標記のモニタについての視認性がもうひとつという意見が、この製品を購買した人のネット上の評判記事に書いてありましたが、その意見は確かにあたっているのですが、決定的な欠点ではない気がするのです。つまり、具体的には、床に寝転んで下からこのモニタを眺めると真っ暗に映って誰か判別できないという苦情のようです。しかし、それは、角度をやや斜め上に5度程度傾けているから、そういう現象が起こるのであって、垂直にすれば解決します。ですから、実用上、全然不都合が無いのです。
また、PCに接続してエクセルなどの表計算ソフトの巨大な表を見ると周辺部分の文字がにじんだりかすんだりして見える・・・というような苦情もネット上で見られますが、それも、画面調整の範囲です。つまり、PC用に画面を暗く設定すれば、ぼやけやかすみはましになりますし、PCのオンボードのグラフィックカードではなくて、別途、専用のグラフィックカードを挿せばかなり改善されますので、致命的な欠陥があるわけではないのです。
ですから、性能の割に安価で27インチの大型画面で、しかも多くの画像入力端子が装備されてリモコンで画質や音質の調整が細かくできる機種が売りなのに、その利点をまったく没却して、テレビ用のモニタをPC用に転用したような画質だというような表現でもって苦情を書くのはまったく言論の自由といってしまえばそれまでですが、ちょっとそういう表現は、テレビ用とPC用では仕様や規格が全然違うものなので、本来、比較検討すべきものではないのですが、あえてそれをやっての雑駁な論調ですから、まだ使っていない人が読めば、「そこまで画質が悪いのか?」と思い込むので、あまり妥当な書評ではないように感じました。