各社の都知事選序盤戦の電話調査は似たような状況で、三人の争いに絞られています。
しかし、これら当選可能性のある三候補のうち、僕が投票したい方は残念ながら一人もいません。
増田氏に関しては、岩手県知事当時の行政運営に疑問があること。
行政経験と言っても、東京都とは水準が違いすぎる自治体の首長でしかなかったこと。
元東京電力社外取締役であること。
以上の点で、考慮にも値しない候補であるとしか思えません。元東電取締役が都知事の候補になることは論外のうえにも論外。福島第一原発事故後に、こんなことも考えない、自民は馬鹿すぎますし、都連は特に酷すぎるということです。
鳥越氏に関しては、政策について真剣に思考している様子が会見でも全く見受けられず、私が以前に数回は話をした感覚でも、彼に政治家としての資質があるとはまったく思えないこと。
体力面に関して、複数回のがんという要因は不安があり、76歳という年齢がそうした不安を増幅させること。
野党共闘候補なのに、反原発や被曝回避について、きちんとした定見をもっているように見受けられないこと。
以上の点で、鳥越氏は総合的に無理で、有体に言って能力不足ですし、首長に向かないと思います。
小池氏に関しては、日本会議のメンバーであることで、まず政治思想的なバランス感覚に強い疑いがあること。
政治資金の使い方に関して一部に疑義の声があり(例えば、http://echo-news.red/Japan/Yuriko-Koike-Faces-Shadowy-1280-Man-Yen-Money-Laundry など)、政治資金の使い方問題で辞任した舛添都知事後の新しい知事として、最低限は求められるハードルが、本当にクリアできるということに確信が持てないこと。
また、小池氏を都知事選で支援している政治関係者のうち、問題のある政治家が一定数は明確に存在すること。
以上の点で、小池氏に関しても応援したいとは思いません。
当選可能性があるとみられる三候補とも、僕には疑問が大きいです。
残念ながら、捨て票になる公算が高くても、当選可能性のほとんどない候補の中で、ベターな候補に投票するしかないだろうと個人的には思います。
本当に残念な都知事選と思います。
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