8月に入りました。が、外は“じめじめ”した雨模様。「“梅雨のない北海道”って返上したら!」と言いたくなります。
4日から3日間の日程(代表団は8/3~7)で原水爆禁止2010年世界大会(広島大会)がはじまります。昨日(7/31)の夜、苫小牧から参加する世界大会代表団の結団式を行いました。代表団の構成は、22歳から72歳までの老若男女7人です。
明日から開催される原水爆禁止2010年世界大会には、潘基文(バンギムン)国連事務総長から世界大会成功を願うメッセージが既に届いている(世界大会では初めて)とのこと。さらに潘国連事務総長は6日の平和記念式典に出席が決定しています。また、核兵器廃絶を求める世界の世論の高まりもあり、昨年を10ヶ国上回る69ヶ国の代表が出席予定で、核保有国の米国からルース駐日大使の出席が決まっていますが、核保有国の政府代表が参加する歴史的な世界大会と内外から注目されています。
私も個人的には5年前の長崎大会を含め、過去4回参加していますが、過去10年間をふり返ると「核兵器ゼロ」国際署名の運動の輪が広がって、 国内外の青年層の参加が増えているのが特徴です。
被爆から65年目を迎えるだけに、被爆者の高齢化は進んでいます。“核兵器のない 平和で公正な世界を”実現するために、被爆者の声を直接聞き。被爆の実相をつかんで“ピースメッセンジャー”として語り継ぐことが大切です。
結団式の学習会で、私は8年前に道内で初めて制定した「苫小牧非核平和都市条例」の意義について話ました。核密約問題で、国是である非核3原則(持たず、作らず、持ち込ませず)が守られていないことが明らかになりました。1975年3月18日の神戸市議会は、「核兵器搭載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」を全会派一致で採択しました。あれから35年間、神戸港には米艦船が入港していません。「非核証明書」の提出がなければ入港出来ないからです。
苫小牧港も米艦船の諸事情はあったとは言え、「非核平和都市条例」制定後に米艦船の入港は1度もありません。
核保有国は「核を持つことが“抑止力”になる」と増産しました。しかし、世界の世論の力で「核兵器廃絶」の方向性に向かっています。沖縄・普天間基地問題も“抑止力”論が出されていますが、米軍基地の撤去を国際・国内世論で実現させる運動を広げて行きたい、と私は考えています。
原水爆禁止2010年世界大会の報告集会は9月4日(土)午後から予定しています。(会場はまだ未定ですが)