ナカナカピエロ おきらくごくらく

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ゴスロリ

2011-10-04 04:00:20 | 日記
ゴスロリ

何故、このトピックを今まであげなかったのだろう。過去の記事を見直してしまった。もし話がダブっていれば、あしからず。

高校生か大学生の頃、早くも澁澤龍彦の書物を手に取り、オカルティズムやフリーメーソン、黒魔術、サド・マゾ、魔女裁判など等、おどろおどろしい世界に耽溺し、一時はマルキド・サドの邦訳まで読んでいた私にとって、ゴスロリは抵抗なく受け入れていた。

最近は(と言ってもずいぶん前だが)、乙一のGOTHが記憶に新しい。(ZOOも良かった。)

だから横浜美術館でゴスロリ展があった時も、普通の展示会と同じノリで、親友を誘ったら、”あんた、やっぱおかしいよ”と言われてしまった。

印象深かったのは、ピュ~ぴるさんの作品。返り血のように大量の血しぶきを浴びた純白のウエディングドレスが飾られていたこと。痛いなーっと思ってしまった。展示されていた写真では、去勢された性器があったような気がした。

そんな訳で、芥川賞を取った、金原ひとみの「蛇にピアス」みたいな中途半端な小説は、私には荒唐無稽な雑魚でしかなかった。

集団で騒ぎながらたむろしているゴスロリは邪道。ゴスロリは、本当はひどく孤独な存在なのだ。初対面から、まず、中指立てて、FUCK YOUから始まる。他人を容易には近付けぬよう、尖がった髪を逆立てて、ガンつけんじゃねえよ、から始まるんだ。そして変温動物のように、活発に動いてる時もあれば、急に動かなくなるときもある、繊細な生き物。

恐ろしい他人から逃れる術なら、猟奇殺人まで犯してしまうような、倒錯した人間関係の傾向あり。代替的には自傷(リストカット)もあり。

どうですか。ゴスロリの世界。なかなか面白いじゃあ、ありませんか。かような事を考えている私自身を振り返ると、やっぱり、あんた、おかしいよ、と言われても何も言えませんね。
コメント
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