ラニーニャの名残で暑い夏(残暑)が続いていますが
海洋ではすでにエルニーニョが発生していて
この秋以降も気温が高く、エルニーニョ発生時に見られる典型的な『暖冬』
になることが予想されます。
ボーダーにとっては雪不足に悩まされそうな23-24シーズンになりそうです。
エルニーニョ監視速報(No.371)
2023年7月の実況と2023年8月〜2024年2月の見通し
(気象庁 大気海洋部 令和5年8月10日)
・春からエルニーニョ現象が続いている。
・今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)。
今後の見通し:
今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)。
実況では、太平洋赤道域の中部から東部にみられる海洋表層の暖水が、
東部の海面水温が高い状態を維持している。大気海洋結合モデルは、
太平洋赤道域の中部から東部にかけて海洋表層の暖水をさらに強め、
エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差が大きくなり、
予測期間中、基準値より高い値で推移する可能性が高いと予測している。
以上のことから、今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い。
エルニーニョ監視海域の海面水温が平年よりも2℃あたたかくなるレベルを上回って
3℃近くまで上昇するってのはちょっと聞いたことが無いようなレベルだと思います。
ずいぶん昔の話を待ちだしても実感が沸かないので最近に限った話になりますが
エルニーニョが発生していたのは
2014年冬から2015年春にかけて、
2015年冬から2016年春にかけて、
2018年冬から2019年春にかけて が挙げられます。
◆エルニーニョ現象及びラニーニャ現象の発生期間(季節単位)
気象庁ホームページから
これらのシーズンを調べてみると・・・
2014年冬から2015年春にかけて:
降雪量は、12月に強い寒気の南下に伴って平年を上回った。
1月以降は寒気の南下が弱かったことから平年を下回った。
冬の降雪量は少なく、北日本日本海側ではかなり少なかった。
一方、北陸以北の本州の山沿いでは、降雪量や最深積雪は平年を上回った。
2015年冬から2016年春にかけて:
全国的な暖冬。
降雪量は冬型の気圧配置が長続きしなかったため、ほぼ全国的に少なかった。
1月下旬の強い寒気の影響で、九州北部地方ではかなり多くなった。
2018年冬から2019年春にかけて:
東日本以西では冬の平均気温がかなり高く、特に沖縄・奄美は記録的な暖冬。
北・東・西日本日本海側の冬の降雪量はかなり少なく、西日本日本海側は記録的な少雪。
共通に言えるのは、「暖冬」、「降雪量は少ない」、「一時的まとまった降雪はあっても長く続かない」
というところでしょうか。
次のシーズンは、暖かくて雪が降りにくいというゲレンデは悲惨な状況になるのかもしれません。
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