“鯉のぼり”と言えば穏やかな5月を連想します。が、この時期“寒冷前線”の影響で寒暖差が激しくタイヤ交換の時期を躊躇します。帰宅路、新苫小牧川沿いを走っ ている(自家用車で)と恒例の啓北町と桜木町を結ぶ“鯉のぼり”が元気に泳いでいました。(添付写真)“鯉のぼり”を見るといつも元気を貰っています。
“元気”と言えば今日は苫小牧民報創刊60周年記念事業として第2回とまみん文化講演会に行って来ました。講師は、TVでお馴染みの立教大学現代新リブ映像身体学科教授、精神科医の香山リカさんです。テーマは「ストレスに負けず“元気”に暮らす」と題して90分間の講演でした。残念ながら、報道機関以外の撮影は禁止でしたので、その雰囲気をお知らせ出来ませんが、会場(ホテル)は満席(有料)でした。
香山さんは講演のなかで、“うつ症”の新薬に触れながら、「“うつ症”だけで年間2.000億円の薬が常用されている」と報告。患者数は約100万人を超えている(もっといるでしょう?)、との報告に驚きました。
その要因のひとつに「貧困と格差」社会があり、リストラ、失業、多重債務、虐待などの社会的要因を指摘。“勝ち組・負け組”に問わず、様々な要因で受診されている事例に対しエピソードを交えて紹介しなから、専門用語を使わない判りやすい口調で講演してくれました。
私は、特に印象に残ったのはテーマの主題である「ストレスに負けず“元気”に暮らす」方法論について、“井の中の蛙”の慣用句を例に、一般的には否定的に使われるが、優れた人と比較しても自信が持てない。だから、逆な発想で“井の中の蛙”のなかで自分の良い面を見ることも大切ではないか、と示唆したように捉えました。(メモを取れなかったので正確さに欠けますが)
一般的に“うつ症”の方には“がんばろう!”は禁句と理解しています。でも、良い面は大いに褒めることで自信に結びつきます。
ストレスのない方はいないだけに、(自分を)否定的に捉えるのではなく、(自分の)良さを(自分で)褒めることが大切であることを学びました。
講演後、母の様子を見に行くと、一生懸命話しをしようと口を動かしてくれました。人一倍話好きな母だけに、会話の出来ない自分にストレス?を感じているとすれば、私たちの出来ることは「ずごいネ!」と“褒める”ことで自信を持ってくれれば幸いです。