G20で、資本の海外流出が止められるのか?:
各国の利害が激突する最中で、原油安と中国経済の先行き不安を払拭するために、各国が、一堂に会して、資本の海外流出を食い止めるために、中国に対して、構造改革も含めた抜本的な対策を要求するとされているが、果たして、額面通りに、うまく行くのであろうか?確かに、何らかの方策と妥協策が、世界経済の一定の安定化に向けては、打ち出されることは、必至であろうが、そんなに、簡単に、国際的なマネーは、一筋縄でいくような甘いものでもあるまい。翻って、日本を見ても、そもそも、自国の構造改革と財政問題を根本的に、解決する方策すら、見いだせないのに、隣国の余剰生産設備の廃棄や、経済構造の改革や金融・証券・外為通貨政策に於ける内部透明性の改善を、よくもまぁ、云えたものである。一体何処まで、本気で、物言いをするのであろうか?経済原理の原理原則で、今や、グローバルに、カネは、国境をいとも簡単に、容易く、水が低きに流れるかの如く、移動する時代である。資本や金融・財政政策の規制を相互に、設けようとするのであろうが、所詮は、世界的な最終的なババ抜きに終始することはないのであろうか?何処の国も、国益を犠牲にしてまで、自国に不利と承知の上で、合意するのであろうか?南シナ海の対立も見え隠れする中でのG20の成り行きは、それなりに、注目されてよいであろうし、今後の政治的な日程とも絡んで、どういう共通する政策が合意されるかたのしみである。