比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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夏の霊峰・富士山・・・奥庭に咲く山草たち

2012-08-22 | 野の花や木々
暑いですね・・・8月21日、下界、熊谷地区は38℃になるとか。
酷暑を避けて海抜2200mの富士の奥庭にやってきました。

奥庭から眺め、北の方角に川口湖が見えています。
いちだんと高い山は三つ峠(1785m)。峠ではなく開運山、御巣鷹山、木無山の3つの頂上の総称です。
その左は御坂峠・・・そのむかし日本武尊が東征のおり越えたということからつけられた峠の名前です。

さて奥庭です。四合目の奥庭駐車場から針葉樹林帯を600mばかり、高低差にして50mばかり下ると、奥庭火山の噴火口の小さな平地。溶岩の塊。矮小化したカラマツ、ダケカンバ、コメツガ、シラビソ、ナナカマドなどの樹やシャクナゲ、コケモモがびっしりと生えています。針葉樹林帯に囲まれた噴火口跡のわずかな平地に高山植物が短い夏の一瞬に花を咲かせて虫を呼んでいました。

アキノキリンソウ・・・・キク系の黄色い花。似ている花・・・キオン、ハンゴンソウ、メタカラコウとかあります。

オンタデ?・・・紅色、白色あるようです。

コケモモ・・・もうじき食べられそう・・・食べないでね。

ハクサンシャクナゲ・・・もう花の時期は終わり、花の残った木を見つけて。

ヒメシャジン・・・ホタルブクロ、ツリガネニンジン、ソバナは同じキキョウ科の親戚。

ヤナギラン・・・高原の草原のように群生はしていませんがわずかな草地に咲いていました。

ヤマホタルブクロ・・・岩陰に咲くホタルブクロ、好きです。


※富士山の植物の垂直分布・・・中部山岳地帯から南に緯度を移し太平洋に近く円錐形の独立峰の富士山、海抜1000mの富士スバルライン料金所から車を走らせると植物の垂直分布が一挙にリアルタイムで見られます。まず赤松林、草地、広葉樹、唐松林、高度を上げると白樺が混じり、やがてツガ、シラビソ、モミなどの針葉樹林帯に変わっていき五合目で森林限界。その上は岩礫になりオンタデ、風雪で矮小化した背の低い唐松、ダケカンバなどの低木ブッシュ帯に。
冬、この森林限界の上だけ雪化粧、森林地帯は積雪以上の高さの針葉樹で完全冠雪しないため素晴らしい富士の白嶺の景観になります。

素晴らしい高山植物に逢うことができました。


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