「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【いつものコンビ】福島の高校生が被曝線量を仏で発表、アテンドは東大・早野教授、記事は朝日・大岩記者。

2015-03-24 21:55:05 | 福島第一原発と放射能

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本日開催された、甲状腺部会の中間報告案などに関してもメルマガで言及します。

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福島の高校生、国内外の被曝線量を調査 仏で発表へ

http://www.asahi.com/articles/ASH3N3G9VH3NUGTB004.html

という記事が朝日新聞に出ています。

書いたのは、またしても大岩記者。

とすると、仕掛け人はやはりこの方でした。

https://twitter.com/hayano/status/579066764853575680/

「(朝日新聞 大岩記者)【福島の高校生、被曝線量調べた 国内外と比較、仏で発表へ】 「避難区域以外では、福島県内とそれ以外の地域は大きな差がなかった」(昨年に続き僕もフランスに同行)」

東大の早野龍五教授です。

ということは、2013/5/28に僕がブログ記事にしたことと、ネタ元や新聞記者も、具体的内容の傾向性も同じ構造にある記事ということですね。

こういう記事が、どういう構造で出されているのかは、しっかりと皆さん確認されて下さい。そういうことが、とても実は大切なことですから。僕は、やっぱりと思うだけですが。

前の僕の記事をもう一度載せておきます。

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UNSCEARの福島安全宣言を丸呑みで一面トップにする朝日新聞の大罪。橋下市長の懲戒請求に女性参集!

国連の「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」=UNSCEARの報告書を丸呑みした記事が一面トップで、でかでかと掲載されています。

 このポイントは、朝日新聞が、「福島の事故はたいしたことがない、安全だ」というUNSCEARの報告を、丸呑みして、安全論を社是のようにばら撒いたということです。

これは一記者の見解のレベルではなく、朝日新聞という会社のスタンスがはっきり出ています。

 この骨格として、チェルノブイリの被曝したヨーロッパの人々と日本人全体が比較されていますが、北海道や名古屋以西は、今回の被曝にほぼ無傷で、そうした人口が半分を超えている日本で、こういう数式をあてはめる感覚そのものが、事態を楽観視させる要因でしかありえません。関東・南東北とチェルノブイリの被曝したエリアで比較しないと話しになりません(フランスでも30Bq/kgの汚染、これは愛知県東部以西ではほぼありません)。

 しかもどうやら、外部線量的な直接被曝による比較が大半を占めている模様であること、さらにヨーロッパなどチェルノブイリが、1000キロ以上のエリアまで拡散していることと、今回の福島の事故が、概ね300キロ程度のエリア内に留まっているため、広さの差が大きいこと。汚染が届いている場所同士での確認をすべきなのに意図的にずらしていることなども、あの記事からも散見されます。

 しかし、それ以上に、朝日新聞があきらかに問題なのは、首都圏でおきているさまざまな健康被害を自覚している一般市民の訴えを記者たちがほとんど取材せずに、こまかく実地調査もおこなっている形跡がほとんどない「国連」「科学委員会」という看板だけは立派な報告書を、錦の御旗のごとく報じているということです。この委員会が、放射能に関していろんな政治権能の妥協産物として対応している委員会であることは自明のことなのにです。本当に恥ずべき話です。

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発表する場は「国際高校生放射線防護会議」という名前がついている場だそうです。見かけは大層な名前がついていますね。そして、発表するのは「福島高校スーパーサイエンス部物理班」の生徒。

当然のことながら、この会議はそういう立場の大人が設定した場というだけです。そして、その場に積極的に参画するのは、文科省が「スーパーサイエンス」なる位置づけにしている高校生達。

福島高校は、2007年に「スーパーサイエンスハイスクール」,震災後の2012年からは地域の中核として、「コアスーパーサイエンスハイスクール」にも指定されています。スーパーサイエンス部はその中核でしょう。

文科省の科学立国政策にとって、その国策に寄り添いたい学校らしい話と思います。震災前からそうでしょうし、震災後に拍車がかかりました。

そして、彼女達(記事の写真は女子生徒)は、そういう国策に合致することを積極的に選択している高校生達ということです。

僕が高校生のころには、こういう感覚の高校生は嫌いでした。勿論、この話も同じ感覚で見ています。

子どもが騙されている話ではありません。

富国強兵とも、とてもシンクロする感じですね。

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 東京で開催不可能! 木下黄太vs有名国立大学X教授 対談!! 開催決定。

 

【4/18(土)京都「放射能汚染最新報告とホットパーティクルの危険」】 

 詳細&申込⇒http://kokucheese.com/event/index/273537/

 13:30開場  14:00開演 

 京都 ひと・まち交流館(下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83-1  河原町通五条下る東側) 

 大会議室 定員230席

   【バス】市バス4,17,205号系統「河原町正面」下車 【電車】京阪電車「清水五条」下車歩8分 地下鉄烏丸線「五条」下車歩10分

  被曝問題で、健康被害などをメインに続けている木下黄太講演会です。 

  今回は、特に福島や東京で放射能汚染調査を実地で行っている有名国立大学X教授が、最新の汚染調査報告をこの講演会場だけで語られます。 「東京では、語ることの出来ない現実」と彼は話します。

 X教授は、2年前に、この京都ひと・まち交流館にサプライズゲストとして登場し、反響が大きかった専門家です。東日本で語ることのできないリアルな放射能汚染の現実、最新情報を今回、ここ京都だけで報告予定です。ホットパーティクル、セシウムボールに関してもお話が伺えそうです。  

 詳細&申込⇒http://kokucheese.com/event/index/273537/ 

 現実に何が起きて、何がわかりつつあるのか、皆さんにお伝えしたというイベントになります。

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 【5/24(日)三田茂医師&木下黄太講演会 IN 札幌】

日時: 2015年5月24日(日) 13:00開場 13:30開演 

場所: JR札幌駅南口前すぐ 佐藤水産文化ホール 

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/270078/

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 東京電力福島第一原子力発電所の事故から丸4年が過ぎ5年目を迎えました。事故から29年目を迎えようとしているチェルノブイリを振り返ると、4年を過ぎた5年目前後から、被ばくによる身体への様々な影響が、大きく顕在化したともいわれています。 
 今まさにその時期を迎えた日本は、すでに何らかの症状をお持ちの方もたくさんいらしゃいますし、将来に不安を抱えている方は決して少なくないと思います。いずれにしても、これから来るであろう大きな健康被害の波に備えて、放射能防御や健康被害に関する情報を、北海道の地で共有いたしませんか? 
 健康被害の症例や血液像の観察など、三田先生からは医学的で重要なお話を伺うことができると思います。また、放射能防御の見地から、日本で最もコアな取材と情報収集、発信を続けている木下氏に、他では聞くことができない貴重な情報をお話いただけるかと思います。 
みなさまの参加をこころよりお待ちしております。 ※座席数が少ないので、お早目にお申し込みください。 
  
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申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/270078/

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