今日の午前中、航空自衛隊千歳基地内で行った「米軍戦闘機の訓練移転(日米共同訓練)」の現地説明会に参加してきました。「こんな説明会なら、来なければ良かった・・・」、「あの答弁(北海道防衛局)では、質問に答えていない」など苫小牧への帰路のバスのなかで参加した議員から不満の声が出されていました。(同感です)
現地説明会は午前10時半から米軍(クリストファー・フルーム少佐)に よるブリーフィング(説明)が行われ、これに対し30分程度の質疑があって、私は①岩国基地にはFA18Dホーネット戦闘攻撃機(複座)12機(6ヶ月ローテーション)、FA18Aホーネット戦闘攻撃機(単座)12機(6ヶ月ローテーション)、さらにFA18Cホーネット戦闘攻撃機(単座)12機(常駐部隊)と3種類のタイブがあるが、今回は何故FA18Dが飛来しての訓練なのかその理由②米軍の外出に関して説明しているが、「外泊」の考え方の2点を質問。回答は①については「かみ合っていない」答弁で、質問の意味が理解されていないように思いましたが、一人1回の質問なので再度聞くことが出来ませんでした(消化不良)②については、夜間の外泊計画はあるが「外泊はしない」と言及。「米軍に定められた基準に従って規律を維持したい」との説明でしたが、基準が守られるのなら事件・事故は起きない、と率直に思いました。その後、北海道防衛局の訓練内容の説明がありましたが、既に報道されている範囲。質疑に入りましたが、「11時30分までに」と何度も繰り返し、私は2分前に挙手しましたが、無視されて質疑は終了するという傲慢な民主主義のルールもない説明会に納得出来ませんでした。こんな運営を今後も進めるのなら、「現地説明会」の意味が薄れます。危険なのは「こんな運営に、意味がない」と参加しなくなることが起きれば、相手側の術中にハマってしまうことです。
「現地説明会」は今回で3回目ですが、改善が求められます。例えば、事前に質問を提出し、回答(文書で)は当日に配布し、さらに再質問を行う方式。質疑時間をもっと十分とるように強く要請しなければなりません。
「沖縄の負担軽減」についても、「資料を持ち合わせていない」と逃げる回答では、訓練移転のそもそも論が問われます。
説明会の終了後、テレビ局から取材を求められました。「今日の説明会をどのように受け止めますか?」との問いに、「質問と答弁がかみ合わず、誰もが納得していない。『沖縄の負担軽減』と言える資料も出せず、論点を国内の米軍基地の負担軽減に切り替えている・・・」とインタビューに答えました。
帰宅後、地元新聞に「訓練期間中に岩倉市長がドップセールスで上京」との見出しを見て、この時期にトップセールスなどで上京する意義の説明責任を果たしていない中で、「危機管理意識の欠如」が問われる問題と感じたのは私だけでしょうか。