「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「福島で除染した土が西日本など全国で焼却処分する」という妄想が、平気で伝播するインターネットの陥穽。

2014-09-24 12:45:05 | 福島第一原発と放射能


【10/11(土) 京都 「A2-B-C上映会&木下黄太ミニトーク」 】  

 ひと・まち交流館 京都    9:30受付開始 10:00上映開始 11:10上映終了 11:10から11:40 ミニトーク

  一般(予約不要)参加費 1000円  中学生以下は無料 

 避難移住者(予約申込必要、80人限定)参加費 500円(予約がない方は一般扱いになります)

予約方法1⇒http://kokucheese.com/event/index/212307/

予約方法2⇒「puchirita@mbp.nifty.com このアドレスまで、お名前と連絡先、合計人数(うち中学生以下のお子さんの人数)、参加者全員の氏名、避難元の自治体名をメール下さい。」

また、避難者ではない、メルマガ読者の方には、一定数限定で別枠の申込設定をしています。詳しくは配信済みのメルマガでご確認下さい。

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 きのうは、とくしま定住支援ネットワークが主催した、移住者交流イベントでお話しました。夏に台風で開催が延期となっていて、ようやく出来た状態です。

お子さん達が多かったのですが、50人近い方が参加されています。

懇親会的になっている状態の写真です。

そして、この一年くらいで、あらたに移住された方が、何人もおいでになっていて、開催することで新しい繋がりが出来ている状態でした。

被曝の問題に関しては、徳島でも認識のある方と認識のない方では、はっきりと別れますが、行政などの対応も給食面などで進んでいることもあって、そういう流れの中で、実際に徳島を選択する人が、増えていることが、実感できるような一日でした。

ネットでの関係と言うよりも、現実に社会的つながりのなかで、この問題の対応を含めて新しい人生を歩みたい方たちにとって、いろんなポイントで、移住ということを考え行動している実状もよくわかりました。

その定住支援ネットワークの関係でも、以前ご紹介した宿泊施設が「美郷の湯」http://misatonoyu.com/です。

こちらは温泉と山の中のレストランが売り物で、今は、お二人移住したシェフがいらっしゃいますが、できればもう1人増員をしたいとおっしゃっていました。

勿論、シェフとしての力量が一定程度必要だそうですが、これからでも避難移住したい方のうちに、そうした技量がある方などで、もし尋ねてみたい方がいたら、直接HP上のアドレスにメールしてみて下さい。避難移住に対して支援したい意向がある人が、運営側に居るところなので、やりやすいかもしれません。

さて、その徳島で、質問が出た中でネットで広まっている噂に関しての確認がありました。

要はインターネットで拡散されている「福島の除染している土が全国で焼却される」という噂です。

僕はあまりに馬鹿馬鹿しい話で、ここ数日、この噂がネット上で流れているのは、少しは見たのですが、おかしい人の妄想か何かだろうと感じていて、特に気にも留めていませんでした。

しかし、どうやらこうした妄想がネットの中で共有化されている実状が、現実に聞こえてきたので、念のため確認しました。そうすると下記のブログにあたりました。

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福島の除染土が全国で焼却処分されます

時間がないので簡単に触れさせて頂きますが、福島の除染土が主に西日本を含めた全国で広域処分されるそうです。処分先は、「PCB廃棄物を処理した実績がある(から大丈夫?!)」という理由で選ばれた「日本環境安全事業(株)」(JESCO)等。


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 このJESCOは中間貯蔵施設に関して、国が請け負わせる会社です。元々、旧環境事業団のPCB廃棄物処理事業を主な業務として承継する形で、国の全額出資により設立された特殊会社ということです。除染に関しても、中間貯蔵施設について関与しています。
 しかし、汚染土の中間貯蔵施設(30年保管)が、県外に置かれる現実的状況が高まっている様子も、現況は特にありません。というか、中間貯蔵施設の建設については、福島県知事が候補地の大熊町や双葉町での施設建設を容認する会見を先月末におこなっています。
 
 更に言えば、最終処分場に関しても、話が栃木県や宮城県であるごとに、地元で強い反対の声がおきているのが実状で、リアルには具体的検討の余地もない状態です。

 そんなことは、すこしニュース検索したら即座にわかります。

 しかも、汚染した土を焼却処分することは、全く理解不能な話です。大丈夫でないことは、この土の焼却という話で一瞬で分ります。そんなこと、何も必要ないです。
 
 そして、このブログ、「時間がないので簡単に触れさせて頂きます」と書いて、この後に他の企業名も含めて列挙だけしています。まともな意識があれば、こんな記述はありえません。名誉毀損の訴訟をされたら、確実に巨額賠償の対象になると思います。とても正気の記述とは思えません。
 
 こうした状態を、普通に考えれば、このブログ(僕は初めて見ました)は、虚偽の事をわざと書き連ねているのか、おかしい人が勝手な考えを書き進めている内容に過ぎません。
 
 どちらにしても、妄想の類でしかありません。このブログの過去記事も見ましたが、その大半が、いろんな妄想が拡大している状態が酷くなっている記述でした。

 読むに値しません。

 そして今回は、特にこの中でも、レベルの酷い妄想を、更にツイッターやFacebookで拡散している人たちが多くいることに、驚愕します。話がセンセーショナルであれば、事実関係の最低限の確認もしていないというか、ありえないことでも平気な感覚です。

 人間として相当に恥ずかしい稚拙なことを平然としている人たちが、すごく多いということです。僕は、この問題で、ネットで発信的に流している一定数の人々が、そもそも相当にレベルが低いことは、度し難いものがありますが、また一つどうしようもない実例を確認できたということです。

 被曝や放射能の問題に関して、匿名的アカウントや匿名ブログが、根拠なく言い出している情報は、原則は信用しないということを、まずは癖づけるべきかもしれません。そうでもしないと、被曝関連についてのネット情報は何もかも駄目ということにもなりかねません。
 
 そしてこうした妄想情報を平気で拡散させているサイトやツイッターアカウントが、以前から僕が問題あると思われているツイッターアカウント、更にブログサイトが多数含まれています。今回の主体的拡散者の中には、そもそも、精神的に病んでいたり、妄想が酷い方も一定数はいるとも感じています。

そして、正直こんな低レベルの妄想的な発信者に騙される人たちも、駄目です。

この話は、徳島でお答えしたら、こういうレスポンスがありました。

「本日は大変お忙しいところ、徳島にてお話し下さり誠に有難うございました。 
また、日ごろはブログおよびメルマガと大変感謝しております。 
 さっそくですが、汚染土の焼却処分の質問にお答え頂き、ツイッター情報の確認の大切さを痛感しました。リツイするときに、土を焼くとはなんか変だなとは思いつつも、情報源を確かめずにリツイしてました。以後気をつけたいと思います。 
 今日は移住者のみなさんともじっくりと縁を深めさせて頂くこともでき、素晴らしい機会でした。
 簡単ではございますが、改めてお礼申し上げます。」
 

 この方のようにきちんと、確認していかないと、今度はあなたが終わることになると僕は思います。

現実の避難移住の場で相対する人たちと、妄想が蔓延するネットの落差は、どんどん拡大している気がします。

「追記」 この妄想記事を掲載しているブログが、僕がこの記事を出した後、リンクの当該記事を削除した模様です(2014.9.25に確認)。

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【10/18(土)旭川講演『チェルノブイリからみえるニッポン』~北海道を生き抜く~ 】

 12時開場 13時開演

開催場所 旭川市市民活動交流センターCoCoDe(ココデ)ホール(北海道旭川市宮前通東)

 申込・詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/215418/

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北海道の食料基地で、防御の要となる帯広で話します。

 【10/19(日)木下黄太講演会 in帯広「広がる放射能汚染の真実!」 】

 開場:午後2時 開演:午後2時30分 

 場 所 :  とかち館 帯広市西7条南6丁目2 

 参加費: 1,000円

 http://tokachinet.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html 

 参加申し込み先 十勝ネット市民の会事務局

E メール:tokachinet@gmail.com 
☎   0155-66-9231
FAX  0155-66-9281
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