「北朝鮮はアメリカに敵対的で非常に危険な存在だ」
「北朝鮮に融和することが上手くいかなくなっているのは韓国もわかりつつある。」
こういう内容をトランプ大統領はここ数時間にツイートしています。
日本列島を飛び越えるミサイル発射に続いて、今度は地下核実験も強行した北朝鮮。
放射性物質もわずかには飛散する可能性はありますが(線量でなく大気捕捉でつかまえられるのかどうかという微量でしょうが)、それでも今回の核実験は、それに付随しておきた地震がマグニチュード6.1という推定もあるらしいですから、前回の核実験よりも10倍近く大きなものの可能性もあり(日本政府は広島原爆の4~5倍と推定)、水爆実験となっている可能性も否定はできません。
ともかく大きな規模の破壊をもたらす核兵器を北朝鮮が現実に運用可能となっているという事がわかります。
彼らは「ICBMに搭載できないのでは」とする西側の見方を否定していて、「搭載可能」と言い続けています。
また、ミサイル落下の精密度が悪くても、核爆弾の規模が大きくなっていることがわかると、日本へのリスクはどんどん高まります。
アメリカへの核ミサイル攻撃を北朝鮮は先んじて行う可能性は低いですが、この状態を良しとしないトランプ大統領や米軍の一部が軍事作戦を北朝鮮に敢行する可能性はやはり否定はできません。
この場合に韓国と北朝鮮との戦闘が始まるだけでなく、中距離ミサイルによる攻撃が、日本の米軍基地、主要都市部、原発周辺に為されてもおかしくはありませんから。
大きな規模の核爆弾、水爆が更に実用化されると、それが一発でも現実化したら、例えば日中の東京中心部に落とされると、ほぼ山手線内が壊滅しても何もおかしくはありません。最終的に何百万人が死んでいく結果になっても何も不思議はありません。
また原発の原子炉建屋に精密に落とせなくても、建屋に近い敷地に、こうした大きい核爆弾を落とせば、原子炉も吹っ飛んでしまう可能性があり、日本の一定エリアがまたしても高濃度被曝汚染地になることも想定しないとなりません。この場合は直ちに避難しないとならないエリアが複数県にまたがる可能性もあると思います。
現時点で、広島原爆の数倍の核爆弾は彼らは「使える」立場にいますから。
こういう「戦時下」で、どうして原発を再稼働させるのか、全く理解不能な話ですが、こうした現実的危機の真下に僕も貴女も生きている時代になっていることだけは、認識するしかありません。
こんなサイトでは、どの程度の核爆弾が落ちると、どのエリアまで被害が及ぶのかを図示しています。参考程度に見てみて下さい。
http://www.carloslabs.com/projects/200712B/GroundZero-2-6.html
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