今朝、豊川町に住む方から相談が入り訪問しました。帰り際、近所の外で仕事をしている知人と久々に出会って挨拶を交わすと、「渡辺さん、面白いものを作ったから、あがって見て・・・」と部屋に案内されました。言葉では伝えきれない見事な作品が並んでいて驚きました。(添付写真)
以前から、趣味ではじめた木工細工の数々の作品を見せて頂きましたが、もう素人とは 思えない見事な出来栄えです。
現職時代は大型トレーラーの運転手でした。50代の頃から本格的に趣味の世界として挑戦したようです。きっかけとなったのは、生田原(紋別郡遠軽町)にある「木のおもちゃワールド館“ちゃちゃワールド”」を見学してから。部屋中に長い時間をかけた作品が並んでいて、誰もが欲しがるものばかりです。
絶品は全長1メートル以上の“大型トレーラーに超大型ショベル”の木工おもちゃです。それだけではありません。からくり式の“タヌキの押し車”(顔、手・足、シッポが動く)は見事です。「もうプロの域に達しているのでは・・・」と問いかけると「まだま だ・・・」と口数少なく控え目な返事でしたが、人がいらないという木があれば、それを“おもちゃ”に変身させる姿勢には驚きました。
私が最初に作品を見たのが20年前。独学で何故ここまで達成できたのか?その努力に敬意を表します。僅かな時間でしたが、木工おもちゃ館を見て満足した想いです。「素晴らしい作品だけに、多くの市民に見せる機会を・・・」とお願いしたところ、「まだまだひと前に出せるものじゃないヨ!」と返ってきた言葉は控えめでした。
苫小牧市でも「職業訓練センター」の存廃問題がありました。ものづくりの職人を育てる大切な教育の場です。廃止することは簡単なこと。でも、存続することで人材育成することの価値は後世に活かされます。
連日、マスコミ報道は“事業仕分け”を話題にしています。確かに、無駄を削減することは大切なことですが、単なる政権維持のアピールになっているようにも見えます。“肝心な事業費は手つかず”では、国民のための仕分けになっていないように思います。
昨日、大相撲が大好きな母のところに行って、白鵬の連勝の話を耳元でしたとき、「いつかは負ける時がくるよネ!」と言った時、頷きながら首を縦に振っていました。夜のニュースでそれが現実になって驚きました。
記録は塗り替えられるもの!と思っていますが、それを達成するプレッシャーというものは、双葉山が達成した時と過熱するマスコミ報道など情報量が違うだけに難しさを感じます。でも、まだ年齢が若いだけにチャンスは必ず到来すると思います。
木の温もりを感じる“匠”の技、そして偉大な記録へのプレッシャーなど、色々と学ばされました。