「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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3/11の京都講演に三田医師も登壇決定!新たに提唱する『新ヒバクシャ』と『能力減退症』という概念。

2018-03-02 01:05:00 | 福島第一原発と放射能

 

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【冬季五輪開催と北朝鮮情勢の鎮静化の関係、アメリカに攻撃させようと煽っていた日本の一部勢力という問題 】など。
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3/11に京都でのイベントに三田医師も登壇して報告されることになりました。

皆さんに身体症状などに関して、直接伝えたい内容があるそうなので、短時間ですがお話ししていただきます。

3/11京都『元日本テレビ記者たちが語る、放射能、マスコミ、今の日本』三田医師も登場!対談スタイルで開催!

来場されたい方は、まず予約して下さい。予約した方が得です。

申込・詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/505515/ 

 3/11(日) 18:15開場/18:45開演/21:00終了予定 

 ひと・まち交流館 京都 大会議室 

京都市バス4,17,205号系統「河原町正面」下車すぐ ・京阪電車「清水五条」歩8分/地下鉄烏丸線「五条」歩10分 


 三田医師が最近提唱している、『新ヒバクシャ』と『能力減退症』に関しての文章です。前半部分を転載致します。

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『新ヒバクシャ』 に 『能力減退症』 が始まっている

三田医院 三田茂

 2011 年 3 月 11 日の東日本大震災に引き続く東京電力福島第一原子力発電所の爆発によ り、福島はもちろん東日本は広範囲に放射能汚染された。 東京都で開業医をしていた私は、当院患者さんたちの体調の変化に気付き、首都圏住民を 中心に約 4000 人の検査、診療を行ってきた。 2011 年から 2016 年 私の患者さんたちは、放射能回避の意識の強い人たちなので現在まで重症の疾病の発生 は目立たない。 しかし、異常な鼻血、皮下出血(アザ)、リンパ節の腫れ、下痢、喘息副鼻腔炎などの呼吸 器疾患の多発、難治化、ケガ、キズ、皮膚炎の治りの悪さ等が気になった。 本来小児特有の病気である手足口病やヘルパンギーナが成人にも多く見られたり、主に 高齢者の病気である帯状疱疹が小児にも多く見られたり、他の性病は減少傾向なのに梅毒 のみが激増したりしていることは統計からも明らかで、注目すべき変化である。 私は国の定める電離放射線検診に準じた血液検査を、乳幼児から老人、約 4000 人の受診 者に施行してきた。 小児、特に乳幼児に顕著だった白血球減少は、2012 年までの 1 年間はホットスポットと して知られる東京東部から東葛エリアで目立ったが、その後は西部の武蔵野エリアにも広 がり、今や首都圏はどこでも同じとなってしまった。 巷では、主に福島の甲状腺癌の話題ばかりが取りざたされるが、そのことのみを論じてい ては全く不足である。 白血球の減少、白血球像の変化、諸々の自覚症状、感染症のプロフィールの変化、疾病の進 行の様子の変化、診断がつきにくく治療の反応が悪くなってきていることなどを分析、議論 すべきである。 私の観察によれば、東京首都圏居住者の健康被害は明らかであり、福島県の汚染の少ない 地域や北関東の住民のそれよりもむしろ深刻である。

『新ヒバクシャ』とは?

各症状の程度は個人差が大きいが、差はあっても、東日本居住者は全てが影響を被った当 事者であると認識し直すべきであり、今回私は『新ヒバクシャ』という概念を提唱する。 2011 年福島原発爆発事故により放射能被曝させられた私たちは、ヒロシマ・ナガサキの、 ビキニの、チェルノブイリの、湾岸戦争の、そして軍事や核産業に従事するヒバクシャたち に引き続く 21 世紀の『新ヒバクシャ』として自身を再認識し、自ら健康を保持しなくては ならない。 また医療者は診療にあたり、今までの医学常識が今後通用しなくなる可能性を忘れてはな らない。 福島原発事故は未だ収束の見通しもなく、2017 年の時点で首都圏においても降下物、水 道水とも放射性物質が検出(原子力規制委員会による)され続けている。 『新ヒバクシャ』は長期にわたる低線量被曝を受け続けている点で、過去のヒバクシャとは 異なる特徴がある。 チェルノブイリ等の先人の研究は当然尊重し参考にしつつ、しかし全く新たな健康被害が 発生する可能性を忘れてはならない。

『能力減退症』とは?

それまでも訴えはあったが、『新ヒバクシャ』たちの生活に影響を及ぼす症状が 2016 年 頃から急に増加しその程度が強くなってきた。 記憶力の低下 ものおぼえの悪さ 約束の時間を間違える メモを取らないと仕事にならない 疲れやすさ 仲間についていけない 長く働けない 頑張りがきかない だるい 疲れると 3~4 日動けない 昔できていたことができない 怒りっぽく機嫌が悪い 寝不足が続くと発熱する(小児に多い) 集中力、判断力、理解力の低下 話の飲み込みが悪く噛み合わない ミスが多い 面倒くさい 新聞や本が読めない 段取りが悪い 不注意 やる気が出ない 学力低下 能力低下 頭の回転が落ちた 宿題が終わらない コントロールできない眠気 倒れるように寝てしまう 学校から帰り玄関で寝てしまう 昼寝をして気付くと夜になっている 居眠り運転 仕事中に寝てしまうので仕事をやめた 第 2 次大戦後、ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャにも同様の症状は非常に多く見られ、 都築正男東大名誉教授は「慢性原子爆彈症の後障碍」と、肥田舜太郎医師は「原爆ぶらぶら 病」と記載した。これらの症状はビキニのヒバクシャ、チェルノブイリのヒバクシャ、核産 業のヒバクシャの多くをも悩ませ続けている。 今回私はこの現象を新たに『新ヒバクシャ』の『能力減退症』と呼びたいと思う。 さらに臨床医として日々の診療、治療で感じているのは、疾病が典型的な経過を取らない ので診断が困難な症例、病状の悪化に伴うはずの身体所見(炎症所見など)や血液検査デー タの変化が乏しく判断を誤りやすい症例、治療に対する反応が悪い症例を少なからず経験 することである。 病原菌に対する防御力の低下 ちょっとした病気にかかりやすい 身体の免疫力の低下、あるいは時間的な遅れ 感染に際して期待される白血球増多がみられず、 あるいは遅れるために治療が効果を表すのに時間がかかる 生体の反応が間に 合わなければ深部感染症に進行し予想外に急速に敗血症から死に至ることもあり得 るのではないか 傷害組織の治癒力の低下 小さなキズの治りが悪い 皮膚炎が治りにくい 蜂窩織炎が多い これらを含めた、多面的「能力」の「減退」=『能力減退症』が事故後 3~4 年を経て急速 に増えていることを感じ、危惧するのである。

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これより後は、三田医院のサイトでご確認ください。

http://mitaiin.com