ブラック企業が社会問題化する中、違法行為を行う企業を指導すべき立場にある社会保険労務士が自身のブログで「社員をうつ病に罹患させる方法」と題する文章を投稿し、波紋を呼んでいる。パワハラ10+ 件を積極的に行うよう企業側に勧めるような内容で、労働問題に取り組む人々からは、「違法行為を教唆するもの」「新たな過労死の被害者を生み出す」などと怒りの声が上がっている。
問題となっているブログの名は「すご腕社労士の首切りブログ モンスター社員解雇のノウハウをご紹介!!」。題名の通り、社員を辞めさせるための方法を指南するかのような内容が次々とアップされた。
先月24日には「第40回 社員をうつ病に罹患させる方法」と題する記事を投稿。Q&A形式の記事となっており、「モンスター社員をなんとかうつ病にして会社から追放したいのですが、いい方法はありますか」との問いに対し、「適切合法なパワハラ10+ 件を行ってください。適切にして強烈な合法パワハラ10+ 件を与えましょう」などと書き込んだ。
さらに、具体的方法を記した上で、「万が一本人が自殺したとしても、うつの原因と死亡の結果の相当因果関係を否定する証拠を作っておくことです」などとも記載。「うつ病自殺されても裁判で負けることはありません」と続けた。
締めはさらに強烈だ。
「モンスター社員に精神的打撃を与えることが楽しくなりますよ」
“ブラック”社労士「パワハラのすすめ」に波紋 企業の違法行為を指導する立場なのに…