フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

桃ちゃんが入った聖歌隊

2014年02月15日 04時36分58秒 | 芸術・音楽・バレエなど




桃ちゃんは赤ちゃんの頃から歌が好きで
とにかく朝から晩まで歌ってる子なのです。

それで学校で「voice lesson」という放課後に別払いで習い事が出来るのがあったので数ヶ月入れた事もあったのですが、その先生は昔合唱をやっていただけで音楽大学を出たとか、専門に勉強した方ではなく、楽譜を読ませるなどもなくて、ディズニーの歌などの歌詞の紙を見て歌う・・というカラオケみたいなレッスンだったのです。

それなら自分の家でいつも歌ってるのと全く同じなのでやめさせました。






たまたま、友人がクバオのカテドラル教会に子ども聖歌隊があると言うので
連れてきました。

この聖歌隊、誰でも入れるのですが
(オーディションなどなく)
演奏会などに出るメンバーは週に3回練習、
桃ちゃんのような初心者はこうやって別の場所で教会で歌うだけの練習を週1回だけします。

先生はご夫婦2人なんですが、
ご主人はピアノ科を出た後に指揮科の修士を取り、
奥様は声楽科を出られた後にやはり指揮科で修士を取ったそうです。

この聖歌隊を始めた時はお二人とも独身だったのですが
結婚されて今は3才と5才のお子さんのいるご夫婦。

普段は音大や私立の小中学校の音楽の先生などをして生活しておられます。

ご主人は聖歌も自分で作曲して子ども達に歌わせたりしています。








これは去年、イギリスのウェールズで行われた
「Children's Choir of the World 2013」の
「Children's Folk Choir Category(子どもの民族聖歌部門)」で1位になった時の動画です。

他にも色々な世界のコンクールで賞をもらっているそうなんですが
ここの先生達はとにかく練習にさえ来てくれれば私たちが責任持って教えますから、
という方達。

こんな風に専門的にやってる聖歌隊だとは全然知らなかったので
少し驚きましたが、
初回から桃ちゃんはものすごく好きになって、
とにかく練習に行くのが楽しみ。











同時に実は桃ちゃん、ピアノも習い始めました。
この先生、去年桃ちゃんと私がコンサートに行った時にバイオリンの伴奏をしていた方で
警備員さんに聞いて私のピアノの先生として最初に習ったのです。

そしてあまりにも教え方が上手だったので
早速桃ちゃんにも教えて下さいとお願いしました。

日本でスズキメソードを習ってきた方なんですが
前は桃ちゃんって何度言っても指の腹で鍵盤を押す癖が直らなかったのに
彼女が教えたら一度で直ったんですよ~。

そしてピアノの宿題はノートに書いてくれるので、親も子もとてもわかりやすいんです。

例えば(1)手を握って腕を伸ばしてピアノの蓋にあてて(体と鍵盤の位置の確認も兼ねる)10数える間、じっとしている。
(集中力の練習)
(2)真ん中のドを音を出さないで押して10数える。
(これも集中力)
(3)指の番号をお母さんと目をつぶって触られた時に言えるようにやってもらう。
(4)音を指1本ずつ鳴らして全く音が聞こえなくなったら指を離す。音が聞こえるのに指を離したら音で長い魚を作ってるのに魚のしっぽが切れた~と子どもを笑わせてくれる。
(聴く練習)
(5)ミとファの鍵盤で2本指で歩く練習を指23、34、45でやる。
(レガートの練習)

という感じで宿題はまだまだ続きますが、
1日に1回、ピアノの前に座ってこのノートの通りに練習すればいいのです。

まだ2回しかレッスンに行ってないんですが
指の形もいい感じで
毎日ピアノの練習をするのが楽しみな桃ちゃんです。

日本のピアノの本なので「ぶんぶんぶん」とか「ちょうちょう」などの簡単な曲が多くて
私が左手で伴奏を弾いて、桃ちゃんが右手で主旋律を弾くのが楽しくて

「ママ、一緒にやって~」

と呼びに来ます。

習ってない次の曲なんかも勝手に練習していて
ギターはちょっとさぼり気味な桃ちゃんだったのでちょっと意外でした。
もっともギターの先生の教え方が殆どコード進行だけなので
面白くないのかも。

ただ、クラシックギターはコード進行でなけれが右手の爪が伸びてないと弾けず
ピアノは爪があると弾けないので
ピアノが好きならギターはコードでいいんじゃないかと今は思ってます。






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<どうでもいい菜の花家の食卓>



ぬか漬け。やっぱりきゅうりが一番好きです。
大根は小さく切ったのではなく元々こういう小ささです。












滅多に買えないんですが美味しいアサリが買えたので
さっそく砂抜きしてみそ汁に。













もう大分前に炊いたんですが玄米のお赤飯。
餅米半分、普通の玄米が半分。









フィリピン国立美術館(写真多で長文)

2013年10月23日 10時28分55秒 | 芸術・音楽・バレエなど



<余談:子どもとネット依存>

今日のあさイチでネット依存についてやってましたね~。
子ども達はスマホからの情報が頼りで部活や学校の情報など10以上のグループに入ってるらしいので
今の子ども達って大変なんですね。

うちは虎次郎がちょっとパソコン依存って感じで
SNSやフェイスブックなどの情報関連ではなくて
ゲームですね。ネットゲームだったり、ゲーム機のゲームだったり。
寝ないでゲームしてることもあって長いと20時間とか。
特に私がやめさせようとしなくなった13才くらいからやりたい放題。

私が心配なのは健康。運動不足とか。
でも虎次郎に関しては成績が下がった事はないし、
学校を休んだりとか、宿題を出してないことはなくて
高校時代に金曜日の放課後から土曜日の夜までゲームし放題で、
日曜日の朝から宿題始めて月曜日の朝までかかって終わらせて徹夜で学校に行くって時もあって
だったら先に宿題やってからゲームしたらいいのに・・・とは思ったけど
言っても聞かないし・・
なんかこんなんで親子喧嘩したくないので放置。

小学校時代もゲームしてたけど
依存症になってある日、

「月曜日から木曜日まではゲームしない。」

と宣言して本当にやってなかった頃もあったんですよね。

テレビでも言ってましたが
ネット依存症をやめさせるのではなくて
ちょっとずつ別の事を紹介したりして他に楽しいことを作ったらいいのかもしれませんね。

わからないけどネット依存だって子どもの精神の健康を保つのに役に立ってるかもしれないです。
もっと他の問題を抱える子ども達だっているのですから。

上を見たらきりがないけど
下を見たら「うちはネット依存でまだ良かった」って思うかも??

昨日NHKでパウエル国務長官が学生に話しているのを聞いたんですが
彼は成績が悪くて落ちこぼれだった、
でも大学の軍事訓練で優秀だったので卒業後軍隊に入ったそうなのです。

だから子ども達には好きな事を一生懸命やらせるのがいいと言ってました。





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<フィリピン国立美術館>


旧マニラ市(実際にはメトロマニラ内のマニラ市)にある国立美術館
日曜日、行って来ました。

10月中は入館無料なのです。

私と主人は結婚する前から絵や美術作品を見るのが結構好きで
デートしてても絵画の話しなど気が合ったんですよね。

こういうのは好きずきなので興味がない方はないんですよね。
それが悪いわけではないですし
人それぞれですから。

芸術関連に興味のない息子虎次郎は来なかったし、
来たかった桜は用があって来れず
いつものように桃ちゃんと3人で。







こちらは国立博物館。

国立美術館の隣にあるんですが、やはり10月は入館無料。

規模は小さいんですが
ここで興味深いのは昔の貿易路地図。

時代によって貿易航路が変わるんですが
きちんと整理されてあります。

あ~だからフィリピン語にはヒンズー教(インド)の言葉や
インドネシア方面の文化や言葉が入ってるのか~とか、
メキシコ関連の文化が入り込んだ経緯も分かります。

カルマって言葉なんかは仏教用語じゃないかと思うんですが
毎日のように聞く言葉です。

「誰が見てなくても警察に捕まらなくても悪い事をしたらカルマがついていずれ自分に返ってくるよ。」

みたいに。













国立博物館に車を停めたんですが、
国立美術館まで歩いて数分。
遠くに見える塔は「マニラ市役所」。

マニラ市庁舎は1939年に時計台付きで建てられました。

カレッサという馬車が気になる桃ちゃん。
馬が大好きなんですよね。
















主人によると多くのフィリピン美術作品は個人の所有で
国立美術館にはそんなに多くの絵画はないそう。

こちらが一番大きな絵でした。

聖書の頃の話しらしい・・(多分)。
宗教的な絵画はフィリピンに多いですよね。

ちなみに写真撮影可です。













これは本当にあった話しを絵にしたもの。

スペイン統治時代、スペイン政府(当時はスペイン王)から任命されたスペインの総督(Government general)が一番上の地位だったわけですが、
この総督はフィリピン国民にとっては良い総督だったそうなのです。

それを不服に思ったドミニカン修道院の修道士らがある日、総督を暗殺。
ドミニカン修道士達も同じスペイン人だったんじゃないかと思うんですが、
階段の途中でよろけている様に見える方が総督で
後ろの白い服の修道士が首に縄をかけています。

当時の教会の立場は国民英雄のホセ・リサールが書いた2冊の小説を読むと分かります。
ホセ・リサールは医者でありながらも社会の様子を観察し小説を通して批判しました。
彼は暴力(ゲリラ活動など)をせず筆のみでスペイン統治政府と戦い
そしてスペイン政府に銃殺されました。













この絵がある部屋は結構残酷な絵が多くて
桃ちゃんは怖いので見たくない・・と座ってました。

首が鳥かごのような物に入れられて広場に並べられ、
一番奥の人の首がまさに切られようとしています。

残酷な絵なのに血なまぐさくなく淡々と描かれています。













イロカノ地方の反逆者達が南に護送される・・とありますが、
この「insurgente ( insurgent )」という多分スペイン政府に歯向かっただろう人たち、
どうしてこんなに大勢居るのでしょう。

主人のひいひいおじいさんはバルセローナから来たスペイン兵だったんですが
こういう風に人を捕まえる側だったのかしら。















兵隊達の後ろに見えるフィリピンの一般の家、
今も殆ど変わらない気がします。













これも処刑の絵です。
なんかこういうのが一般的だったのかしら。
そうだとしたら怖いですね。

















こちらがホセ・リサール氏。
スペイン政府は彼が(打倒スペインの)反逆者の頭脳だと判断して
彼を恐れたのかもしれません。












これはホセ・リサール自身が描いたベルリン前広場のスケッチ。
彼はスペインで医学を学び眼科医になりましたが
その後、ヨーロッパや日本に旅行しています。












こちらはのどかな自然を描いた絵が多かったのですが、
桃ちゃんが見つけた絵は・・・

















こちらの絵で、題が「フィリピン大学」です。
家の近くだし、虎次郎が通っていて
桃ちゃんもギターを習ってるので桃ちゃんには馴染みの場所。

私が結婚した頃はアテネオ大学だってトウモロコシ畑だらけで
大学にたどり着くまで畑の中を歩いてたんです。

と言ってもここまで田舎じゃなかったです。

















こうやって絵で残る・・って写真とは違う良さがありますね。














この部屋から日本兵による様子を描いた絵が多くて
こちらは「バタアン死の行進」らしいんですが、
主人の叔父達2人ともバタアン死の行進に捕虜として歩きました。
(バタアンからターラックまで歩いた後釈放された)

その叔父も亡くなってしまったので詳しい話しはもう聞けませんが
炎天下の中で歩いた為に熱中症などで亡くなる方が多かったようです。
映画で見るような残酷な扱いがされたかは今となっては分かりませんね。

その叔父達はアメリカ側についてボランティア兵として戦ったので
アメリカから永久ビザと年金が貰えました。












墓場(埋葬)の絵ですが、ここにも日本兵らしき人たちが描かれています。

















それでなのかこの絵に出てくる人たちの顔が怖い。



















教会が火事の絵。多分爆撃が原因。
















戦争で破壊された建物。

フィリピンにとっての第二次世界大戦の悲しみは
アメリカと日本軍がフィリピンの土地で戦ったこと。

当時アメリカの植民地だったからなのですが。

マッカーサーは最初にフィリピンで日本軍と戦った時は敗北し、

「I shall return.」

という有名な言葉を残してコリヒドール島からオーストラリアに退散。
その後、言葉通り、フィリピンに戻り日本軍と戦います。

コリヒドール島は戦争の爪痕がそのまま残されています。
ホテルもきちんとしているし
1泊2日でお出かけがお勧めですが日帰りも出来ます。

亡霊が出る・・と言う方も居ますが
多くの日本兵が亡くなった場所でもあり、
第二次世界大戦を肌で感じられる場所でもあります。

十字の形をしたアメリカ軍の病院が日本の空爆にあった建物も壊れたまま草むらの中にたたずんでいて
戦争ってどちらの側でも悲惨ですね。

















左の絵は「イントラムロス」と言う城壁の町の門。
ホセ・リサールの時代はこの城壁の町が中心になってたようです。

この門は今は修復されて観光に行くと見る事が出来ます。
城壁の町「イントラムロス」には美味しいレストランもあって情緒溢れるって感じなんですが
誰でも入れるので治安は他の場所と同じであまり良くないかもしれません。














これも日本兵が家族に悪さしようとしている絵ですが、
日本人の私としては何処まで本当だったのかちょっと疑問です。
画家がその場に居たわけではないでしょうし。














こちらも多分同じ画家です。















力強い筆のタッチが気に入った絵です。
フィリピンの木々ってこんな感じですよね。
















こういう田舎の田園風景って感じの雰囲気、いいですね~。











この部屋は銅像が多いんですがt
こちらはケソン氏(元大統領)の像。


















フィリピンはアメリカのコモンウェルスだったんですよね。













ボニファシオ氏はスペイン統治政府を打倒して
フィリピン独立宣言したかったのですが
いや、本当は独立宣言したらしいんですが、
後に初代大統領になるアギナルド氏が寝返ってアメリカにつき、
独立が認められず、
しかもアギナルドに暗殺されます。











これがボニファシオを裏切って暗殺し
自分が初代大統領になったアギナルド氏。
古狸って感じの顔ではないですか。















そして・・・博物館前に車を停めたので美術館から数分歩かなくてはならず
だったら馬車に乗って行きたい~と桃ちゃんおねだり。

歩いて数分の場所だけど馬車に乗りました。
凄く近かったので私と2人で50ペソ(120円位)。


まだ10月末まで数日あるので入館無料の間に是非お出かけ下さい。
5時に閉館なのですが4時半に閉まってしまう部屋もあるので
あまりぎりぎりに行かない方がいいと思います。
でも見るのは1時間あれば十分です。









「オペラ座の怪人」観劇

2012年09月24日 04時06分23秒 | 芸術・音楽・バレエなど
長女桜と息子虎次郎、そして主人の3人で「オペラ座の怪人」ミュージカルを観てきました。
桜は私に来て欲しかったけどチケットは$200近く・・(た、高い!)
桃ちゃんが観るにはちょっと早過ぎるし私は桃ちゃんとお留守番してました。
(桃ちゃんは風邪だったので私と桃ちゃんのチケット買わないで大正解)



(写真はフェイスブックから拝借しました)


オーストラリアキャストのブロードウェイだけど
オーケストラも一緒に来てて素晴らしかったとか・・

だけど舞台を観ると必ず色々悪いところが目につく私と桜。
主人はそういうの一切分からないので
それで桜は私と行きたがるんですが
今回、虎次郎が一緒に行ったら
なんと虎次郎の観察力や突っ込みは凄くて桜も負けたって言うからびっくりです。

桜「虎次郎って舞台監督になったらいいかも~。」

だって。

主人は新聞の批評欄に書くジャーナリストが向いてるかも、なんて言うし。
(なにを言い出すんだか・・専攻は機械工学なんですけど~。しかも今はゲーム三昧だし。)

後半の一番盛り上がるシーンの歌のテンポが早過ぎたので感動しなかった、
本当に残念だったよ、と桜。
虎次郎もその事は指摘してたそう。

「ママのせいで私も虎次郎も考えながら舞台を観ることが出来るようになった。」

って桜は言うけど、私なんてボケ~っとした母親で
そんなこと子どもに教えた記憶はないけどなぁ。

でもオーケストラも、照明も、主役の演技も歌も、途中で出てくる手品業も完璧だったそうで楽しめたようです。
もう2ヶ月くらい公演してるから俳優さん達が疲れて来て後半雑になったのかもしれませんね。
満席だったそうですがフィリピンって本当にバブルっぽいですよね。




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<どうでもいい菜の花家の食卓>



ポレンタ(トウモロコシの粉)の残りはタッパーなどに入れると固まるので
次回食べる時は取り出して包丁で切ってグリルやフライパンで焼いてから使ったりします。









これはフィリピンで売ってる寒天なのだけど
これを使ったのが大失敗。
一体何が入ってるのか苦みがあったんです。(恐ろしいフィリピン食材)







市販のこしあんを使ったけど最初はこのこしあんのせいかなと思っちゃいました。
渋きりしてない小豆だとこんな苦みが出ることがあるんですよね。







この苦みのせいで水ようかんは台無し。
(メイドさんにもあげたけど苦いから嫌な顔された)






こんなに作っちゃったんですけど~。








残った寒天を別に固めて味見したら苦いのはあんこじゃなくて寒天だと判明。









みつ豆を作ろうと思ったけど寒天が苦いなら勿体無いのでフルーツポンチに入れてメイドさんにも協力して食べてもらいました。










はちみつレモン。









お客さんが来るので即効で作ったヒヨコ豆と赤いピント豆のカレー。
ポレンタと一緒に食べたんですが私は好きでした。




いつもありがとう御座います!


フィリピン音楽家や画家の作品

2012年07月08日 04時19分36秒 | 芸術・音楽・バレエなど
桃ちゃんもまだ風邪が残っているし、主人もまだ足の骨折や痛風(?)で歩くのが遅いし、
今日はずっと家の片付けしてました~。

そうしたら主人が昔買った、フィリピン人有名画家の作品集が出て来ました。
元の作品は大きなキャンバス絵ですが、A4くらいの大きさに印刷されたもの。

フィリピン人の芸術家はあまり知られていませんが、中には素晴らしい方もおられます。

音楽家も昔(多分19世紀後半か20世紀初め頃)、コンディーマンと言うフィリピン語の歌曲やオーケストラ曲など作曲したニカノール・アベラルドやフィリピン語でオペレッタなど作曲した方(名前は忘れましたが)もおり、最近はそう言えばあまり演奏されなくなりましたが、ヨーロッパの模倣ではなく、フィリピン的で、独創的な感じなんですよ。

もっとも独創的と言うのはフィリピンを知ってる方は納得されるかもしれません。フィリピン人は個性派が多くて、個性を大事にすると言うよりは個性を守ろうとする生き方をする方が多いと思います。

ニカノール・アビラルド作曲の演奏を見つけたので載せておきますね。興味がある方はお聴き下さい。






それでは、こちらも興味がある方のみご覧下さい。うちで発掘され出て来た絵を写真に撮ってみました。真上から写真撮ると光ってしまうので斜めから撮り、そのせいで見にくくてごめんなさい。





題「風景」 ディオスダード・ロレンソ作(1906年) 油
(国立美術館)









題「Fluvial Procession(河川での祭り行列)」1956年作 ドミナドール・カスタニエダ(1904-1967) 油
個人所有











題「田植え」1943年作 フェルナンド・アモルソロ(1892-1972) 油
フィリピン大学コレクション












題「洗濯する女達」 1943年作 フェルナンド・アモルソロ 油
フィリピン中央銀行所有














題「田植え」 1921年作 ファビアン・デラローサ(1869-1937) 油 
マラカニアン大統領邸コレクション












題「鶏への餌付け」 1890年作 シモン・フローレス・イ・デラローサ*(1839-1904) 油
国立博物館所有

*名前に「イ(y)」が付いているのはスペイン語の習慣で、この時代の人のお墓にもこの「y」が付いているのをよく見かけます。これは父親の姓は「フローレス」で母親が結婚する前の姓が「デラローサ」という意味です。今のフィリピンではこの母親の姓をファースト名と父親の姓の間に入れており、多くの場合はイニシャルだけで省略が認められています。

ちなみに私は日本人なのでこの苗字を名前に入れないで下さいと銀行や保険会社の人を説得するのが結構大変です。正式書類は全部日本(又は日本大使館)から来るのでこれを入れると何かあった時にこの名前(私なら日本の元の苗字)の名前が入った正式書類は何処からも発行されないので同一人物と確認されなくなる可能性があります。
(女性の場合は最初は母親の結婚前の苗字ですが、結婚すると今度は父親の苗字になります。)
それでも言い張る人が多いので子どもの学校やスーパーなどの登録では入れたりしています。

あ、でも日本の場合は女性が外国人と結婚しても結婚届を出して半年以内に氏変更届けを出さないと日本の苗字のままに戸籍がなったままになるので注意が必要です。結婚して出来た子どもが外国籍を選ぶ場合は良いのですが、日本国籍を選んだ場合、日本の苗字のみしか使えなくなります。そうなると何が困るかと言うと、今まで例えばフィリピンの学校でお父さんの苗字を使って来た学校の卒業証書や仕事した場合の証明も苗字が違うので同一人物でないような感じになります。それを証明するのは一苦労です。そしてフィリピンで日本国籍を持ったまま引き続き暮らす場合は銀行口座から生命保険から厚生年金まで全部名前変更しなくてはなりません。氏変更届けを出すと旦那さんの苗字に変更されるので外国のカタカナ苗字になりますが、特に外国に住む場合は便利だと思います。何かあって離婚した場合は当然また日本の苗字に戻ります。












題「El Fuego (火事)」1889年作 ロレンソ・ゲレーロ(1835-1904)作 油
個人所有












題「La Banca(小舟)」1876年作 フェリックス・レスレクション・ヒダルゴ(1853-1913) 油
個人所有





国立博物館や美術館はフィリピン政府経営の場合、休館日などを事前に調べておいた方が良いと思います。決まった日や時間に従わない事もたまにあるので(例えば休館にして職員の遠足に行ったとか)、また融通が利かないので嫌な思いをされるかもしれません。

私営のアヤラ博物館(マカティ)などではそういう事はないと思いますが。

いつも応援に感謝しております!






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<どうでもいい菜の花家の食卓>



ミルクフィッシュのパクシウ(酢煮込み)。塩と酢、ニンニク、生姜で魚を煮込み、茄子とオクラを上にのせて蓋をして蒸します。

私が大好きなフィリピン料理。でも主人は食べません~。









昨日のヘチマで作ったスープ。ほんの少し豚肉を入れます。ヘチマの美味しさはあの繊維質。タワシを噛んでるみたいな歯ごたえは本当にはまりますよ~。食べてみれば「あ~なるほど、繊維の部分が美味しい」って意味が分かると思います。













海老フライ
(何の変哲もない普通の海老フライ)












ご近所に頂いたパパイヤ、やっと熟れて食べれる様になりました。パパイヤは便秘にとてもいい果物ですよ。お肌にもいいらしくて石けんにもなってます。

右側にフィリピンのお金が写ってしまいました~。フィリピンのお金は色分けしてあるんですよ。面白いですね。その方が間違いがないんだと思います。











これは失敗した春巻き。
あると思ってた春巻きの皮がカチカチで、仕方なくライスペーパーで代用してみました。中身は先日のチャプチェ(韓国の春雨和え)。







ところが油に入れたとたんに空気が膨らんできて・・






爆発しました!

主人と2人で2つずつ、スイートチリソースで頂きました~。パリっと揚がって見た目よりはずっと美味しかったです。
(かなり負け惜しみです)



いつも応援有り難うございます。


桃ちゃん前髪切る

2012年06月07日 12時39分06秒 | 芸術・音楽・バレエなど
昨日、桃ちゃん二回目のギターに行った後、
あまりにも前髪が長いので美容院に行きました。



前髪くらい私が切ればいいのだけど、前に私が切ったら段差がついて虎刈りになっちゃって、
桃ちゃん、私に不信。









桃ちゃんは美容院の雰囲気は大好きみたい。











前髪だけでも、全体を切っても同じ値段(280ペソ=476円)なので
ついでに後ろを1cmくらい切って長さを揃えてもらいました。

フィリピンの美容院は切ってくれた人や手伝ってくれた人にチップをあげます。
桃ちゃんのは簡単だったから切ってくれた人に20ペソ(34円)、シャンプーとヘアドライアしてくれた男の人にも20ペソあげました。

桃ちゃんの前に髪をやってたお金持ちそうな奥様は100ペソ(170円)あげてました。

今最低賃金が1日8時間労働で420ペソくらい(714円)なのでチップ収入は大事なんですよね。



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長女、桜は今夜、アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルで桜の大好きなバレリーナ「パロマ・ヘレーラ」(アルゼンチン出身)や他の舞踊手が踊る公演を観に行く予定。

他に踊る人達は次の通り。(情報元:バレエマニラカンパニーHP
Paloma Herrera (アメリカン・バレエ・シアター)
Maxim Beloserkovsky(アメリカン・バレエ・シアター)
David Makhateli (ロイヤルバレエ)
Natalia Kremen (ロイヤルバレエ)
Yolanda Correa(ノルウェイ国立バレエ)
Daria Pavlenko (ノルウェイ国立バレエ)
Yoel Carreno(ノルウェイ国立バレエ)
Maya Dumchenko(マリンスキー劇場)
Yevgeny Ivanchenko(マリンスキー劇場)
Dmitri Gruzdev(English National Ballet 英国国立バレエ)


本当はチケットがあまりにも高くて観るのを断念してたのだけど
友達が無料チケットをくれたそうなので観る事に。

高いって言っても2000ペソ(4千円弱)。
これがバレエ学校の生徒には半額で売られたそうなんですが
それでも桜は私達(親)に遠慮して買いませんでした。

日本で、本物のオーケストラの演奏でバレエを踊ってるのを観て感動した余韻もあるのかもしれません。

今でも

「ママ、日本って凄いよ~。公演の後、サイン貰う為に並んだんだけど、皆、凄くきちんと並んでるの。皆がきちんと並んでるから列も凄く早く進むし、礼儀をちゃんと守ってるから気持ちよかった。3人の踊り手に並んだけど、3人に並ぶには一人並んで、終わったらまた列の最後に行けばいいの。ここみたいに一番前の人が隣のサインに隙を見て割り込んだりしないから見張ってなくていいし、ストレスが全然ないよ。」

って言ってます。

そしてもう1つ驚いたのはファンの人が踊ってる人にクッキーの詰め合わせとかカード、お花などあげてる事だったそうです。
そう言われてみればフィリピンでは外国人のゲスト出演があってもわざわざお花を持って行かないし、
お花を持って行っても舞台では渡せないように入り口で預けさせられる場合が多いし、
まして傷みやすいフィリピンでクッキーなどの食べ物を渡すのはちょっと考えられないかもしれません。
日本のお菓子はちゃんと1つずつ包装してあったりしますもんね。
でもそれ以前にやはり物をあげる習慣がないかも。


パルマ・ヘレーラのドンキホーテ


桜は何故、パルマ・ヘレーラが好きかというと
桜と同じように骨格がしっかりしていて、でも素晴らしい踊りをするからだそうです。


いつも応援有り難う御座います!


桃ちゃん初めてのギターレッスン+美味しいお茶

2012年06月01日 02時26分24秒 | 芸術・音楽・バレエなど
息子、虎次郎にギターの弦を買って来て~
と言われて買いに行ったら
凄く小さいギターが売られていて
お店の人に聞いたら7才でも弾けるって言うので桃ちゃんについ買っちゃいました。

SUZUKIって日本のブランド(でも中国製)で5200円相当くらい。

早速、虎次郎が8年間習っていたフィリピン大学音楽部ギター教授に連絡して
今日、レッスンしてもらいました~。




桃ちゃん、初めてのレッスンですが
凄く楽しかったみたいでした。

お店で一番小さいギターを買ったけど左手が届かないので(届くけど先生が見たらきちんと弾けない距離だって)
カポで4つ減らしましょうって言われて
カポを買ってきました。

帰りの車の中で

「ママ~ギターもね、ピアノでママが言ってるのと同じだって。指を丸くしないといけないんだよ。」

って。
(でもピアノでは指が伸びたまま弾いてて直らない。ギターは初レッスンなのに指が丸くなってるの。何で?)

ギターを寝かせて右手の小指で定位置を押さえたまま
他の2つの指で弦を

「歩いて、歩いて、歩いて、歩いて、
小走り、小走り、小走り、小走り、
走って、走って・・・」

と指の練習の宿題と、

楽譜で音符を見て弦で音を出す練習と、

簡単なコードで弾きながら歌える2曲宿題。
家に帰ってきて早速、弾き歌いにはまってました~。

スカートで行ったので次回からはズボンかショーツで来て下さいって。
(本当ですね)

本当に不思議だけど
一回教えて頂いただけなのに手の位置や指の形がきちんとなってるんですよね。
最初のレッスンで形をきちんと教えて下さったんだと思います。
初めて習う先生って本当に大事。
変な癖がついたら直すのは大変だし。

先生からすれば多分、初心者は誰もが教えられない大変なお仕事なのかも。



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先日テレビ(あさイチ)でやってた美味しいお茶の入れ方。
2つ紹介してたけど、1つは失敗し、こちらは大成功でした~!




お茶っ葉を入れ、氷を入れて冷蔵庫に入れるだけ。
水やお湯など一切入れず、ただ氷を入れ、ちょっとでも温度が上がらないように冷蔵庫で氷が全部溶けるまで置く。
私は24時間くらい置いておきました。

お茶の渋みや苦み、カフェインはお湯で溶け、
甘みや旨味は水に溶けるからだそう。

違いがわかったのは息子虎次郎と私。
主人は違い分からず。(桜はバレエで居なかったので飲んでない)

「普通のお茶の味だろ」

いいのよ、もうあげないんだから。
あなたには苦いお茶でも飲ませとけばいいのよ。


お弁当用に



また大根サラダ作りました。









玄米2合に燕麦(バーリー)1/2合。






自分が食べたかった高野豆腐の煮物。
(フェイスブックにも載せました♪)





大好きなさつまいもの葉の酢和えも家の定番料理で前も紹介しましたね~。



主人には他に魚フライを、野菜を食べない息子には人参と油揚げとキャベツのみそ汁を作りました。


いつも応援有り難うございます!!


スペインのバレエ団「ジゼル」(ネタバレ注意)

2012年03月27日 06時46分26秒 | 芸術・音楽・バレエなど
今日の写真は近所を散歩した時に撮ったものです。今、ナラの花(黄色)が満開で道路が黄色の絨毯のようになってます。
ナラはフィリピンの国木で日本語ではインドカリン、又はインドシナン。シロアリも食わない油の多い固い木で先日、家の家具は洪水に浸かったけどナラで出来てたので膨張もしませんでした。








(これがナラの木)



バルセローナを拠点にしている「David Campos」という人が作ったバレエ団がフィリピンに公演に来たので長女の桜と観に行ったのだけど
スペイン大使館がスポンサーになってたので大使関係やインスティテュート・セルバンテスの関係者など多く来ていたようでした。











「インスティテュート・セルバンテス」はスペイン大使館直属のスペイン語学校。
残念ながら日本にはないようで、以前スペイン語の先生が言ってたのだけど、日本で作る試みをしたけど土地代や運営費(先生の給料や生活費含む)の方が生徒から徴収出来る学費より遥かに高くなってしまい断念したとか。













このジゼル、ありきたりな褒め言葉だけど本当に良かったです。






(この花、ものすご~く香りが良い。ちょっとキンモクセイに香りが似てるかも)





バレエだけど、映像と音声を組み合わせてるの。舞台の真ん中の幕が映画のスクリーンになってて、だから舞台セットはなしでそのスクリーンが後ろの背景を映してくれる。












幕間なしのぶっ通しのジゼルだったけど、たった1時間なのに場面がどんどん移り変わって充実してました~。













物語はこんな風。


若いタイピストの普通の女の子、ジゼルが出会ったのはロックスター。
2人は恋に落ちます。











ところがデート中に変な2人の非行青年に絡まれて、彼はジゼルを守ろうとするんだけど、引き離されてジゼルは別の方向に逃げて行く。













夜の地下道みたいな人気のない場所を走って逃げるジゼルなのだけど、とうとう追いつかれ、強姦された上に乱暴される。






(フィリピン版の忘れな草)







救急車が来てジゼルを病院に運ぶ、ロックスターの彼は待合室で花を持って待つのだけど、手当の甲斐も空しくジゼルは亡くなってしまう。
医者がそれを伝えると彼は花を踏みつけて怒り泣き叫ぶ。







ジゼルを殺した青年は普通に街を歩いてる時にウィリ(女性の亡霊)に取り憑かれて殺されてしまう。






(ミリアム大学付属高校)






ロックスターの彼がジゼルの墓に花を持って行くと、ウィリが取り憑いて殺そうとする。
が、ジゼルが止める。2人は夜通し愛を語り合うが夜明けと共にジゼルも墓に戻り、ウィリ達も消えてしまう。













とここで突然、年取った彼が花を持ってジゼルを探しに森を歩いている映像。小川を覗くとそこには若い時のままのジゼルが微笑んで水の中にいる。死んだ魂が水の底にいるという言い伝え。





(枝に野鳥が留ってるんですが見えませんよね~? お腹だけ見えてるんだけど。)


2人は年を取ってもまだ愛し続けている。









この老人の穏やかな愛に満ちた表情が会場の皆を泣かせたわ~。永遠にジゼルを愛し続けた彼。メッチャ素敵。







(電信柱が邪魔だけどフィリピン版の白樺~)


次はアメリカンバレエシアターがオーケストラを連れて来比するそう。レディーガガも来るそうだけど長女と「レディガガとバレエだったらバレエよね~」と。
今年はブロードウェイも全てに一つ来て、次はファントムオブザオペラ。これは観にに行きたいな~。




息子が午前4時に起こしてって言うから寝ませんでした。寝たらきっと私は起きれないし。
主人や息子のお弁当作ったりしながら「花より男子」ってアニメ見てました~。
前に台湾で流行った流星花園とストーリーがほぼ同じ。

うちの息子、卒業式まであと2日しかないけどクリアランスがまだ終わってない~、と今日発見。
クリアランスは普通の私立校は、お金払ってない生徒や、実験で割れたビーカーなどの購入費用を生徒に払わせるくらい。
それ終わってないと卒業させてくれないけど私立校ではお金払いにいくだけ。

息子の学校では補償とかもだけど、提出し忘れたレポートとかを先生がクリアランスにする事がある。
つまり、このレポート出さないとサインしないぞって脅すわけ。

もう0点付けたレポートなんだけどね、それでもやらせるわけです。私はやらせるのは賛成だけど、卒業試験が終わったのは3月の1週目とかでしょ。
それ以来授業がないんだから、先生ももっと早めに早めに生徒に伝えてくれたらいいのに~、といつも思う。

クリアランスの表は先週の金曜日に渡され、全部の教科の先生、化学実験室の管理人、物理実験質、研究実験質、本の貸し出し部門、図書室、保健室、体育館、など学校の全ての部署から署名を集めてこないといけない。

その時に先生が署名せずに「君はこれを出してないから出さないと署名しない」と言ったらそれをやって、また先生を捜して~となる。
なんたってフィリピンサイエンス高校の先生は全員が半日勤務で朝の部か、中間時間の部か、午後の部で教えるかで後は不在なので先生を捕まえるのは大変。

きっと今朝早く出て行ったのもクリアランスの為なのかな。
でも私は息子に何も聞いてないし何も言わなかったよ~。もう助けを求めて来るまでは黙って見てることにした。