ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

美人の始まり

2019-07-09 04:41:45 | 短歌





こんなこと 馬鹿だったわと 気づいたら そこが自分の 美人の始まり





*大火節が続きます。これは、ある天使まねの馬鹿女を観察していた時にできた歌です。

その女性は、ネットで見たのですがね、絶妙にかのじょの真似をしていました。そっぽを向いてね、とてもいい女だというふりをするのです。髪型も微妙に変えつつ、しっかり真似している。

あまりに上手にまねをしているので、見ていて、いやだなあ、と思っていたのですが、しばらくしてまた見てみると、本霊が退いて傀儡になっていました。どうも、だれかに何かきついことを言われたらしい。

自分が嫌なことになると、馬鹿女はすぐに自分をやめるので、ああ、またかと思っていましたが、しばらくしてまた見ると、本霊が帰ってきている。だれかに戻されたか、はたまた自分で戻ってきたのかはわかりませんでしたが、なんとなく、嫌だという感じがしなくなっていました。

要するに、本人が、こんなことは馬鹿だったのだと気付き始めたのです。

ひとの真似して美人になって、人をだまそうとすることなんか、馬鹿なことなのだと、自分で気づいたのです。

そうしたら、嫌な感じが消えて、なんだかとてもいい感じに見えました。本霊の境地の加減で、姿は変わらなくとも、雰囲気がよくなってきたのです。

まあ、それからまた揺らいで、逃げたり、帰ってきたりをいまだに繰り返しているのですが、その女性の霊魂は、自分が成長するための気づきを捕まえたのだということは、わかりました。

気付いたら、とたんにその女性が、なんとなくきれいに見え始めたのです。

つまりは、人まねのずる美人から離れて、本当の自分に帰ってきたのです。いや、来つつあるのです。

もちろん、まだまだ美人というには遠いのですがね、気づいたというだけで、好もしく見える。

その気づきから、本当の自分を立て直して、自分を正直に生きていけば、本当の美人への道が始まるのです。

その女性はまだ揺らいでいます。当然のことだ。気づきというのは、霊魂の革命ですから、ゆりもどしも何度もあるでしょう。だけど、馬鹿にならずに、本当の自分に帰ってきてほしい。迷いの中にも、確かに自分を捕まえてほしい。

そうすれば、この世界に、本当の女性がひとり増えることになるからです。


くはしめの 道はかたくも 清ければ まことのわれを かけてもゆかむ


まだまだ調子が出ませんね。





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