突然晴れたガヴァルニーを後にし、
主人が行きたいと言った「Col de Tourmalet(トゥールマレー)」に向かいましたが、
2013年にこの辺りで大洪水があったみたいで、
洪水なのか鉄砲水なのか分かりませんが
河川周辺のあちこちが土砂崩れ状態になっていて
工事はしていても追いつかないほど。
河川沿いや土砂崩れなどの被害の広範囲なので
7月のツールドフランスの時期までに何とか終わらせようとして頑張って工事しているのに
なかなか進まない感じでした。
山の上の集落は何度見ても不思議です。
どうして麓に近い村が広がらないで突然、高い所に集落が出来るのでしょうか。
到着してみて分かったのですが
Tourmalet(トゥールマレー)はスキーリゾートでした。
車が何台か停まっているのですが
工事や職員の車のみだったようで
観光で来ていたのは私達だけだったように思います。
反対側のゲレンデにも動いてないリフト。
実際に見るとも~っと雄大な景色です。
とにかく風が冷たくて、外に立っていると寒いのですが
景色が良いので立っているだけでも満たされます~。
寒い、寒いと言いながら山に登って行った主人。
主人の写真を拝借しました。
この時期、標高2000m以上の山はまだ雪が溶けておらず
主人も最後の7kmだかは雪で道路が不通なので折り返して来ました。
もし道路が不通でなければ、
山を越えて反対側にある有名なNASAが設置した天文台に行く事が出来ますが、
でも・・・この細い道路を車で超えるのはちょっと無理があるかもしれません。
ゲレンデの地図がありました。
スキー出来る場所があちこちにあるんですね。
でもここはホテルなどないので
車で来てスキーを楽しんで、また車で帰るという感じかしら。
桃ちゃんは主人が自転車で山に行ってる間は車の中で寝ていたんですが
(実は私も少しうたた寝)
帰る時に起きて来たので近くのあったシャーベット状の雪でちょっと遊びました。
フィリピンには雪がないので
こんなシャーベット雪でも楽しそうでした。
行きも怖々と通った工事現場は
車線は工事の車でいっぱいで、
路肩の崖っぷちをすり抜ける感じ。
対向車線から車が来たら困るので信号機があって
青になったら自分の側の通行・・の筈なのに
両方とも赤のままになっていたので
結構長い間、待ちました。
「これずっと赤だから行った方がいいんじゃないの?」
と思い切って進むと対向車が突然来たのですが
私達がすり抜けるまで待っていてくれました。
タイミング良く車が見える位置で対向車が来たので良かったですが
2つの車がお互い見えないで先に進んでいたら
どちらかがバックしなきゃいけないので大変でした。
雨の中での作業。真面目に皆さん、働いています。
そしてこの日、先日もブログで紹介した
サン・サヴァン村にある「ル・ヴィスコス」に予約を入れていたのですが
自転車ロッジのご夫婦が桃ちゃんを預かってくれると申し出てくれたので
お寿司のお土産を作りました。
私達が案内された窓際の席からは雄大な山の眺め。
テーブルには椿が一輪。
テーブル毎に違う花が活けてあって
椿(カメリア)は私達のテーブルだけでした。
おまかせでお願いしました。
先ずは前菜。
ワインもシェフの方が選んで下さいました。
これはフォアグラだったかしら・・・。
9時過ぎると夕暮れになります。
ロブスター。
鴨肉とパプリカ風味マッシュポテト。
レモン風味のクリーム。
サバラン。立派ですが甘さが少し私には強過ぎました。
量も多かったので主人に手伝ってもらいました。
スペインでもフランスでも
コーヒーと言えばエスプレッソが出て来ますよね。
アーモンド粉を使ったクッキーなど。
最後にシェフの方と写真を撮りました。
私が手に持っているのは実はワインを開けてくれた可愛いおばさまウェイトレスさんに頂いたワインのコルク抜き。
このコルク抜き、小さいけれどものすごい優れもので
感心して見ていたら下さったのです。
シェフが言うには切れるものを友情の証としてもらった時は
1ユーロコインをその相手にあげることで永遠の友情になる迷信があるとか。
早速、1ユーロコインを渡し
その可愛いおばさまとハグし合いました。
夜10時半過ぎてしまって
いくらなんでも朝が早い自転車ロッジの方に申し訳なく
途中で迎えに行くべきだったね・・・と主人と話していましたが
桃ちゃんを迎えに行った時に
ひたすら謝りました。
桃ちゃんは英語でシービスケットの映画を見せてもらって
帰りの車でもその話しを興奮してしてました。
スペインは夕飯が夜10時というのは普通ですが
フランスでは9時には真っ暗な家が多く
近いけれど文化はやはり全く違うんですね。