目覚むれば こころのそらは 晴れ渡り きよきおのれの まことをぞ見る
*ツイッターの方で、毎日二首ずつ発表することを課題としていますが、なかなかいいのが詠めませんね。その中でこれはまあまあましなほうですか。今一つきりりと決まりませんが、言いたいことは言い抜けている。
なお、ツイッターに発表したときは、最後の七が、「まことぞ見ゆる」になっていましたが、後で考え直してこっちのほうがいいと思い、ここでは「まことをぞ見る」にしてみました。
目を覚ませば、心の空は晴れ渡り、清らかな自分の真実を見る。解説など不要なほど明らかな真理です。人間、本当の自分に目覚めたときは、それまでの迷いと悩みの嵐が不意にやみ、清浄な心の平安が現れるのです。これは実際解脱して本当の自分に目覚めた人は、だれでも経験することです。
闇はぬぐわれ、光が現れて、その中に本当の自分の姿が現れる。愛だけで、すべてのために、美しいことをやっていきたいと考えている、美しい自分の心の姿が現れる。それが真実なのだとわかる。
今までの、迷いの中で悪に荒れていた自分は、本当の自分ではなかったのだ。本当の自分はこんなにも美しいものだったのだと。
神が創ってくださった本当の自分とは、まことにすばらしいものなのです。あらゆる苦しみは、その自分を馬鹿だと思い込み、そこから逃げようと荒れもがいていたことから起こったのです。自分から逃げようとしている自己存在は、常に不安な振動の中にいます。それは本当の自分と、嘘で作ったなりたい自分との間に、微妙なずれが現れ、その間を刹那刹那で移動するという、信じられない魂の苦しみなのです。その振動のさなかにいる魂は、まさしく暗い嵐の中にいるように、自己否定感の風に常に吹きまくられているのです。
その嵐は、人間が本当の自分に気づいたとき、嘘のようにおさまるのです。そこからすばらしい天国が始まる。自分の自分、自分は自分、美しい本当の自分の姿に人は感動し、あふれる愛のままにその自分をやっていきたいと、願うのです。それはあまりにも清らかな心だ。
人類の自分は、まことにすばらしいものなのですよ。神が愛をこめて創られたすばらしい種族なのです。清らかな心で、みなの幸福のために自分をかけて働きたいと願っている。目覚めれば、それが真実の姿だとわかるのです。