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【 僕のメルクマール:被曝を懸念している人々でなく、あまり懸念していない知人から、がん等の知らせが届くこと 】
なんというかこれは数周遅れの話と思います。
こうしたことを、今頃言い出している時点で、たぶん2011年に放射能に関して思考停止した自治体関係者・学校関係者・親が多かったということです。
千葉県白井市の地理的位置を考えるとあきらかな話なのに。グーグル地図画像で位置確認ください。
松戸市と印西市の間に存在するのが、白井市です。
そして上には柏市があります。
要は高濃度汚染地に隣接し、もしくは囲まれている自治体です。
こうした自治体の市境で汚染が留まることはありません。こんなあたりまえの話を今頃判明したと言い出している話。
白井市の桜台学童保育所近くの草地で4μsv/hを計測したそうです。この程度の数値だと少なくとも数万から数十万ベクレルの汚染と思われます。
「甲状腺エコー検査費用助成と、小中学校や幼保育園の雨樋や側溝などを放射線量測定の定期観測地点追加」したと報じられていますが、これを5年後の2016年に言っている時点で、どこまで時間差攻撃なのかということです。
しかも、小中学校の雨樋や側溝の線量すら計測していなかったことで、何もやっていなかったこともよくわかります。
僕は、2011年10月に隣の印西市で講演しました。
過去のブログ記事に書いています。
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きのうの印西の講演会は切迫した雰囲気でしたし、そもそも駅から開催場所までのエリアが0.37μsvをたたき出すような高線量エリアでした。この時期で、ここまでの状況がある、エリア周辺の方の感覚が、僕にも強い緊張をもたらしました。少し怖い数値ですが、その事が、僕の心にもいろんな意味で、緊張を与えていただいたと思いました。
この講演会の質疑の中でも、お子さんの体重変化の話がでました。とにかく、変わんないか、減っているという話です。減っている、もしくは変わらない状態が半年近く続いているなら、注意が必要です。こうしたことが、おきていないか、慎重に見極めたいです。夏場はともかく、涼しくなった秋になっても、体重が増えない子供たちが多くでると、由々しき事態になります。
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特定箇所でなく、ガイガーカウンターで腰高で普通に計測していて、0.37μsvをあたりまえに指し示す場所というのは、汚染は尋常な数値ではありません。
こうした印西市と、高度汚染で知られる松戸市の間に存在している場所。
汚染があることを前提で考えるしかありません。
自治体区分で汚染が止まるはずはありませんから。
そうした対応を、事故後すぐには無理でも、一年とか二年以内に何らかの対応が取られるのは、普通の話です。
しかし、話は5年が経過するまで始まりませんでした。
チェルノブイリのことも全く学べず、結局は身体症状が具現化する可能性のある時間経過でしか、何も動かない自治体がある。
自治体の問題点のみならず、そうした自治体にいる住民意識の問題。
放射能防御活動を取り組んだ市民の圧倒的少数構造と、おそらくは汚染認識した人々の移住避難はあるとしても。
こうしたことが浮きぼりになる話と思います。漸く前向きであるとしても。
ちなみに、印西市もそうした甲状腺検査補助もおこなっていないそうです。更なる周回遅れということです。