小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

松江市教育委員会による「はだしのゲン」閉架措置から透けて見えるもの:

2013年08月19日 | 社会戯評
松江市教育委員会による「はだしのゲン」閉架措置から透けて見えるもの:
何とも、教育委員会という存在そのものも、又、その権限の強大さにも唖然としてしまうが、それよりも、何よりも、学校側の校長始め、図書室の閉架措置をそのまま、実施しようとするその行為自体に、改めて、驚愕を禁じ得ない。それ程、保守色の強い地方都市なのであろうか?それにしても、ポルノ漫画の表現の自由問題の対極にでも位置するかのような問題であるが、基本的には、両者とも、ヒョッとして、同根なのかも知れない。新聞記事では、見出しが、ほんの小さなものであったが、ネットでは、そこそこ、批判が大きく、従って、見出しも上位のほうにあったようである。何が過激な表現であり、何が、そうでないのか?振り返ってみれば、子供の頃、少年マガジンが出版された頃にも、水木しげるの漫画も、子供達に、とりわけ、「健全な善良な」青少年の心身の発達に、害を及ぼしかねないという理由で、「有害図書、撲滅運動」が、繰り広げられたり、白土三平の漫画にも、切られた腕や血しぶきが飛び散るのが残酷であると、非難を浴びされたが、立派に、漫画史の中で燦然と輝かしい評価を得ている。虐めの第三者委員会による検証だけでは、どうやら、この教育委員会という怪物は、済まされないようである。世界的にも、作品の評価が、高まっている最中に、もっとも、別の意味で、注目を浴びる結果になるやも知れないが、、、、、、子供というものは、見てはいけないと言われれば言われるほど、逆に、読みたくなるものであろう。それにしても、学校側の対応は、どうなっていたのであろうか?こういうことが、公然と決められる仕組み自体に、問題はなかったのであろうか?検証然るべきであろう。それにしても、何ともお粗末でもあるし、末恐ろしい限りである。