8月の末に娘一家が引っ越しをした。最寄駅が都立大学からお隣の自由が丘に移
り、行き帰りに繁華な街を目にする様になった。美味しい食事処も沢山ありそう
で、外食の機会が増えそうだとワクワクしていた^ ^
で、一昨日は恒例の娘宅詣での道すがら、自由が丘でバスを待っている時「今日
は夕方まで○ちゃんと遊んで、夕ご飯は久々に外食しない?」とふと口をついて
出てしまったのだが、いつもは即座にNOの返事を返してくる連合いが、「いい
よ」とあっさりOK!
内心本当!どうした風の吹き回し?の思いが湧いたが、久々プロの美味しい料理
を食べられる嬉しさに、引っ越し前より遠くなった娘宅へ向かう足取りも軽かっ
た。家に居て食事に出かけようと誘うのでなく、出かけたついでに寄ることにし
たのが功を奏したのだろうか?^^
希望は和食だと言うので、娘宅でのいつものスケジュールの合間にネット検索。
「自由が丘・和食」と入れ、一番にヒットしたお店“和食や ちそう”が口コミも良
く、他に2・3店見てみた中で一番触手が動いた。
地下の立地が気になるところだが、いまどき換気はしっかり考えられているだろう
と不問に付し、三種類の懐石中一番お手頃価格の料理で予約。
予約時間に合わせて娘宅を出、駅前でグーグルナビを起動し無事お店に到着。
入口には消毒液と検温器が置いてあり、ひとまずは感染対策は考えられていそう
ではあったが、無人なのはいただけなかった。面倒だと思えばやらない人もいる
だろう。
引っ掛かりを感じたのはそこまで、カウンターにひと組分だけ準備された席に
通され落ち着くや、旬の食材がどれもその食材の持ち味を活かした調理法と味
付けに調理された料理を堪能した。カウンター以外は全て個室風に設えてある
席は全て埋まっている程というのに、提供されるタイミングは待ちすぎること
なく早すぎることもなく程よかった。料理が提供される時は食材と調理法につ
いて簡単に解説してくれるのだが、その後もこちらが料理について話したりし
ているとさりげなく会話に参加してくれたりした。
先付け 冬瓜の擦り流し(ベーコンと鰹のお出汁で)
季節の前菜
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/26/33ebefa1589dbde9bb0e37a9beb0700e.jpg)
上段 左 枝豆の茶碗蒸し 右 小松菜のお浸し
中段 鴨の松風焼柘榴のせ
下段 左 子持ち鮎の焼き浸し 右 隠元の胡麻酢掛け
煮物 秋シャケの豆乳仕立て
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ef/9a5578e6e697dac27eef0335cf4ec475.jpg)
シャケは完全に火が入る寸前、一部半生かと思う柔らかさだが臭みもなく
何とも優しい味
お造り 戻り鰹のサラダ仕立て
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/af/4248144d0bef8791405328193672402b.jpg)
予約時に伝えて、ミョウガの苦手な夫はミョウガ抜きで
焼物 秋刀魚の塩焼き 骨煎餅ミョウガ銀杏と共に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/02/2cd4fddaaad10b0564fca0878a9f2805.jpg)
去年に続き今年も秋刀魚は不漁とか、生の秋刀魚はここ2年ばかり食べていなか
っただけに、この一皿には感動。秋刀魚の骨煎餅は初めて、添え物でなく本体に
引けをとっていなかった。
ここでコースのお料理は終了で食事となる、アラカルトで追加しても良いと聞き
2点追加。
鱧の一人鍋
初夏の魚売り場に鱧を見つけると買わずにいられない私、今年も自分で
牡丹鱧の吸い物を料理してみたが、腕が今ひとつなのか、食材がよくなかったの
残念だったことを思い出し注文。写真を撮るのも忘れて箸を持ってしまったので
写真はありません^^;
いぶりがっことクリームチーズ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/41/6fdcb336c594df9bbf8461734ba4bdcb.jpg)
いぶりがっこがチーズと合うのは、神田古書店街の某居酒屋で初めて食べて経験
済みで美味しいことは美味しかったが、料理、とりわけ和食を楽しみたい今日の
流れの中では味の主張が強烈過ぎ。
食事 さつまいもの炊き込みご飯
菓子 柚子の水羊羹
この間〆張鶴の冷酒2合を二人で、その後お米で作った焼酎が珍しいと連れ合い
が二度お変わりしお腹も心も満たされた久々の外食終了。ご馳走様でした。
最後にお勘定の時になって若干のもたつきがあったのが残念だった。カウンター
の中にいる板さん以外には、焼き物担当らしい人、板前らしいがあちこち動き回
る人、お運びや雑用をする板前見習いらしい人が一人いるだけだった。この人が
お勘定をしてくれるのだが、途中で他の仕事に手を取られたりしていた。
今考えてみるとホールに責任を持つ人がいないのが原因かも。