主人がピク・デュ・ミディ(Pic du Midi de Bigorre)に行ってみよう・・・
と言ってくれたのですが、
(自分は毎日自転車で遠乗りして楽しんでいるから)
この日は雨降りの天気予報ではなかったのですが、
途中から雨。
私達がここに滞在している間、
天気予報はなかなかあたらず、
雨だと思ったら晴天だったり、
その逆だったり。
「ピク・デュ・ミディ」は展望台が有名なのですが
霧が出ていると何も見えないのです。
しかも展望台に上がるのに使うロープウェイが結構、値段高くて
3人で100ユーロくらい(家族割引あり)。
ピク・デュ・ミディの説明(日本語のウィキペディア)
本当はアルジェレス・ガゾストから先日書いた山「トゥールマレー」を超えると
ピク・デュ・ミディのロープウェイ乗り場なんですが、
雪で不通なのでぐるっと回らなくてはなりません。
もっとも雪で不通じゃなくても
峠道を行くのは結構大変かも・・・。
私達も結局、行けなかったので
こんなビデオ見て満足することになりました。(2008年2月に撮影)
そしてここはスキーでも有名らしいんですが
こんなビデオも見つけました。
(2013年5月に撮影)
ここがフランスの田舎だからなのか分かりませんが
今回、フランスの観光案内所はちょっと頼りなくて
スペインは安くて観光客が多いからなのか
地図など、英語でもあり、
例えスペイン語だったとしても名所などは詳細が記してあったんですが
フランスではそもそも観光案内所の地図がイマイチで
名所などもあまり記してないので行く時は予め下調べしていくのが無難。
家を出発した私達は地図を片手に先ず、ルルドから 「バニェール=ド=ビゴール」という町に向かいます。
「Bagnères-de-Bigorre」英語のウィキペディア
「バニェール=ド=ビゴール」日本語のウィキペディア
ルルドを通り越して県道を行きます。
自転車なら林の中を抜ける近道から、バニェール=ド=ビゴールの町に行く方法があって
主人は2年前に自転車でこの町に来たことがあるんです。
(その時はアスピンという別の山に行った。)
フランスのこの辺りの田舎町は小さい村が点々としていますが、
もう教会は使われてないとか、
家もよく見ると廃屋とか誰も住んでないとか結構多かったんです。
近くの山に向かっているサイクリングしている人達なんですが、
フランスでは前にも触れましたが1.5mの間隔を開けて追い越さなくてはならない法律があって
主人は反対車線を使って追い越しています。
もし対向車が居たら自転車の後ろを徐行して
対向車が居なくなってから追い越します。
こちらがその標識で、結構あちこちで見かけます。
そして バニェール=ド=ビゴールの町の観光案内所ですが
駐車場がないので路肩駐車。
路肩駐車している人が結構いるので捕まることはないと思うのですが
空きを見つけなくてはなりません。
看板に書かれていますが
ラ・モンジーの観光案内所も兼ねてるんですね。
ラ・モンジーは ピク・デュ・ミディに行くロープウェイの麓にある町で
スキー場もあります。
ラ・モンジー(La Mongieー英語のウィキペディア)
英語の話せないお姉さんが
上に行っても霧で何も見えないから行かない方がいいわよと
片言の英語とジェスチャーとこのネット画面で説明してくれたんですが、
車で待っていた主人に伝えると
ロープウェイに乗るだけでもいいんじゃないかと
行く事になりました。
ところがバニェール=ド=ビゴールの町からロープウェイ乗り場がある
ラ・モンジーまで走っても走っても到着せず、
羊やヤギを見ながら進むんですが
道を間違えたのかと思うほど。
左側の家、廃屋です。
お店も人も見かけない村でしたが、
県道沿いだからかも。
雨、降って来ました・・・。
遠くの山は霧。
あまりに狭い道路で主人は道を間違えたんだろうって心配だったんですが
地図に載っている名前の村を通っているし、
地図で見るとそのうちにヘアピンカーブがあるから・・
とそのまま走ると、
ヘアピンカーブ、ありましたが。
でもこんな急勾配だとは予測していず、
そしてどんどんクネクネと峠道を上がって行き
標高が高くなってくると
なんと霧・・・。
雨も手伝って視界が非常に悪い。
屋根があるところは霧がないんですが
ここを抜けたらもう殆ど何も見えなくて
私はかすかに鉄塔みたいな物を見た気がするので
ロープウェイは直ぐそこだったと思うんですが、
こんな霧で上に行っても何も見えないでしょうし
主人も霧の中で運転するのが怖かったので
ちょっと広めの道路でUターンしました。
地元の車は時速60kmくらいでびゅんびゅん通り過ぎて行くんですけど、
通り過ぎて直ぐに車の姿も見えなくなり
Uターンしてて突然車が来るかもしれないので
ひやひやでした。
山を無事に下りました。
霧はやはり山の上の方に留まってるんですね。
せっかく来たのに上に上がれなかったので
さっき立ち寄ったバニェール=ド=ビゴール町の観光案内所にもう1度寄って
桃ちゃんにウェブカメラの映像を見せてあげました。
右側に1時間ごとの映像が並んでいますが
今日、霧が晴れていた時間は午前10時20分だけ。
9時でも駄目だったし、11時でも駄目で
春にここに来るのは難しそう。
でも夏だと雪山の景色じゃないので
お天気が良ければ冬でも春でもきっと楽しめると思うんですが。
バニェール=ド=ビゴール町の路肩駐車はこんな感じです。
この教会はさっきリンクしたウィキペディアによると
中世、1434年にフランスのフォワ伯ガストン4世とナバラ女王レオノールの挙式した場所。
知っていたら行ってみたかったです。
ナバラ(ナヴァラ)と言うのはスペインのイトゥレンがナヴァラにありました。
バスク地方は4つか、5つかの区域に分けられていて
その1つがナヴァラ。
バスク語もネットで調べると方言があって
これも5つくらいあるようです。
でもここに出てくるナバラ王国は歴史の流れの中で登場した王国で
今のスペインのナヴァラ地方のことではありません。
ウィキペディアによると
パンプローナ王国、のちのナバラ王国は、従来よりピレネー山脈西部の南側及びビスケー湾に居住していたバスクとガスコン(ガスコーニュ)などのヴァスコン族(Vascone)の地域の一部分を占めた。この国の起源の詳細は不明だが、ローマ人も西ゴート人もアラブ人も、常に自分たちの言語を守り通したこの西ピレネー地域を、完全に征服できた訳ではなかったと言うことである。6世紀中頃には、西ゴート王国の南西側からの圧力と、アキテーヌのフランク王国の勢力範囲の限界があったことにもよって、バスク族はピレネー山脈北側への大規模な移動を行い、独立を維持した。現在でもスペインのナバラ州北西部は主にバスク族で占められている。
ナバラ王国について詳しく知りたい人はウィキペディアのこちらをご覧下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ナバラ王国(824年 - 1620年)
ピレネー山脈が間にあるので遠いみたいですが、
実はアルジェレス・ガゾストの町とイトゥレン(ナヴァラ)はそんなに遠くありません。
もし高速があったら近道でさ~っと来れる距離です。
ただ、山だらけなので高速作れないんでしょうね。
同じ理由でバスク人が自分の言語を守りながら生き残ったのだと思います。
ここも田舎だけど(笑)。
でもここの暑さがあまり好きじゃないので、もっと寒いところに住みたいです。
さっき息子のラストパーティーのボランティアから帰って来ました。
明日から夏休みです~♪
春になるとサイクリストがいっぱい出て来て、同時に山では渋滞になったりするのですが、いいなあと思うのは、車を運転する人たち、文句も言わずサイクリストを自然と優先しているんですよね
これ、牛の群れと出会う事もあるんですが、同じで
車がじ~っと牛が通り過ぎるのを待つ...
車が一番最後の優先権ってわかっているのがステキだなあって
ジュネーブの街中も自転車優先コースがいっぱいあって、運転していると時に怖いんですが(間に優先道路があったりするので)
歩行者や自転車が優先される、これが徹底されていてフィリピンや中東は歩いているとひかれそうになるので(苦笑)欧州に戻ると、ほっとします
東京育ちで今も都会に住んでいる私には田舎は本当に憧れです。フロリダも本当にきれいな所ですよね~。凄く好きでした。当時の写真、パソコンに雷が落ちて殆ど消えてしまったんですが、今も思い出すと夢のような日々でした。
>でもここの暑さがあまり好きじゃないので、もっと寒いところに住みたいです。
確かに~。春に行ったんですがマニラ並みの暑さで驚きました。凄く寒いとか、雪が多いなど体力や車の運転に自信がない場所は苦手ですが、適度に涼しい場所は過ごしやすいですよね。
>さっき息子のラストパーティーのボランティアから帰って来ました。
>明日から夏休みです~♪
おつかれさまでした~。やっと終わったんですね。約10ヶ月、学校がある間は気が抜けませんものね。課題とか課外活動しながら勉強やテストなどに追われる子ども達との関わりから解放される夏休み。私も大好きです。思い切り楽しんで下さいね。
>車を運転する人たち、文句も言わずサイクリストを自然と優先しているんですよね
フランスはこれが本当に良いなあ~と思いました。ジローナ(スペイン)で車が入れない遊歩道まで町中を通り抜けて自転車で走らなくてはならない時はフランスのような法律がないので本当に怖くて、一部の区間、桃ちゃんと自転車を押して歩きました。
>これ、牛の群れと出会う事もあるんですが、同じで車がじ~っと牛が通り過ぎるのを待つ...
そう言えば羊の群れの時もそうでした!!
私が買い物して歩いて帰る時も車は反対車線を使って追い越してくれて、最初は何もない田舎道で絶対にひかれるなんてあり得ないので、どうしてこんな避けて通るのかしらと不思議だったくらいです。
フランスの田舎町ではクラクションを鳴らす人も殆ど居なくて、スペインではしょっちゅうブーブー鳴らされたので(運転が遅いからなんですが、徐行して追い越させてあげてるのに追い越しながらクラクションの長押しされたりが結構頻繁でした)、フランスだと主人が山道が怖くてゆっくり運転していると(ゆっくりと言っても時速50km)長い列が出来てしまって・・・でも忍耐強く後ろに付いてるんですよね。道に非常用駐車スペースがある時はハザードライトを付けてそこに寄って全部の車を先に行かせたりしてましたが、山道はクネクネしていてなかなかそういう場所がなくて申し訳なかったですが、フランスでは鳴らされた事はなかったです。
>ジュネーブの街中も自転車優先コースがいっぱいあって、運転していると時に怖いんですが(間に優先道路があったりするので)
そうなんですね!!
自転車優先コースがあるのはいいですね。そう言えばスペインのジローナにも自伝車用の車線があちこちにありましたが、繋がっていなくてとぎれとぎれだったのでしょっちゅう一般道に出てしまっていました。
>歩行者や自転車が優先される、これが徹底されていてフィリピンや中東は歩いているとひかれそうになるので(苦笑)欧州に戻ると、ほっとします
わかります。フェイスブックで親戚の人が1週間くらい前に書いてたんですが、国連で働いている方で自転車が好きでフィリピンの田舎で自転車に乗っていた女性の方が当て逃げされて意識不明だとかで、今はどうなったのか分かりませんが、こういう事故、案外多いんですよね。本当に残念です。今、バブル経済なせいか自転車に乗る人が増えてますが、150cmも開けなくてもいいので、せめて安全が守れる距離を開けて追い越すなど法律改正して欲しいものです。人々の意識改革、ボミのポイ捨てなども含めてお金をかけずに出来る事、多いように思うんですが。