座る椅子もない
「まさかウチの会社に『追い出し部屋』ができるなんて、夢にも思っていませんでした。まったく別の業界の話だとばかり思っていた。
持ち株会社の人事部付で『サポートチーム』という部署ができ、4月1日付の人事で、50人以上の社員が各々バラバラの部署からこのチームへ異動させられたんです。
部長クラスが数人、課長・係長クラスが20人以上、定年間近の人から30代の人まで様々なようです。
降格させられる社員が多く、当然給与も減ります。部長クラスは管理職を外され、年収が100万円超下がるとも言われています」(三越伊勢丹の中堅社員)
役員たちのクーデターにより、前社長の大西洋氏が突然クビに追い込まれるという「お家騒動」に揺れた三越伊勢丹。
4月1日から杉江俊彦社長率いる新体制が本格的にスタートしたが、始まったのは人員の「大粛清」だった。名門百貨店が、不要な社員の「在庫一掃セール」を始めたのだ。
本誌は、人事部長が同チームに異動する社員に送ったメールを独自に入手した。そこには、社員に対する会社側の非情で無慈悲な仕打ちが示されている。
サポートチームの50人超が押し込まれる「拠点」は、三越日本橋本店の近くにある賃貸ビルの4階の部屋。三越伊勢丹が間借りしているフロアのこの一室は、椅子が20~30脚程度しか並べられないという。
この部屋についてはさらに、
〈取り急ぎ、PCは4台配備しました。1台は事務担当者専用とし、残り3台は共有とします〉
と50人超に対して、たったの3台しかPCが与えられていないことが告げられ、さらに、
〈(この場所は)あくまで私物置場機能と、みなさんとの連絡中継点機能程度です〉
〈私物についてですが、上記記載の通り、『キャビネ1棚分』のスペースは確保できますが、まずは4/3(編集部註・最初の出社日)当日に現地をご覧いただいた上での持込みをお願いします〉
とされている。
サポートチームのメンバーには、個人のための席すら用意されていない。服装は、〈店頭への応援に準じた服装〉とある。なぜか。
「サポートチームに課された仕事は、旗艦店3店舗(伊勢丹新宿本店、三越銀座店、三越日本橋本店)での『販売応援』なんです。お客様の整列や、棚の整理など誰でもできる業務。学生バイトにやらせるような仕事です」(前出・中堅社員)
メールでは、今後の会社人生について考えるよう促す「面談」にも言及されている。
〈個別面談 4/初旬から早速、お一人ずつとの個別面談を予定しています。事前に頂いたご事情なども確認しつつ、今後の仕事などについて・・・・続きはこちら
「まさかウチの会社に『追い出し部屋』ができるなんて、夢にも思っていませんでした。まったく別の業界の話だとばかり思っていた。
持ち株会社の人事部付で『サポートチーム』という部署ができ、4月1日付の人事で、50人以上の社員が各々バラバラの部署からこのチームへ異動させられたんです。
部長クラスが数人、課長・係長クラスが20人以上、定年間近の人から30代の人まで様々なようです。
降格させられる社員が多く、当然給与も減ります。部長クラスは管理職を外され、年収が100万円超下がるとも言われています」(三越伊勢丹の中堅社員)
役員たちのクーデターにより、前社長の大西洋氏が突然クビに追い込まれるという「お家騒動」に揺れた三越伊勢丹。
4月1日から杉江俊彦社長率いる新体制が本格的にスタートしたが、始まったのは人員の「大粛清」だった。名門百貨店が、不要な社員の「在庫一掃セール」を始めたのだ。
本誌は、人事部長が同チームに異動する社員に送ったメールを独自に入手した。そこには、社員に対する会社側の非情で無慈悲な仕打ちが示されている。
サポートチームの50人超が押し込まれる「拠点」は、三越日本橋本店の近くにある賃貸ビルの4階の部屋。三越伊勢丹が間借りしているフロアのこの一室は、椅子が20~30脚程度しか並べられないという。
この部屋についてはさらに、
〈取り急ぎ、PCは4台配備しました。1台は事務担当者専用とし、残り3台は共有とします〉
と50人超に対して、たったの3台しかPCが与えられていないことが告げられ、さらに、
〈(この場所は)あくまで私物置場機能と、みなさんとの連絡中継点機能程度です〉
〈私物についてですが、上記記載の通り、『キャビネ1棚分』のスペースは確保できますが、まずは4/3(編集部註・最初の出社日)当日に現地をご覧いただいた上での持込みをお願いします〉
とされている。
サポートチームのメンバーには、個人のための席すら用意されていない。服装は、〈店頭への応援に準じた服装〉とある。なぜか。
「サポートチームに課された仕事は、旗艦店3店舗(伊勢丹新宿本店、三越銀座店、三越日本橋本店)での『販売応援』なんです。お客様の整列や、棚の整理など誰でもできる業務。学生バイトにやらせるような仕事です」(前出・中堅社員)
メールでは、今後の会社人生について考えるよう促す「面談」にも言及されている。
〈個別面談 4/初旬から早速、お一人ずつとの個別面談を予定しています。事前に頂いたご事情なども確認しつつ、今後の仕事などについて・・・・続きはこちら