コンサート、コンサート、コンサート。
毎日本番です。
4日目はベルギー人のトランぺッター、北ドイツ放送交響楽団首席奏者、ハノーファー音楽大学教授のイェルーン・ベルヴァルツさん(表記ではジェロエン・ベルベルツとなっておりますが、正しい発音はこちらの方ではないかと思います・・・)とバリバリの現代曲、B.A.ツィマーマンのトランペット協奏曲を演奏したしました。
現代音楽、ジャズの要素色々入っている曲で、私にとっては初めての曲。この二日前に彼が来日、リハーサルの予定が、一日来日が遅れ、なんと本番前日22時から23時のリハーサルで、当日ゲネプロ、本番という予定になってしまいました・・・
音楽家はトラブルに強くなくてはならない・・・・
彼とは数年前にここ武生でリサイタルをしたので、そういう意味ではなんとなくの演奏の方向は知っておりました。
彼は練習でほとんどトランペットを吹かず、なんとそのパートを歌うのでした。吹くと唇がつかれるので、そうしているとのこと。ただその歌がめちゃくちゃうまい・・・
ジャズヴォーカリストとしてCDも出しているそうです・・・・
本番後この音楽祭の彼のマスタークラスの生徒さんと打ち上げ!
なんと東京フィルハーモニー管弦楽団の長谷川さんも生徒としていらっしゃいました。どれだけ彼はトラペット界で有名なのでしょうか???
彼とはベルギーはアントワープ音楽院で同じ時期にいたことがあり、色々共通の知り合いがいて、すぐに意気投合いたしました。
今回も本当に笑いながら楽しいセッションでした。
結局演奏は非常にうまくいき、さすが世界的なアーティストだな・・・と思いました。
この音楽祭のあと東京で細川さんの協奏曲の演奏、のちにメルボルンでこの協奏曲を演奏して、ヨーロッパに戻るそうです。
世界を股にかけるアーティスト・・・・
日本食大好きなベジタリアンです。
さて、「誰も知らない私の悩み」という副題がついているこの曲は・・・
非常にハイトーンの技巧的なパッセージが沢山出てくるので、この曲を演奏すると、トランぺッターは一回終わってしまうそうです・・・
途中で黒人霊歌の引用があり、サクソフォーンパートが演奏するのですが、それを歌詞とともにスコアに表記しておりますが・・・
彼はなんとそれを本番で歌いました。
アーティストですね・・・・
前回のリサイタルでも「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をトランペットで演奏したのち、歌いました・・・
さて、次の日も現代曲です!