昨日は「入社前日の内定取り消し」、そして「定額給付金」申請の報道を見て唖然としました。前者は、静岡市の造船会社(資本金3億円)で「金融機関から新規融資が受けられなかった」ことを理由に、大卒7人と高卒12人の19人全員の内定を入社式前日の3/31に取り消しました。一方で、福岡市では今春大卒した女性が「内々定取り消し」で損害賠償を求める労働審判の申し立てが行われています。
今年は、長男が就職活動してきただけに、「こんな事が何故まかり通るのか?」理解できません。「将来への夢を託し、努力して得た内定通知」の結果に大きな期待を持ち、待ちに待った入社式(4/1)に様々な思いを寄せながら胸をふくらましていたと察します。現状の経済危機から国民の暮らしを守るために、今回の事例だけでなく、「派遣切り」・「期間工切り」も含め、「企業に対し雇用の社会的責任を果たさせる」という政策転換がどうしても必要と考えます。
後者の「定額給付金」の申請通知が我が家にも届きました。早速、申請用紙と必要な添付資料などを用意して送付しましたが、「簡単」ではありませんでした。何度も確認し、「これで大丈夫だろうか?」と私も迷うことがありました。
一番の不安は「預金通帳」の写しです。自宅にある複写機で通帳の「表面」だけを複写しましたが、次ページを開いて複写しなければ「支店名」が記載されていないことが判りました。生意気な言い方ですが、「私でさえ悩むのですから、高齢者(独居老人など)の方々はよく理解出来ない」と思いました。今日も市役所2階(市民ホール)に設置された申請窓口には多くの市民が来庁していました。偶然、知人と会うと「読んでも良くわからないから、聞きながら書いた方が良いと思って・・・。渡辺議員は詳しいの?」と聞かれ、相談窓口を紹介しました。「これ(定額給付金)で何か買うの?」と問うと、「何かの備えに、そのまま貯金しておくわ!」と生活費に回す回答は返ってきませんでした。最初から批判が強かった定額給付金。受け取るが消費に結びつかないことは判っていた、とは言っても2兆円の税金の使い方が問われます。「一瞬のバラマキ、一生の増税」の如き、「選挙目当て」政策と「消費税増税への道」であることは多くの国民が承知していること。「愚策」・「無策」ではなく、もっと有効な税金の使い道。それは社会保障費の削減ではなく、充実してこそ生かされると私は考えます。