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母の転院!

2010年08月27日 15時17分47秒 | インポート

 残暑の厳しい日が続きますが、今日は入院中の母の転院で忙しい1日を過ごしました。現在の高齢者医療(特に入院)の置かれている実態を日々考えさせられます。

母を知っている方からは「渡辺議員のお母さんは本当に元気ですね!元気に100歳を迎えられるのでは・・・」と共通した声が良くかけられていました。ところが突然病魔が襲い、話し好きの母が会話の出来ない状態となり、身体まで自由に動くことも出来ない状態になりました。緊急搬送で急性期病院での療養生活が開始したのが3月上旬。その後、1ヶ月を経過して「急性期病棟と回復期病棟」を備えた病院に転院し、リハビリを行った結果改善のきざしが出てきました。通常であれば、在宅介護で療養することが出来ますが、我が家では受け入れる環境はなく、結果的には療養型病床(医療)で経過療養し、その後介護の療養型病床を活用しなければなりません。この間、医療連携によって希望する病院に転院出来たとは言え、家族にとっては現行のような入院期間の制限を持つ医療制度は納得出来ません。ベット削減・ホテルコスト(食事代の導入)を導入し医療費を抑制しています。市民の方から、「急性期病院から次の転院先を探すのは一苦労です」と相談を受けます。転移先にはたくさんの待機者問題がかかえているのが実態。しかも療養型病床には受入る患者の重症度によって受け入れ先がない深刻な事態があります。医療機関等に頼らず、在宅介護で苦労されている方がたくさんいます。介護予防とか在宅介護などを強調しても、老老介護、認認介護など複雑な実態があることです。いま政治は、高齢者が安心して暮らしていける環境づくりは単なる政治的スローガンであり、身内で体験するとその苦労の実態がはじめて判るのが、いまの社会保障のあり方です。

 1970年代に老人医療費無料化制度が実現しました。が、その期間は僅か10年間。その間、「老人福祉に金を使うのは、枯れ木に水をやるようなものだ」、「牛(乳牛)も乳が出なくなったら賭殺場に行く」、「長生きにはコストがかかる。出したかない人は早く死んだほうがいい」など数々の暴言を吐きながら、国民を分断し、老人医療の有料化と健保本人負担を立て続けに導入されました。その後も「医療制度改革」なるもので、ついには年齢による「差別医療」までつくり出しました。でも、現政権は後期高齢者医療制度を廃止する、と国民に約束したのに反故にしています。国民そっちのけの権力抗争では“国民生活第1”は明らかに詭弁ですネ。