「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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長井健司文春裁判高裁で和解、気がつくのが遅れすいません

2009-12-27 00:32:30 | その他
長井さん文春裁判が和解していました。
この25日の夜中まで僕自身が
二ヶ月間めちゃくちゃなスケジュールで
過ごしていたため、
さっきまでまったく気がつきませんでした。
しかも報道も毎日と共同通信のみのようです。
記事は下に引用しておきます。

この裁判は
実は一審では信じられない形で負けていて
僕自身、二審以降の動向を注視していました。

一審判決が九月であったため
まさか年内にこうした決着がつくとは
想像もしていませんでした。
和解に至る経緯については週明け以降調査し、
皆さんにご報告できる中身があれば
報告いたします。

僕はなんとも言いがたいのですが
一審、二審を通して
この裁判が圧倒的な
文春勝利の構図になった事実は
否定できないと思います。
僕自身、裁判に関与しているわけではありませんし、
法定証言などもしていませんので
言ったところで意味がないかもしれませんが、
当時の文春側との僕自身のやりとりを思い起こしても
(ずいぶん前の記事にあります)、
文春側がずさんな取材というより、
長井さんに関しての一方的な思い込みで
記事を制作しようとしたのはあきらかですし、
僕が直接事実関係について抗議しなければ
さらにあからさまな記事を書いていたと思います。

さて、今回ご遺族がどういう事情で和解されたにせよ
僕自身は、少なくとも
現行の編集長による週刊文春の体制である限り、
異議申し立てを止める気はありません。

たぶん
衝撃的な一審判決や現在の環境を踏まえると
現実的な選択肢として和解という事は
やむをえない部分もあるのは
法学部で講師をしていた感覚からも理解できますが
「長井健司」という事象をとりまく圧倒的に厳しい状況は
どうにもならないところまで来ているのことをさらに
僕は痛感するだけです。

年の瀬にきわめて暗い更新になりました。
僕自身も明るい展望はまるでありません。



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<ミャンマー射殺事件>長井さんの両親と文芸春秋が和解
12月25日20時13分配信 毎日新聞

 ミャンマーで07年、民主化デモを取材中に射殺された映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)の両親が、週刊文春の記事で長井さんの名誉を傷付けられ精神的苦痛を受けたとして、発行する文芸春秋や編集長らに500万円の賠償を求めた訴訟は25日、東京高裁(奥田隆文裁判長)で和解が成立した。文春側が長井さんに哀悼の意を表し、記事は両親の遺族感情を傷付ける意図がなかったことを表明するなどの内容。金銭的な支払いはないという。