少なくとも近年、日本国内で大量殺戮を個人でおこなったケースとしては、最悪の話がけさ報じられました。
きょう未明に、神奈川県の相模原市・津久井にある知的障害者施設で、26歳の元職員が、入所者である障害者を大量に殺傷しました。19人が死亡。また相当数が怪我をしていて、重傷者も20人を超えるとみられています。
個人での大量殺傷事件としては、昭和13年に岡山県津山市でおきた「津山30人殺し」に次ぐ事件と思われます。
小説『八つ墓村』のモデルとなった「津山30人殺し」は猟銃も凶器に使われた事案。
刃物で殺戮している今回の事件は、それだけの状態を一人の人間がおこしたことに驚きを禁じえません。
これは、知的障害者という弱者をターゲットにしたこと。
更に犯人がこの施設元職員であることが、可能にした大量殺戮と思います。
圧倒的に弱者であるこうした障害者のみをターゲットにして、短時間で単独犯が大量殺戮をおこなったケースはそんなに多くはありません。
去年12月にカリフォルニアでおきたサンバーナーディーノ銃乱射事件は、複数犯ですが障害者施設での会合の会場で銃乱射で14人が死亡しました。ただし、これは会場に集まっていた関係者をターゲットにしていたもので、障害者のみを狙っている状態ではありません。しかも、実行犯のイスラム国への書き込みや大量の武器隠匿もわかっている内容で、今回とは性格が違う事件と思われます。
今回の津久井の事件は、知的障害者を狙った短時間の殺害事件としては、世界でも最悪の殺戮がおこなわれた可能性がありえます。
「障害者がいなくなればいい」という供述がある模様で、なんというか本人のナチス的な意識も露呈している状態です。
この施設は、神奈川県による公的施設で、社会福祉法人かながわ共同会が運営しています。
元職員が、この施設とどういう関わりがあり、それが犯行とどう繋がっているのかは、今後の経緯をみないとわかりません。こうした犯罪が関わった施設(もしくは仕事)への恨みが存在し、それを職務として対応していた障害者への攻撃という形で、歪に発露した可能性は否定はできないと思います。これだけの大量殺戮にならなくても、もう少し規模の小さい事件ならば、過去にも存在しますから。
但し、仮にどういう事情があったとしても、弱者である障害者をこれだけ大量殺戮することに繋がってくることが、本当に世界最悪の事件が日本でおきたということだと思います。
犯人の意識に歯止めが何も掛かっていない状態でしょう。
こうした酷い事象が、放射能国家である日本では、さらに重なることにならないかと僕は強く懸念しています。
イスラム過激派テロよりも、実は日本人が世界最悪の存在となりうることを、改めて認識する朝になりました。
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