長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

なにかしら趣味人。

2018年05月05日 12時30分20秒 | 直球でいこう
 “謎のアンケート結果により日本で一番○○な…と持ち上げられ俗な狂騒の巷と化した吉祥寺の街に、風前の灯火となった文化の炎は、今でも燃えているか?”

 表題というものは、記事の内容を簡潔かつインパクトのある言葉選びで、誤解の無いよう分かりやすく表す、しかも少ない文字数で、というのが鉄則です。命名者の言葉のセンスを試される難しい作業でもあります。
 それを踏まえつつも、昭和50年代でしたでしょうか、一時の流行りと申しましょうか、やたらと長い文字数のタイトルが増えたことがありました。新しい表現を志す方々のレジスタンス活動でした。

 文化に対する採算性をやたらと現今は追求するようになりましたが、さて、この世の中にペイできる文化芸術なるものは存在するのでしょうか?
 ペイする=つまり時給換算での人件費が安い所産のものが、芸術や文化であるわけがないのです。
 
 人々の魂の浄化、感性のやすらぎ、嗜好の対象となる、見る者聴く者にある種の感動・感銘を覚えさせ、明日を生きる心の糧となるに至る世界を生み出すに、仕手はどれだけの努力と研鑽を積み、歳月を経、人生を重ねてきたことでしょうか。

 …なーんて、またまた長くなる予感を残して、明日の催し物のご案内を申し上げます。
 六日のあやめ。
 毎年、ゴールデンウィークの最終日に開催しております武蔵野市の邦楽の会です。私共杵徳社中は、「花の友」「楠公」にて参加させていただきます。

 連休疲れの皆さまのお耳とお心に、やさしく届きますれば幸甚。


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