背く子の 胸を思ひて 枇杷をむく 夢詩香
*枇杷の皮をむくのって、けっこう難しいですね。いっぺんにきれいにむけたらいいんだけど、一回か二回は、不器用に失敗する。手つきがまずかったら、せっかくのきれいな実を傷つけてしまうこともある。
子育ては、もっと難しくて。
まじめに一生懸命にやっているつもりでも、気持ちがまっすぐに伝わるとは限らない。
子供にも、子供なりの心があって、世界があって、苦しみがある。親はそれを全部はわかってあげられない。
結局は無力感を噛むことしかできなくて、十分じゃないけど、できることはしてあげながら、子供の心が大きくなるのを待つしかないのかな、なんて思ったり。
まあ、最初から満点の親ができるのなら、親になる必要なんてないし。
長い人生だから、じっくりと付き合っていこうかな、なんて気持ちです。
なお、今日の写真は全く句にあってません。一応枇杷の写真を撮りにいこうかなとは思ったんですけど、今の季節、枇杷は花も実もなくて、寂しいので、キュウリの花(たぶん)で代用しました。