暖房、水道がやや弱めなところがあるようです。
冬支度は早め早めに。

そんな中・・・・・・

10月4日はムルマンスクの93回目の誕生日でした。

この日休日と重なったので、中心地では特設ステージが設けられ、コンサートやスポーツなど様々なイベントが催されました。

また夜には、近くの競技場から花火が打ち上げられました。

おめでとうムルマンスク!
http://www.tv21.ru/index.php?menuid=1&newsid=14659 (露)

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