ナカナカピエロ おきらくごくらく

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売春館

2011-10-14 01:49:58 | 日記
売春館

以前、同期の友達が「面白いところに連れてってやる」といって、数名の同期の友達と、とある場所に連れて行かれたことがある。

まず、ある裏道の一角に連れて行かれ、そこでは、ここかしこで北欧系の外人の女たちが群がっていた。客を引いてはラブホテルに誘って金をとるんだと同期の友達が言っていた。えっ、やったことあるの?と聞いたら、そんな恐いことする訳ないじゃん、と言っていたが、どうだか。。。

次に連れられて行かれた処は、ショックだった。細い路地に入った小道の両脇にガレージみたいなところがあって、昼間は無人街のような処なのだが、夜になるとガレージが開けられ、プレハブのようなカウンターがあり、ショッキングピンクに光る電球が、そこかしこにぶら下がって、各ガレージには東南アジア系の若い女性が一人いて客を待っているのだ。直感で、えっ、もしかして人身売買?と脳裏にかすめた時、日本って何てひどい国なんだと、心に痛みがはしった。

今では一掃され、本当の無人街になっている。

私の詩集「屋上の幻想」にも売春婦をモチーフにした作品がある。作ったのは、高校を卒業して大学に入ろうという時期。何でこんな詩が当時できたのか、まるで記憶にない。ちょっと長いけど、以下に紹介しよう。実は他にもあるのだが、今回の内容にふさわしいのがこれ。

「マリー」

マリー
いい女さ
あの薄汚いアパートの前で
毎晩、アミを張っているよ
いつも柳の灯影のように立っている

マリーは今日も立っている
とってもかわいいよ
病的なほど頬がこけているけど
結構いい体してるぜ

ベットの中で魚のように跳ねまくるんだ
とってもいいとマリーは爪をたてるよ
そして青い月に向かって
いつも吠えるんだ
よく泣くこと請け合いだよ
もうたまらないね

マリーに聞いたけど
LSDうっているんだって
落ち込んだぎょろっとした目で
これがこたえられないって言っていたよ
やめられないって笑っていたよ

マリーは今日も立っているよ
柳の灯影のように立っているよ
月の光に照らされて
憂鬱にさまよう幽霊みたいだよ
巨大なコンクリートの塊が彼女の墓場さ

マリーは今日も立っている
とってもかわいいよ
病的なほど頬がこけているけど
結構いい体してるぜ
コメント
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