「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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八重山諸島における大規模開発への危惧

2010-04-07 01:09:25 | その他
日曜から月曜にかけて
西表島→石垣島→那覇→羽田空港→品川→京都→東京という
気が狂ったような移動しながら気づいたこと。


世の中に絶賛の声が溢れる星野リゾートが
今度は竹富島に新規施設を作るという。
島民の反対の声も強くなく
実際、雇用などの面で
メリットを感じているのかもしれない。
星野リゾートのホームページによると、
雰囲気を壊さない開発をうたい文句に
50棟が建設されるという。

さてここが仮に一部屋が
二人一組で
満室になると考えれば、
一時に
この島に100人の観光客が滞在することになる。

さて竹富島のもともとの人口はいくらくらいなのか。

最新の正確なデータが分からないが
およそ300人程度とみられる。

つまりこのリゾートができると
島の人口の三分の一にあたる
宿泊客を一時に受け入れるという話になる。

大問題になった西表島のニラカナイは
140室で同じ想定で280人の宿泊客である。
ただ西表島の人口はおよそ2000人。
割合から言うと島の人口の14パーセントでまだ低い。
ニラカナイの施設の立地場所などの問題や
環境破壊という問題はともかく、
289キロ平方と
島の面積がかなり広い西表島の中では
この程度の宿泊数の増加は
たぶん大きな影響はなかったようだ。


一方竹富島は五キロ平方しか面積もない。

普通であれば
問題視されることのない計画に見える
星野リゾートの竹富島計画が
この規模の集落にとっては
ものすごく過剰な大きさになることは
僕には当たり前のように思える。
その場所には
そこに対応可能なキャパがある。

竹冨島は
飛行場のある石垣からも船ですぐ。
観光客は呼び込みやすいだろう。
だからといってキャパを超えるものを
作ることが真っ当な事なのか
僕はもう一度考えるべきだと思う。

追伸①

星野リゾートは京都、竹富島と
相次いで自社施設を広げている。
この拡充するスピードも
僕にはかなり気になっている。

追伸②

西表島で車で行くことの出来ない
船浮集落の先にある
広大な土地を
ニラカナイを運営している
ユニマットグループが保有したとの
情報を得ました。

こちらは、さらに、さらに、
注視しています。