比企の丘

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関東の大河・・・坂東太郎「利根川」の・・・島村の渡し

2015-08-13 | 道をゆく 関東
利根川を渡る「島村の渡し」です。
地籍は群馬県境町島村(現伊勢崎市)、利根川と広瀬川に囲まれた逆三角州の中にあります。
今日は利根川の右岸、世界遺産‥・絹産業構成遺産群のひとつ「田島弥平宅」の近くにある船着き場に来ました。

堤防の上から境島村の左岸を見ています。

2012年までは県道295号線であり県の運行管理の渡船でしたが、県道から市道になり、伊勢崎市の運営となっています。

むかしは旗を振って合図したようですが今は携帯電話で対岸の船を呼ぶのだそうです。

純和船。8人乗り。25馬力船外機。乗船賃は無料。川幅は約700m。





利根川には現在3つの渡しがあります。島村の渡し、群馬県千代田町の赤岩の渡し(以上は無料)、千葉県取手市の小堀の渡し(有料)。利根川ではありませんが葛飾柴又に寅さんで有名な矢切の渡し(有料)があります。
渡しの歴史・・・1783年天明の浅間山大噴火の火山灰の堆積による利根川の河道の変遷からといわれます。真っ直ぐだった川が蛇行したり真っ直ぐになったりするわけです。そのため村の地籍が川の向こうに行ってしまうということがおきます。農耕地の耕作のため渡しが生まれます。街道の渡しとは目的が違います。耕作地の往来ですから手形無しの天下御免だったでしょう。
その後、明治・大正の河道の改修で明瞭に島村、尾島町(現太田市)、埼玉県妻沼町(現熊谷市)などが川の両岸に地籍が分かれます。昭和40年代までは子供の通学路として使われていたようです。車社会になり橋の架設も進められ島村でも川の上下に坂東大橋、上武大橋があります。堤防の上にはサイクリング道路もあります。近くには徳川家康ゆかりの世良田の東照宮もあります。対岸の血洗島には渋沢栄一の生家もあります。観光としてのコースになります。

郷愁を誘う風景です。


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