社会科学以外で加藤周一氏の本以来のお薦めが、佐渡裕著の「棒を振る人生」です。
その前に、ジョークを「人生で一番後悔する職業を知っている?「オーケストラの指揮者」「人生を棒に振った」
とは、ちがい、これは、クラッシックの持つ魅力を語るだけの内容ではなく、教育、人生、哲学、文化、民族、など多彩なことを考えさせる、名著だと思います。
帯に「異なる価値観を持つ人々がともに生きる世界を肯定すること」とあり、佐渡氏の問題意識と音楽論に大賛成です。
佐渡さんは「題名のない音楽会」を見て思ったのですが、社会的地位やジャンルにかかわらず、魅力ある音楽やミユージシャンを対等の目線で紹介するだけでなく、吸収しようとする謙虚な姿勢が好きです。