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「復興の道標・ゆがみの構図」という福島の地元新聞記事に関して、被曝回避を志向するブログ読者の意見。

2016-02-19 22:07:57 | 福島第一原発と放射能

下記記事について、意見を求めたところ、いくつか寄せられました。

当方に寄せられた意見を、一部ご紹介いたします。皆さん、被曝回避や放射能防御に意識のある方たちの見解です。

 

【復興の道標・ゆがみの構図1】被災地、無意識に差別 生の声聞き実情知るhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160215-00010000-minyu-l07

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<前略>

震災後わりと早い時期から、ずっと欠かさず読ませて頂いている、西日本住みのブログ読者です。


福島民友の記事は、2重3重に歪んで捻じ曲がっている、と思いました。

岩崎ちひろさんの絵は、私も好きでしたが、お孫さんが絵本作家になっていることは、知りませんでした。
まず、既に汚染された東京に住みながら、福島の母子避難について書くこと自体、自分の足下の汚染について、全く気づいていないようです。
そして、福島に行って、いろいろ取材か何かされていること自体、ご自身の年齢を考えても、危険と考えるべきなのに、その点の認識も甘いと思います。
この方自身は、たぶん純粋に真剣に、被災者の気持ちを考えているのだろうとは思います。
でも、避難先から福島に帰還して笑顔になった、という結末に仕上げていること自体、悪気は無くとも、政府の帰還プロパガンダを援護することになっているのに、その非に気づいていないことが、残念です。

福島民友は、既に政府の御用新聞に成り下がっていることは、早い段階でわかっていたので、もう自分から、こういう記事を読むことは無かったのですが、今回リンクから読んで、やっぱりな、と思いました。
放射「線」の言葉に、凝縮されていると思います。
「線量は下がったのに」みたいな論調で、外部線量だけ測って、危険が去ったかのように言い募る。
そして、福島県民は県外の人から憐れまれ差別されている、という感情論へ、論理をすり替えて、県民の意識を歪んだ方向へ誘導している。

これが、この新聞社の姿勢だけで、県民の総意では無いと思いたいですが、どうなのでしょうか。
福島の人達も、この記事に同調する気持ちなのか、それが気になります。

この新聞が、福島の人達を、さらに蛸壺に追い込んでいるような気がします。
しかも、東京とか関東の人達も、「蛸壺に寄り添おう」、みたいな。 

福島が、共に沈む渦巻きの中心で、少しずつ日本全体が飲み込まれて逝く、その手助けの役目をしているような記事だと思いました。

<後略>

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この記事については、何と言って良いのか絶望的になり、吐き気までします。評価できる点など何処にもありません。

権力が横暴を通す際に必ずやる、人々を対立させて/目をそらし/分断し/力を削ぐ、というやり口が表に出ているだけだと思います。

住んではいけない程の汚染が現実なのに、様々な思惑でこれを隠蔽したいだけなのでしょう。

実害を風評被害だと言い、自分の安全を確保したい人/福島の人々を心配して現実を見てほしいと思っている人に対して

ゆがみだ差別だと言い募る。

気が狂っているのか、この新聞社が何らかのうま味のためにこのような偏向報道をしているのか、中央からの有形無形の圧力があるのか、圧力など無くただの内部での同調圧力なのか。

福島県内での様々な病気や死亡者の急増が明らかなのに、歪んだ情緒に訴えて、被害者同士での対立を煽り分断する、

この記事から読み取れる事はこれに尽きると考えます。

油断すれば、日本人の情緒、国民性からみても、他の地域にも広がる恐れがあるとも思います。

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僕は、こうした内容に関して、皆さんがどういう見解を抱いているのか、そうした見解の位相が異なっているところもあり、いろいろと気になっています。

このため、意見がある方は、ぜひ僕のところまでメールしてください。

とても気になります。

これは原発事故から5年が経過して、自らの立ち位置確認をしている僕には、似たような作業という気がしています。このための、誰でも考えるために、飛び込んできやすい教材を、福島の地元新聞が提供されたことは、いろんな観点で、とても意味があることになるなと、実は思っているのです。

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 原発事故から、まる5年が経過した日に、東京の自由が丘駅近くで、僕と貴女の立ち位置を確認したいと思います。

 来場下さい。

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3/11(金)夜 
【「原発事故後、5年が経過して確認すること」木下黄太講演会IN世田谷】

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3月11日(金)夜

18:30 受付開始
19:00 開演〜21:00頃

奥沢区民センター第一会議室 定員100名

(世田谷区奥沢3-47-8(自由が丘駅南口徒歩9分、東急目黒線奥沢駅すぐ。 ))

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