子どもが思春期に入る頃に移住してオーストラリア国籍なので、ブログではオーストラリア兄さんと呼んでいる主人の5番目の兄の長男の結婚式でした。
(桃ちゃんとおばあちゃん。主人の母は86才。主人は末っ子で、桃ちゃんはおばあちゃんにとても優しいので可愛がってくれます。)
アメリカでは普通、新婦の親が式の費用を出すけど、フィリピンでは特に決まってないみたいで、オーストラリア兄さん夫婦が払ったみたい。
義母によると全部で100万ペソ(175万円/約23,000米ドル)かかったんですって~。(ギョエ~)
(行進の前の並ばされてます。桃ちゃんは緊張気味。)
(*注意:この甥について以前何処かで書いたので重複してる部分があります)
甥はオーストラリアで高校卒業した後、色々なアルバイトをしながらイタリア系オーストラリア人の恋人とずっと同棲してたけど、きっと彼女がしっかり避妊してたんでしょう、子どもが出来ることはなかった。
イタリア人のご両親を持つしっかりした彼女でフィリピンにも二度ほど遊びに来た時にお話ししたことあるけど、とってもまともそうないい子でした。
アメリカの小説とか読んでもイタリア系はかなり特殊ですよね。恋をするのは自由だけどイタリア系家族のあり方にかなりの理解が必要だと思うし、な~んて老婆心で余計な心配してたら数年でさっさと別れてちゃった。
(花嫁さんが一人で歩いてきて、途中からご両親と合流して一緒に歩く形式でした。)
オーストラリア兄さん夫婦がフィリピンに引き上げてきて暫くしてこの息子も引き上げてきて、割と直ぐに小学校時代の同級生だった彼女と付き合い始め、あっという間に結婚を決めたと思ったら今流行の出来ちゃった婚。
彼女は看護大学を卒業したけど無職。(一応生後3ヶ月の赤ちゃんがいるから日本なら働かない?けど・・・)
(フィリピン語ではニノン、ニナンと呼ばれるスポンサー達。ゴッドファーザー、ゴッドマザーって感じでしょうか。
スポンサーと呼ばれるだけあって結構な金額を二人に渡します。)
あ、でもフィリピンは今、看護大学が出来過ぎて大量生産でも質が悪い感じ。アメリカが一時、看護師が足りないとか言ってフィリピンから大勢の看護師を受け入れてた時期があって、アメリカの看護師国家試験もフィリピンで受けられる時期にもこのアメリカの国家試験に合格出来ない生徒がいっぱい居たんですよね。
皆、アメリカに看護師として移民になれるチャンスって感じで、もちろん生徒が集まれば儲かるのであちこちで看護大学が出来ちゃったので前よりもっと大量生産になった感じで。
今はアメリカは看護師が余ってて、アメリカで看護師してる人ですらリストラされてる時代なので、フィリピン人なんて入り込む余地は普通ならありません。で、あちこちで看護師の資格持ってる人が(こっちの国家試験は簡単らしい)余っちゃって大変。
(カメラマン達はこういう装置でカメラが手ぶれしないように撮影してました。)
ま、甥のお嫁さんはアメリカで看護師する意図はないと思うけど、なんと主人の会社に入りたいって言ってきたらしい。
彼女が言ってきたのか、オーストラリア兄さん夫婦が思ってることなのか、それとも甥が言ってるのか知らないけど、結婚した早々なんてことでしょう。
甥はオーストラリア国籍なんだから彼女とオーストラリアに戻れば彼女は看護師として働く道だってあると思うけど。
資格試験に合格するかは知らないけど、母親になったんだし働く気があるならね、何だって出来るんじゃないのかな。
(新婦が花嫁さんにキスしてと言ったのでキスしようとしてるところ。)
オーストラリア兄さんは小さいアパートを建てたんだけど、今回結婚した息子にそこの管理をやらせて毎月お給料を払ってあげて、それと最上階は彼ら夫婦の住居にしてあげてるの。
だからこの息子は実際は無職。親の臑かじってる状態。
お金があるって事が結構問題なのかな~。
オーストラリア兄さんも、彼の奥さんも凄く良い人だけど、子どもの教育には全く熱心じゃなかったし、お金に余裕があったので働かなくても良い状況を作ってしまったみたい。なので誰も大学に行ってない。かろうじて長女が半年の簿記の研修を受けてオーストラリアで就職したけど、彼女の選んだご主人はフィリピン人の同じ移民で無職だったのでやっぱり引き上げてきて、親に家も建ててもらっていて(今は親と同居だけど)、やっぱり主人の会社で働いてる。
(花嫁さんと花婿さんの家族のみの写真なので桃ちゃんは写ってません。花婿さんが抱いてるのが彼らの赤ちゃんです~。)
無職の甥や姪がどんどん主人の会社(実際には社長兄さんの会社)に入社するのを見て、長女の桜は絶対に私は入社しない、と今から断言。
会計学科を出たら国際会計士の免許を取って、海外で働きたいとか言ってます。
実行出来るかどうかは別としてもハングリー精神って大事ですよね。うちは他の義兄や義姉のようにお金がないのが幸いしたと思う。
お金があるのに子どもにあげないでいるのって親は辛いかもしれないけど、元々なければあげられないしね。
(主人と桃ちゃん。桃ちゃんは羽が重たいのでしょっちゅう外して、写真撮る~と急いで付けたり。)
どなたか参考にしたい人がいるかもしれないのでご祝儀について。
フィリピンでは結婚式に招待されると普通は招待状に大手のデパートにギフト登録されてます、って案内が一緒に入って来るんです。なので指定されたデパートに行って自分の予算に見合ったギフトを選んで当日持っていけば重複しないし、結婚する二人も自分達の好きな品物を贈ってもらえて便利。そう言うのが入ってない場合は品物選びにちょっと苦労しますね。親しい仲であれば予算を言って直接聞くのもありです。今回はオーストラリア兄さんを通して現金が良いということだったので叔父である主人は2万ペソ(35000円)渡してました。これも相場って言うのは無いです。もっともフィリピンでは結婚式に現金が欲しいって場合は殆どありませんが。
(カナダ姉さんには4人子どもがいるんですが1番目と3番目はお父さんとカナダ移民、彼女とこの2人の子がマニラで暮らしてます。
桃ちゃんとよく遊んでくれる仲良しいとこですね~。)
スポンサーとかこの結婚式で何か役割があった人はこの結婚式色のピンクを身につけることになってて、それでこの方、ピンクのネクタイ。
役割を与えられた人の女性の服やネクタイなども全部提供してもらえます。
でもある意味、主催者側はすっご~く出費です。
(写真で見ると右から3番目が私で~す。主人の前に立ってます。今回はベージュのドレス。ドレスは殆どが二度と着れないんですよね。
なのに1万円相当はしますから勿体無いな~といつも思います。)
そしていよいよ披露宴なのでけど、この披露宴、大問題!!!
(ウェディングケーキ)
式が始まったのが午後4時半過ぎでしょ。 でもお昼食べたっきりですよね、普通。
女性なんてお昼頃から美容院に行くから尚更。
式が終わったのが午後6時くらい。
それから披露宴会場のホテルまで車で移動。30分くらい。
(私たちも含めてみんな、午後7時には勢揃いでした。)
ところが待てど暮らせど新郎新婦が来ない~。どうやら教会でさらに写真を撮りまくってたらしくて遅く披露宴に到着。
そして何か突然司会をする若い女性が出てきたのだけど、この人、もしプロだとしたらとんでもない。
先ず、新郎新婦が入場した時の拍手の練習をさせられた。
→ やっと新郎新婦が登場したけど、先ず最初に男の子2人の結婚指輪などを持って行進した子達の入場
→ フラワーガールの登場だと言われ、予め言われてなかったので急いで羽をつけさせて入り口付近まで桃ちゃんを連れて行き、そこから皆で入場
(突然だからみんな何して良いかわからずボケーっと突っ立てる。)
→ そしたら突然ディスコ音楽をかけて4人にディスコを踊れって言うの。桃ちゃんはびっくりしてべそかきながら私たちの席に戻ってきちゃった。踊るのが好きな子だけじゃないし、突然言わないで~。
→ ベストマンとかブライドメードなどの登場。彼らも踊らされる。
→ やっと新郎新婦の登場。今まで出てきた人全員でディスコを踊らされる。
→ この時点で午後7時55分。皆、お腹が空いてイライラしてきました。
→ 突然、この司会のお姉さん、ケーキカットします~と新郎新婦とケーキに行ってケーキカットさせて、お互いに食べさせ、次にワインもお互いに飲み合いっこさせる。
→ 花婿のスピーチが始まる。それから出会いについてのインタビューしたり。
→ やっとそれも終わってさあ、食事か! と思ったら司会の彼女、
「はい、各テーブルで誰が先に食事を取りに行けるかこれからゲームをして勝ち抜き戦をします~!」 とぬかしやがった~。(もう言葉遣い悪くなりますよ~)
うちの旦那が私に言いに行けって言うので私は言いに行ったのよ。
司会の子の隣には花婿の姉(2人の子持ち)も居て私の言うことを聞いてたの。
「もうみんなお腹が空いてイライラしてるからゲームは止めて食事にして下さい。バイキング方式なんだから普通に並んで取りに行けばいいでしょ。」って。
私が席に戻ってきた頃、彼女、
「じゃあ皆さん、もうお腹が空いてゲームの為にここまで来れないみたいなので着席のままでいいですから質問に答えて、多く正解したテーブルから食事を取りに行っていい事にしますね~。」
飛び蹴りもんでしょう~?
もう何が何でも自分の計画したことを全てやり終えないと気が済まないのね、この人。
テーブルに立ってる番号札は片側が青で、片側はピンク。質問は全部、新郎新婦のことで、例えば「人参が嫌いなのは誰でしょう」だったら新婦だと思ったらピンク側の札を司会者に見せるって方法。
(彼女の用意した質問が永遠と~~)
この馬鹿な司会者は放っておいて年配の人は食事取りに行っちゃいましたけどね~。
(うちの主人もその一人。)
大学のコンパだったらこれでいいんだろうけど、大きな勘違い。もしかしたらこれって花婿の姉が計画して彼女の友達に司会を頼んだとか?
だって頭の構造がいかに~も彼女っぽいし。
(プロにお金払ってたとしたらとんでもない~)
そもそも今回の結婚式も桃ちゃんのドレスに羽を付けるって言い出したのは一体誰なの。
男性は背広でネクタイじゃないと参加しちゃいけないってしょっちゅう言ってたのもオーストラリア兄さんのこの長女だしね。
フィリピンは正装は背広じゃなくて草の繊維で出来た涼しいチャイナ服みたいなのがあるんですから。
オーストラリアかぶれ?
なにさま~! っとイラッ。
親に結婚式の費用出してもらうなら、私ならご祝儀は全部親に渡すけど。
私と主人は日本で結婚式したのだけど、私は自分の知ってるやり方で結婚式したかったから。
上智大学のクルトゥールハイムという可愛いチャペルで式を挙げて、大学の中の会場を借りて会費制で(でも学生は無料で)の式。
本当はフィリピンで式を挙げてたらゴッドファーザーとかね、色々な繋がりが出来て良かったのかもしれないけど、今はともかくその頃の私はそこまでフィリピン文化を熟知してたわけじゃないし。
それに私は自分の人生、人を当てにするとか性分じゃない。人を頼ったり、何か思い通りにならなかったら誰かのせいにするとかもしたくない。
今あることは全部自分の撒いた種の結果だし、自分の人生の責任は全部自分にある、解決するのも自分次第、って思ってるし。
左から教会熱心姉さん(2番目の姉)、長女の桜、カナダ姉さんの末娘(小7年生)、教会熱心姉さんの長女(大学卒業して仕事してる)、
前列は主人の母(純粋な中国人だけどフィリピン国籍)、そして桃ちゃん。
(他のフラッシュと重なってこんな風に撮れた)
金曜日(平日)のしかも給料日に行われた式、なんとか無事に終了~。