ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ソチ市(9) ソチのエスペラント会Laro

2008-07-31 00:46:42 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
このブログでたまに紹介していますが、筆者はひょんなことからエスペラント語をやっています。ロシア語もまだまだなのに無謀。かなりマイペースです。

そして更に無謀なことに、ソチのエスペラント会Laro(ラーロ;かもめ)にお邪魔しました。

ロシアの場合、6月から9月までエスペラント活動はお休みになります。というのは、この季節ロシア人は長期休暇で遠出してしまうので、教室を開催しても集まる人は非常に少ないからなのです。その間はかろうじて現地に留まっている会員が週末に部屋に集まってお茶会などを開いています。

筆者が訪問した日には、ベスパーロフ会長と数名の会員が集まってくれました。
会長は20代の頃からエス語を初め、既にキャリア40年。ペラペラでした。会長の他に、B女史も参加。この方は07年横浜で開催された世界エスペラント大会に出席された方です。
ムルマンスクのエス会の状況、ソチE会の現状、モスクワのREU(Rusia Esperantista Unio)の話、日本のこと・・・3時間にもわたって団欒は続きました。

写真:
1)E会の部屋の様子。眼鏡をかけた紳士は、エスペラント語の創始者・ザメンホフ氏(左)
2)快く迎えてくれたE会の会員(右上、右下)

ソチ市(8) リヴィエラ公園

2008-07-30 06:10:24 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
「冬のリヴィエラ 人生って奴は♪ 思い通りにならないものさ♪
         愛しければ 愛しいほど♪ 背中合わせになる♪」


・・・森進一さんの名曲を出してしまったけど、思わずそう口ずさんでしまうリヴィエラ公園(Парк Ривьера)というのがソチ市にあります。
リヴィエラとは、海岸の避寒地という意味。暑さ求めてやって来る北緯69度在住のムルマンチャーネにとって正にリビエラですね。

中は非常によく整備されていて、ソチを訪れた宇宙飛行士などの偉人が植樹した市花・マグノリアの木々やバラ園、南国の草花樹木で溢れています。いっぱい深呼吸したくなります。ハス池には握り拳よりも小さいカエルが集い、大合唱しています。

遊園地も完備。夏休み期間ということもあって、公園内は多くの家族連れで賑わっていました。

リビエラ公園は入場料無料です(催事場、遊園地を除く)。

その公園内で時々催事が行われています。丁度訪れたときは「蝋人形展」というのが開催されていたので、見学しました。この蝋人形展はサンクトペテルブルクに本館があり、その分室が開催しているようでした。
中に入ると・・・
本物そっくりの蝋人形たちが、彼方此方に置いてありました。目が4つある人、額にもう一つ小さい顔がある人、足が3本ある人などなど・・・。これら中世~近世に実在した奇形人間たちを模した蝋人形です。
この辺で止めた方がいいような気がしますが、展示は更にエスカレートしていました。
具体的に言えば既に「蝋・・」ではなく、本物がホルマリン漬けにされていました。喫煙過多、飲酒過多など不健康に暮らしてきた人の内臓の標本展示。そして何らかの理由で、正常な身体部位を持って生まれてくることが出来なかった赤ん坊たちの標本展示でした。詳細を書くのは止めますが、興味本位でカメラを構える子たちがいました。筆者には彼らを理解することができませんでした。
この流れからして展示の意図がなんとなくわかってきましたが、なにもそこまでしなくても・・・というのが筆者の意見。シリアスな標本見せても、蒸気機関車のように喫煙する子は結構見かけますし、ロシアでは煙草や酒類は本当に安いから容易に摂取できます。日本ではこのようなシリアスな標本とかはあまり見せませんが、だからといって何も考えずに煙草や酒類に暴走する子が増加中・・・とは聞きませんし。
楽園リビエラからちょっと離れてしまったようで、スミマセン・・・。

ソチ市(7) 貸家とレギストラーツィア

2008-07-29 02:50:20 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
非ロシア人且つロシアの他都市から来た人は、先ず3日以内にレギストラーツィア(移民手続)を済ませる必要があります。
ホテルに宿泊すれば、レギストラーツィア申請なんて面倒なことはホテルがやってくれます。

でもホテルはどこもビックリするくらい高い。なので、ソチの住民宅に泊まりました。ソチの住民たちもこの事情を把握していて、どこもお一人様一泊300~400ルーブル(1,200~1,600円)くらいで気軽に宿泊させてくれます。

今回間借りしたのが、ソチ川に沿いに走るコンストィトゥーツィ通りのひと部屋。ここからだと海まで徒歩10~15分でたどり着くので便利。
写真がその部屋の様子。とても清潔で綺麗でした。

部屋を借りてから、その部屋の家主とともにレギストラーツィアを済ませます。
レギストラーツィアは、
миграционная служба(ミグラツィオンナヤ・スルージュバ;移民局)で済ませる
②郵便局で済ませる

の2通りがあります。2回ほど出動する必要あり。

①を選択した場合:
出動1度目は移民局へ指定用紙を取りに行き、公証役場で代筆してもらいます。
幸い、ソチの公証役場は移民局と同じ建屋内にあり、同建屋にある警察署を挟んで右側にありました。コピーサービスもあります。
出動2度目にやっと、窓口に申請しに行きます。
並ぶ時間を除けば10~15分くらいで、移民局も公証役場も実に手馴れた作業で処理してくれます。ソチには外国人もよく訪れますからね。
いちどきに行くのは無理です。2日に分けて申請しましょう。申請コミッション無料。

②を選択した場合:
市内の中央郵便局で移民手続をするという画期的なシステム。
昔は移民手続にイライラするほど時間がかかったらしいですが。
昨今の外国人の大量流出入により行政が反映してくれたようですね。
こちらも並ぶ必要があまりなく、スムーズに処理してくれます。申請コミッションは100ルーブルくらい。

コピー代は書きません。どちらかお好きな方を。

申請に必要なものは、以下の原本とコピー(各一葉)です。要するに自分に係る書類全てです。
本人:パスポート、ビザ、イミグレーションカード、暫定定住許可書(あれば)、イミグレーションタロン(あれば)
部屋の家主:パスポート


忘れないでね

画像:
 1枚目 貸家のインテリア
 2枚目 貸家のインテリア
 3枚目 移民局までの案内図
 4枚目 中央郵便局までの案内図


----------
7月28日(月)ムルマンスクのお天気は曇り、最高気温15℃最低気温6℃。
日本は最高気温が39℃ですって?地球の神秘を感じます・・・。

ソチ市(6) 海岸で逢った生き物たち

2008-07-28 01:44:45 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
写真は、ソチの海で出会ったクラゲです。ソチの海ではクラゲを多く見かけます。
日本では、「クラゲに刺されるとかぶれるので、気をつけて」と注意されましたが、ここのクラゲは触ることができますので、ご安心ください。手にとって見ると少々ヌメっていますが乳白色で実に可愛い奴です。

ソチの海には他に、イルカもいます。滞在中にたまたま浜辺に近づいてきたイルカと遭遇することができました。

種類はわかりませんが、小魚も見ることができます。しかも浜辺に打ち寄せる透明な波の中ですばしこく泳ぎまわっています。水着にならなくとも、膝ぐらいの高さのところまで進むだけで、小魚たちを十分見ることができます。

ソチ市(5) 海岸(スベトラーナ地区)

2008-07-27 07:08:47 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ソチ市南部の方に行くとスベトラーナ地区と呼ばれる場所があります。
地名に女性名が付いているのは面白いです。

浜辺の名前はソルネッチヌィ海水浴場です。
1枚目の写真はその海水浴場での浜辺のようす。
浜辺の石のサイズは他の浜辺より若干大きくなっているような気がします。
そのためか、人の数は少なく海水はより透明です。

浜辺で寝そべっていると、少し痴を楽しむことが時にあると思います。
浜辺の石で創作してみたのが、2枚目の写真。
左から順に、カラス岩、セイド、トゥールです。
ムルマンスク州に実在するミステリーオブジェをマネッコして作ってみました。
ムルマンスクに対する溢れる愛がそうさせたのでしょう・・・・・・か?

カラス岩に関する情報は、アリョーシャにアップされています。その他は随時更新していきます。

ソチ市(4) 海岸(中央・北部)

2008-07-26 06:12:36 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
Центральный пряж(ツェントラーリヌィ・プリャーシュ;中央海水浴場)に行きました。ツェントラーリヌィ海水浴場は、4つに分割されています。下り方面から順に
Пряж Солнечный ソルネッチヌィ海水浴場
Пряж Приморский プリモールスキー海水浴場
Пряж Ривьера リビエラ海水浴場
Пряж Светлячок スベトリャチョク海水浴場

先ずは最も市街地から近い、プリモールスキー海水浴場、ソルネッチヌィ海水浴場を訪れました。市街に宿泊していれば、徒歩15分くらいでそこに到着すると思います。ここの浜辺は砂利というより砂地に近く、日本人も抵抗無く遊べます。浜辺には大勢の海水浴客が訪れます。ピロシキ売りも往来し活気に溢れています。

リビエラ海水浴場も近くにあります。ここも非常に海水浴客が多いです。ここには素泊まり2500ルーブルの簡易ホテルがあります。お宿が見当たらないときいいですね。

また、北部のビノグラードナヤ通りのあたりで下車して坂を下りると、スベトリャチョク海水浴場(北部海水浴場)に着きます。スベトリャチョクは、蛍という意味。浜辺は砂利でとても小さいです。他のツェントラーリヌィと比べて静かです。このためかムショ帰りらしいのヤッちゃんも人目を忍んでバカンスに来ました。海水浴客は比較的少ないせいか、海水はより透明です。

そんな浜辺で背中を焼いていましたが、波打ち際極近くで寝そべっていたため、時たま来たBigWaveに襲われ波をかぶってしまいました。慌てて逃げるも、隈なく背中を焼く為にホックを外していたことをうっかり忘れていて、気がつけばToplessになってしまっていましたxxx。
でも大丈夫。まわりに知り合いはいない。旅の恥は、かき捨てwww。


ソチ市(3) ソチのカフェ紹介

2008-07-25 00:30:41 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ソチには至るところにカフェがたくさんあります。ここでは「Кружка(クルーシカ)」を紹介します。

黒海に注ぎ込むソチ川の川岸にあります。浜辺からそう遠くありません。

天気が良かったので川岸の席をGET。ボルシチ、シャシリク(豚肉の串焼き)、カプチーノを注文しました。300ルーブルくらい。

お値段は若干高いかもしれませんが、透明なソチ川の畔で食べるロシア料理は格別です。

ソチ市(2) ソチはネコの町

2008-07-24 06:45:13 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 ソチの町を歩いていると頻繁に遭遇するのが、ネコ。あちこちでネコがのんびり寛いでいます

ムルマンスクでは野良犬たちと出会う回数の方が多かったですが、ここソチでは暖かい陽気のせいでしょうか、野良猫たちと出会う方が多かったです。試しにカウントしてみました。

だいたい一日平均20匹のニャン子たちと遭遇します。筆者のようなネコFANにはたまらない町です。

ソチ市(1) 黒海の浜辺

2008-07-22 02:21:46 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
さざ波の様子を動画でお届けします。

黒海の水は本当にどこまでも澄んでいます。さざ波の下に見えているのは浜辺の小石です。

日本では浜辺といったら砂地ですが、ソチでは砂利or小石です。砂地に慣れている日本人はたぶん足が痛くなると思うので、来ソチの際は、ビーチサンダルをお忘れにならぬよう(現地購入可能)。

※ファイル変換・加工をしたため画像が少し悪くなっています。頑張ったんだけどゴメンナサイxxx。
※ソチ市のことは、地球の歩き方08-09版の326-327頁に掲載されています。

列車内で生活<四日目>

2008-07-21 05:11:50 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 21駅停車。
 15分以上停車する駅は以下のとおりでした。
 レソステピ(15)、カフカスカヤ(26)、アルマヴィル・トゥアプシンスキー(16)、ベロレチェンスカヤ(25)、プシェフスカヤ(16)、ロー(20)

 トアプセ駅に着くと、待望の黒海が見えてきます。エメラルド色の眩く美しい海が一面に広がっています。

 黒海沿岸は駅周辺を除き、単線です。ロー駅では上り列車を待つため長く停車しました。

 ソチ駅に到着した頃には夕方になっていました。まだ高めの西日が強く照りつけました。

写真(1ページ目上から):
1)車内レストランの様子。レストランは高額なので利用しませんでした。
2)ベロレチェンスカヤ駅の駅舎。石造作りでした。
3)トアプセ駅の看板。ここから黒海沿岸を進みます。
4)ロー駅の看板。

写真(2ページ目上から):
1)黒海の沿岸。エメラルド色の海が広がっていました。
2)コンパートメント内の様子。本人は気づかないものですが、少々匂ってきた頃かもしれません。
3)ソチ駅のホーム(左)。ソチ駅のギリシャ宮殿みたいな美しい駅舎(右)。