芥川龍之介~晩年~
芥川龍之介が服毒自殺をしたのは有名である。理由はぼんやりとした不安。芥川は自分の精神が脆弱であることに常に恐怖していた。そして自らの命を絶つ。
晩年の傑作「歯車」はどう考えても、精神に異常を来した者しか書けない小説だ。それは完全に自己を制御できていない。芥川の叫びが聞こえてくるような作品だ。Meが別途ブログに記載した”ドッペルゲンガー”も合わせて読んでほしい。
まあ、Meが書いた芥川龍之介像も、いい加減なもんだな。しかし明治大正に生きた文学は文章の確かさと自己の内面の凝視において他の時代を圧倒して突出している。何故だろう。Meは現代だからこそ、なおこの時代の小説を読むべきだと感じる。
そう言う意味では駄文だが、こうやってその時代の文学者を紹介するのも悪くはない。今後も事ある毎に紹介してみようと思う。