大型連休の初日の朝から“雨と強風”は凄かったですネ。毎日ボ ランティアで母の付き添いをしてくれているSさんを誘って、映画「いのちの山河」を鑑賞してきました。会場の文化会館に向かう道中で「ハンカチを用意されましたか?」と伺うと「・・・しっかり用意しています」との返答。(映画の内容を知っているようでした)
私も久々に涙!涙!涙!が自然に流れ出す感動した映画でした。Sさんは、「(映画を見て)私が育った頃の事を思い出しました。本当に良い映画に誘ってくれて・・・」と喜んでくれました。
主催者「いのちの山河~日本の青空Ⅱ」苫小牧上映実行委員会を代表して田原賢蔵さんが挨拶。田原さんは議員時代に大変にお世話になった大先輩です。「あと2ヶ月で私も90歳になります」と切り出し、「沢内村が全国で最初に65歳以上のお年寄りの医療費無料化、乳幼児医療費無料化を実践したことは知っていましたが、いまの医療崩壊はなさけない。・・・平和と人権を守る立場から憲法9条と憲法25条を守ることが大切です」との訴えに、(田原さんへの)激励を含めほぼ満席になった来場者から大きな拍手が送られました。
映画は今日だけで3回上映されますが、多くの市民が鑑賞されると思います。
以前らも書き込みましたが、私が勤医協に就職したのが22歳のとき。1976年(昭51年)でした。丁度、国が70歳以上の高齢者を対象に老人医療無料化を制度化していました。その先進地が沢内村でした。お金のない人も等しく医療を受ける権利がある。全村民の医療費を無料にしたが、その財源はないので65歳からスタート。そして乳幼児の死亡者をゼロにするために、予防健診と医療費無料化も進めました。そして医療費を抑制する効果が出ました。そのことがマスコミにも取り上げられ全国の地方都市にも拡大され、最後に国も老人医療費の無料化制度をつくりました。でも無料化の期間は僅か10年間だけでした。「お年寄りが病院をサロン化している」、「(無料化によって)検査、薬づけの医療で国の財政は破綻する」など医療亡国論を自民党政権が叫びました。
当時の自民党副総裁、大蔵大臣を経験した私と名前が似ている方が老人医療費無料化制度は、「枯れ木に水を差すようなもの」、「早く逝って貰うと大蔵省も助かります」と発言されたことは今でも忘れません。あの「平和と福祉」を看板にしていた党も「いまのままでは国の財政は破綻する」などと有料化を促進したのです。
いま、キューバでは“医療と教育”は無料です。“無医村”もありません。医療亡国論は詭弁であることを証明しています。
まずは、世界に例のない(年齢による)差別医療の“後期高齢者医療制度”は直ちに廃止し、もとのように負担軽減をすべきです。そして少子化対策として18歳未満の医療費は無料化することを国の制度として実施させましょう。