帰国した次の日、桜のバレエリサイタルのリハーサルでCCP(フィリピン文化会館)へ。
本番(翌日)は写真、ビデオ禁止なので
前日のリハーサル中のみ撮影を許可してくれているのです。
当日、主人がキアポ周りでフィリピン文化会館(CCP)に行ったのでマニラ湾の夕日が見られました。
マニラ湾は西に面しているので夕日なのです。
マニラ湾、結構深いらしく、大きな船が停泊しやすいようです。
海沿いに遊歩道があるのですが、
ちょっと危険な感じです。
全くの手ぶらなら大丈夫かもしれませんが、
車に鞄や現金を残しておくのも不安ですし、
だからって鞄や現金を持って歩くのも怖い。
外から見たCCP(カルチャー・センター・オブ・ザ・フィリピンス)の建物。
公演がある日は噴水が見られます。
先生達の踊りをiPhoneでビデオに撮りました。
タップの先生は赤い腰布を巻いてる人。
元々このバレエ学校を経営し、自らも教えているペリー・セヴィダル先生は国立バレエ団で踊っていて、
国立バレエ団はやはりフィリピンの民族舞踊などを取り入れたモダンバレエや現代バレエが多いし、
パリなどのコンクールで創作バレエが賞を貰う事も結構あるんです。
フィリピン文化を誇りに思ってる人が集まっている場所だと思います。
桜はずっとロシアのワガノワ式のバレエをやってきて、
年に2度はロシア人の先生にも習ったりしたので
教えるのはロシア式が気に入っているんですが
創作バレエに関しては国立バレエ団が素晴らしいと言ってます。
そして桜が習ってるペリー先生の素晴らしいところは
桜が自分の習った方法でバレエを教えてもペリー先生が習ったRAD式を強要したりしないどころか
良い所があったら自分も取り入れてるんですって。
今回、子どものバレエの振り付けも任せてもらったそうなんですが、
桜はそれをリサイタルが終わってから言うので
「え、どれが桜が振り付けたバレエだったの~?」
状態で、もっと早く言って欲しかったです。
桜が踊ったのはお見せするほどのものではないんですが、
カメラを使ってビデオを撮ったら結構容量が大きくなってしまったらしく、
パソコンに落とそうとしても「残容量が足りません。」と出て来て落とせません。
ビデオを撮っている最中に突然、メモリー不足で勝手に終了してしまうし、
こういう時は新しいSDカードを買って行くべきですね。
大失敗でした。
セカンド・チャンス下さい~!
と叫びたかった・・・。
リサイタルは大成功で、夢のような1日でした。
マニラにあるもう1つのバレエ学校「ステップ」のリサイタルも殆ど同じ頃にあったんですが
あまりの長さに(本当かどうか分かりませんが6時間とか??)見ている人は大変だったよう。
(と桜のリサイタルの時に知らない人が立ち話をしているのを聞いてしまいました。)
「ステップ」バレエ学校に新しく先生として働き始めたご夫婦の先生は桜が7年生の時に教えて頂いた先生達で、
彼らも元は桜が高校生時代に奨学生として居たロシア式のバレエを教えるバレエカンパニーの出身。
彼らはバレエ教師としては素晴らしいと思うのですが
バレエの基礎を教える以外の部分は苦手なのだと思います。
例えば踊りの振り付けとか、マネージメントの部分である時間の調整やまとめ方など。
桜も個人レッスンを1年ほどして頂いた事があったんですが、
結局、コンクールに出ようと言いつつ、応募する曲も踊りも何もせず、
気づいたら〆切り過ぎてた・・という感じで、
と言うか応募で踊る踊りさえ教えてなかったですし、
やはり今までバレエ団員として上から言われた通りに踊って来た方達だったし、
彼らがバレエカンパニーに居た頃は有能なマネージャーが居たようだったので
そう言った意味ではマネージメントには不向きなんでしょう。
そして職業舞踊家という感じでカンパニーで扱われたので
非常にドライに仕事する人達です。
私もあんなに1年間お世話になって感謝しているのですが音信不通。
彼らは前のカンパニーで規約に反した事をした生徒をかばって裁判でカンパニーに不利な証言をしたとかで
再度雇ってもらえなかったらしく、そのカンパニーに桜が入ったので距離をおいたのだとは思いますが。
ペリー先生の場合は先生としてきちんと教えてくれている、という他に
一人ひとりの生徒達を自分の子どものように可愛がっている人格者。
しかも音楽の選曲とか、舞台の構成など芸術家仲間の友達とあれこれ分担して
毎回ユニークなステージを創り上げているので
子どもの発表会なのに舞台として楽しめるステージ。
彼女の人徳のせいなんでしょう、
集まって来る衣装の専門家、証明の専門家、海外のバレエカンパニーで昔プロとして活躍していた人、新聞にバレエ評論を出している人など、多くの人の意見を参考にしながら、自分の舞台を創っています。
彼女は踊り手であると同時に舞台監督でもあり、芸術家でもあり、子ども達のお母さんやお友達でもあります。