名古屋北部青年ユニオン  2012/8/13~

職場のお困りごと、相談しませんか?
私たちは、共に学び行動する労働組合です。
ひとりじゃない、一緒に生きよう!

さよならソニー、愛してたのに。すっかり変わってしまったけど、どうかお元気で (下)

2015-04-22 | 労働ニュース
まだ負けたわけじゃない

 斎藤氏は自分の会社を起こす一方で、外資系企業で働くことを選んだ。年収もソニー時代の水準に戻った。海外を飛び回る傍ら、いまは妻と息子たちとの時間を大事にしている。

 私はソニーのリストラ部屋の人々や、リストラに巻き込まれた社員の素顔をソニー凋落の軌跡に重ねあわせて、2年7ヵ月前から取材し、月刊誌『FACTA』で18回にわたって連載した。その連載を加筆・再構成したのが、『切り捨てSONYリストラ部屋は何を奪ったか』(講談社)である。

 広く知られていることだが、ソニーは創業者の井深大氏が「自由闊達なる理想工場」を目指し、もう一人の創業者である盛田昭夫氏が「ソニーはリストラをしな い」と国内外で宣言した企業である。その「理想工場」の夢と、リストラを19年('99年の経営機構改革から数えると17年)も続け、約8万人も削減したソニーの現実とは、あまりに開きがありすぎる。

 しかも、厳しいリストラを実施するさなか、ストリンガー会長が年間8億円以上の報酬を受け取ったり、無配転落を発表した平井一夫社長の年収が3億円以上に増えたりして、社員の顰蹙を買っていた。その落差と、「理想工場」の今日を象徴する「リストラ部屋」周辺の人々の実態を、社員たちの目線から検証したいと考えたのだ。



さよならソニー、愛してたのに。すっかり変わってしまったけど、どうかお元気で (下)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよならソニー、愛してたのに。すっかり変わってしまったけど、どうかお元気で(上)

2015-04-22 | 労働ニュース

やる気はあった。仕事も好きだった。でも会社は、彼らを「いらない」と言った。創業者がリストラを嫌ったソニーで、人を切るためだけの部屋に追い込まれた彼らは、自らの足で立つことを選んだ。
.

東大准教授として再出発

 東京大学生産技術研究所は、東京の駒場キャンパスの一角にある。ここに「滝口研究室」を構える滝口清昭特任准教授(59歳)は、「準静電界」という耳慣れない分野の研究で注目された工学博士だ。

 彼はJR東日本など複数の民間企業とともに、「準静電界通信技術」を応用した通信や遠隔個人認証の共同研究を続けている。フジテレビ系列のテレビ番組『超潜入! リアルスコープハイパー』でも、JR東日本などと取り組んでいる最新自動改札機「タッチレスゲート」が、「超ラクチン改札」と紹介された。

 その彼には不思議な経歴があった。

 滝口氏はソニー情報技術研究所のシニアリサーチャー(上級研究員)だったが、2007年に、東京・御殿山にあった「東京キャリアデザイン室」、通称「リストラ部屋」に追いやられたことがあるのだ。

 ある日、上司からこう告げられた。

 「君はうちでは仕事がない。ここでは要らない人間です」



さよならソニー、愛してたのに。すっかり変わってしまったけど、どうかお元気で(上)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マクドナルドの時給1,500円で日本の景気は回復する

2015-04-22 | 労働ニュース
2015年に入ってからの主な世論調査で「景気回復を実感しているか?」という設問に対する回答状況です。


◆朝日新聞社 世論調査(4月18~19日実施)

▽安倍政権になってから、景気が回復したという実感がありますか。ありませんか。

実感がある 19%

実感がない 75%

◆JNN世論調査(4月4~5日実施)

▽景気回復の実感は?

アベノミクスと呼ばれる安倍政権の経済政策によって、実際に収入が増えるなど、景気回復の実感はありますか、ありませんか。

実感がある 11%

実感はない 86%

◆読売新聞社 世論調査(4月3~5日実施)

▽安倍内閣のもとで、景気の回復を、実感していますか、実感していませんか。

実感している 19%

実感していない 76%

◆日本経済新聞社の世論調査(2月20~22日実施)

▽昨年の10月から12月の期間は消費増税の後、初めてプラス成長になりました。あなたは景気回復を実感していますか、していませんか。

実感している 13%

実感していない 81%

以上のように、アベノミクスで景気回復を実感していない人は75%から86%、実感している人は11%から19%です。基本、8割の圧倒的多数の国民がベノミクスで景気回復を実感していないと言い切っていい世論調査結果だと思います。なかでも日本経済新聞社の設問の文言がやたら恣意的で笑ってしまいましたが、それでも景気回復を実感していない人が81%にも上ってしまった調査結果に、日本経済新聞社中枢はおそらくがっかりしたでしょうね(としか思えませんね。この恣意的な設問の文言からは)。

“アベノミクス効果”で、そもそも2014年度の賃金は前年割れでしたし、現在、実質賃金22カ月連続でマイナスを更新中でもありますから、8割の圧倒的多数の国民がベノミクスで景気回復を実感できないというのは当然でしょう。


マクドナルドの時給1,500円で日本の景気は回復する
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

批判浴びたすき家「ワンオペ」、まだ続いていた 高円寺南口店で起こった「昏倒」の舞台裏

2015-04-22 | 労働ニュース
牛丼チェーン店の「すき家」で過酷な労働の温床とされた、従業員が1人で店内のすべての業務をこなすワンオペレーション(ワンオペ)がいまだに続いていたことがわかった。

「ワンオペ」は、深夜時間帯には防犯上危険なこと、また従業員からは「トイレに行く時間がない」「自宅に帰れない」などの声が寄せられていた。2014年7月には、労働環境を調べる第三者委員会が「法令違反」を指摘するなど、親会社のゼンショーホールディングス(HD)が解消に向けて取り組んでいた。

■男性アルバイトが急な体調不良に陥った…

 店内のすべての席に食べ終わった食器が放置されたままで、「厨房から店員の『もう無理です...!うう』という悲鳴のような声が...」聞こえた――。2015年4月19日、お昼を摂ろうと「すき家 高円寺(南口)店」を訪れた人が、ツイッターでこんなことをつぶやいた。「何事かと厨房をのぞくと、店員がそのまま倒れていた」という。

 「すき家」といえば、2014年春に「ワンオペ」によるパート・アルバイト従業員の過酷な労働が大きな問題となり、いわゆる「ブラック企業」批判を浴びた。それによって、従業員がストライキを起こしたり相次いで辞めたりしたほか、イメージダウンによる顧客離れで、深夜営業の打ち切りや閉店を余儀なくされた店が少なくなかった。

 この出来事にゼンショーHDは、「高円寺南口店で男性アルバイトが急な体調不良を起こしたことは事実です」と話し、当時アルバイトの男性が一人で勤務する、「ワンオペ」の状態だったことを認めた。

 同社によると、すき家では各店に「トラブルホットライン」を設置しており、男性アルバイトから電話で「呼吸が苦しい」と訴える連絡があり、すぐに救急車を手配するなどを措置した。

 なぜこんなことが起こったのか――。当時、すき家本部ではこの店が「ワンオペ」状態にあったことを把握していなかった。通常は、繁忙時に「ワンオペ」にならないように、人員不足がある店にブロックマネージャーや本部が補充を手配することになっていた。

 高円寺南口店では「(ワンオペ状態を知っていたのは)エリアマネージャーだけで、ブロックマネージャーや本部が(人員を)手配できず、エリアマネージャーが店に向かっていたところでした」と説明。エリアマネージャーが店に駆けつけたときは、倒れた男性アルバイトが本部に連絡してから4分後だったという。

批判浴びたすき家「ワンオペ」、まだ続いていた 高円寺南口店で起こった「昏倒」の舞台裏
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレスチェック義務化 情報漏れへの不安も

2015-04-22 | 労働ニュース
ストレスのない職場はない。だが、メンタルヘルスの大切さは、「乗務禁止」の医師の診断を隠して旅客機を操縦した副操縦士が、多くの搭乗者を巻き添えにして“自殺墜落”したジャーマンウィングスの事故をきっかけに、世界中で改めて議論されている。個人の健康診断の結果をどこまで“開示”するのか、会社にはそれを知る権利があるのか、など、問題は多岐にわたっている。

 日本では、昨年公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律で、ストレスチェックと面接指導の実施を義務づける制度が創設され、その運用方法などが正式に発表されたばかり。

ストレスチェック義務化 情報漏れへの不安も
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする