昨夕は、23年間「組合差別」と「人権擁護」の“闘い”を支 援してきた全動労争議団の第20回ビール・パーティーに参加してきました。昨年までは、“全動労争議団(家族も含め)を励ます”ビール・パーティーから今年はファイナルとなる“全動労争議”解決記念ビール・パーティーと言うこともあり、宴席会場は満席でした。
私も議員生活が20年ですが、この日を迎えることが出来て自分のことのように嬉しい、と言うのが率直な感想です。
1987年、当時の中曽根内閣は国鉄分割民営化を強行し、同時に、民営化のJR各社は国労、全動労の組合加盟者1.047人の不当解雇を行い、不採用を強行しました。
私は、「1.047人の国鉄マンを職場に戻せ!」と全動労争議団の“勝たせる会”の会員となり、時には“1の日行動”(不採用決定された4月1日)にも参加して一緒に街頭でも訴えさせていただきました。
長い期間の“闘い”のなかで、JRは“分割民営化で不当労働行為があった”ということを認め、2008年東京地裁で「組合差別があった」と判決出ました。現在の時点では、完全勝利に至っていませんが、6月28日の最高裁で“一括和解”、“金銭的解決”はつきましたが、残るのは“再雇用”問題です。この問題では、政府は「JRに要請する」としか言い切っていません。こうした事態に、マスメディアのなかには色々な見解を出しています。ある新聞では「再雇用されなければ解決ではない」と報道していますが、なかには“ゴネ得”などと言う(国民を分断させる)見解も出しています。
国鉄分割民営化によって、広大な北海道の鉄路(赤字ローカル線)は廃止されました。過疎化と高齢化の進展のなかで、通院などで公共交通機関がなくなってしまいました。国鉄民営化の後からは、NTT、郵便局、そして医療機関など次々に民営化されています。そして、「不当労働行為」が広がっています。
いま、国の新自由主義(規制緩和、官から民へなど)の流れは地方政治にも広がっています。
私は、全動労争議団の“闘い”から多くのことを学びました。企業の社会的責任を 果たさせること。そして何よりも人権擁護をしっかり守る社会づくりを行い、再雇用を実現させることが、公共輸送の安全の確保と国民・道民の足を守ることに繋がります。
日本酒の大好きな私にとって、ファイナル・ビールパーティーの記念品として頂いた“升”は大切な“宝”として保存していきます。