fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

グアテマラは離婚率も自殺率も低い*プラターズ 〈煙が目に染みる〉

2023-09-26 09:10:28 | 読書

片桐はいりさんのエッセイ〈グアテマラの弟〉を読み終わって

江國香織さんの〈シェニール織とか黄肉のメロンとか〉を読み始めました。

エッセイなのでどっちかと言うと軽い目のはいりさんの文章に比べて

江國さんの文章は文学なので細胞が重い感じです。

 

さて、〈グアテマラの〉は、本当にいろいろな面白い出来事がいっぱい詰まっていてとても面白かったのですが

特に印象深かったのは、グアテマラは離婚率も自殺率も低い、と言う事

全般的に緩い感じのグアテマラ

結婚してからもどうやら恋人(愛人?)を作って自由に恋愛するのもOKなようです。

もちろん例外もあるでしょうが

なのに、離婚率が低いとは不思議ですね。

自殺率も低い

どうも読んでいると、孤独とは無縁の国なような気がします。

弟さん夫婦と街を15分間一緒に歩くだけで

そこかしこのお店の人、行き過ぎる人、窓から顔を出している人から

「オラ」「オラ」と声がかかるそうです。

オラとは、やあとかこんにちはの意味です。

「誰?」と弟さんに聞くと「友達」と答えるそうで

はいりさんは弟は町中の人と友達みたいだ、と思ったそう。

 

しかしじっくり観察するとその友達にも種類があって

「ブエノスタルデス(こんにちは」で通過する人は見知らぬ人

立ち止まって「ケタル?」「コモエスタ?」最近元気?と会話をする人は顔見知り

ハグしてちょっとの間立ち話をする人はようやく日本で言うところの友達になる、と言うことです。

 

そんな風なので15分の道のりと言ってもその時間で行けたためしがない、と書いてありました。

家の中にもいろいろな人が出入りしていて

ほとんど一人になる時間はなさそうです。

それがいいことなのかどうかは分かりませんが

1人で暗く考え込む時間はなさそう。

なんだかわけが分からないうちに誰かとしゃべって一日が過ぎていく感じなんでしょうか?

1人でじっくり人生について考えたり、何かを創作する時間はなさそうです。

なかなか面白かったのでこの本はメルカリで売らずに手元に置いておくことにしました。

グアテマラは、中央アメリカ北部に位置する共和制国家。

*******

さて秋の気配を感じる今日この頃

今日のBGMはしっとりとプラターズの〈煙が目に染みる〉

この曲を皮切りにプラターズを聴きながら、〈つるし雛〉の続きを描きます。


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読書〈グアテマラの弟〉動いていないと死んじゃう?•つるし雛

2023-09-21 10:14:00 | 読書
エッセイは、一つの項目が10ページくらいなので読み易いです。
昨夜寝る前に読んだ〈グアテマラの弟〉の項目のタイトルは『鮫とシエスタ』

片桐はいりさんのお母さんは、泳ぎ続けないと息ができなくなるサメの仲間か、と思うくらい
動き続けていた人らしい。
(まだご存命がどうかは分かりません)

朝起きた時から家族が寝るまで止まることなく働き続けていたそうです。

お母さんが座っているのを見られるのは日に3回
食事中とミシン掛けしている時と頭にカーラーを巻く時だけ。

そんなお母さん、いますね。
私の母、伯母、お婿さんのお母さん、次男のお嫁さんのお母さん
思いつくだけで私の周りに4人もいます。

一日中ずっと家事などして動き回ってる。
座ってる事の方が多い私には、そんなにする事ある?と、思ってしまうのですが。
探せばきっと山のようにあるのでしょうが
自分の欲望中心の私にはとても出来ない。

またはいりさんのお母さんはお料理がとってもお上手だったそうです。
そして、弟さんのお嫁さんもまたお料理上手
しかし、2人が大きく違うのは、
弟さんのお嫁さん、と言うかグアテマラの人達は皆昼食が終わったら片付けもしないで
すぐに寝る(シエスタ)所

その部分を読んだら私はグアテマラ向きかも
と、思ったりしました。
ご飯を作って食べたらホントひと仕事した感じですもんね。
私も結構な頻度で食器を流しに運んだ後
食器を洗う事なく横になってしまいます。
「あー、がんばった」みたいな。

夫婦2人になった今、わたしを監視する人も叱る人もいない、自由だ。
人生で今が1番幸せかもしれないです。
動き回ってる人はきっと動いてることが幸せなんでしょうけどね。


今日はなんの予定もない日です。
しかし、ずっと放ったらかしにしていた
〈つるし雛〉(トールペイント )を仕上げなければなりません。
仕上がるのに後7日間くらいは必要です。
展示会までに出来るのか、、、。 

古屋加江子先生デザイン








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読書、メルカリで江國香織さんの〈シェニール織とか黄肉のメロンとか〉購入

2023-09-20 10:00:50 | 読書

ただいま片桐はいりさんの旅のエッセイ〈グアテマラの弟〉を読んでいます。

片桐はいりさんも個性的な方ですが、弟さんも負けず劣らず個性的。

大学生の時にふと訪れたグアテマラが気に入ってしまい、いったん日本に戻るも再びグアテマラに舞い戻り

現地の女性と結婚してしスペイン語の学校を経営しているそうです。

13年ぶりにグアテマラに住む弟を訪ねるはいりさん。

旅行が苦手な私ですが、はいりさんの旅のエッセイはとても面白いです。

異国の香りが漂い別世界へ入り込んだ気分。

いいですね~。

〈グアテマラの弟〉もメルカリで買ったのですが

昨日の新聞に載っていた江國香織さんの新刊〈シェニール織とか黄肉のメロンとか〉も読んでみたくなって

メルカリを見てみたら1400円で出品されていたので早速買いました。

アマゾンでは1870円

新刊ですから1400円はお得なお値段です。

長男はメルカリなんかで買っていたら出版業界が潤わない、と言いますが

少しでも節約したいと言う主婦魂(?)が正規の値段で買うことを許しません。

 

メルカリでの売上金が3135円と減ってきたので

読み終わった本を出品するつもりです。

もぎりよ今夜もありがとう〉片桐はいり著(はいりさんが若かりし頃に映画館のもぎりをしていた頃のことを書いたエッセイ、映画好きにはたまらない。)

まぬけなこよみ〉津村記久子著(季節の言葉や風物詩にまつわる気持ちと思い出をほのぼのとつづる、まぬけな脱力系エッセイ集。この作家の視点が好き。)

ラブレス〉桜木紫乃著(姉妹の母や娘たちを含む女三世代の凄絶な人生を描いた圧倒的長編小説。主人公があまりにも不幸になっていくことに疑問を覚えて挫折した。)

女の園の星〉和山やまさんの漫画(笑える漫画、と言うことをどこかで読んだので購入。年齢のせいかまぁ普通だった。)

対岸の彼女〉角田光代著(多様化した現代を生きる女性の姿を描く感動の傑作長篇。直木賞受賞作。読みごたえがありました。)

 

売れるように値段をつけるのが悩みどころ。


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〈薔薇との距離感〉津村記久子さんのエッセイ『まぬけなこよみ』から

2023-08-19 09:07:00 | 読書
津村記久子さんの『まぬけなこよみ』は、四季折々津村さんが体験したことや感じていることについて書かれている歳時期のエッセイです。

その中にある〈薔薇との距離感〉の項は、バラ好きな私にとって興味深いお話でした。

津村さんは、
「バラを好きだと言うのは、わたしにとっては何故だか勇気のいることだ。
なにか花にも、キャラクターだとか分相応という感覚があって、バラは自分からは遠いものだ、と思ってしまう」
と書いていらっしゃいます。

キャラクターと言う点からしたら、私だって全くバラではない。
華やかでも何でもないし、おちゃらけてるし
慎ましやかさのカケラもない。
分相応なんて、よく分からないけど分相応でもないような気がする。

突然カミナリに打たれたようにバラを好きになって20数年
その魅力は増すばかり
キャラクターも分相応も関係ない。

しかし津村さんはこうもおっしゃっています。
「バラ好きの友達とバラ園に行ってバラを見ると、ううむよくできているな、と感心して
改めて、よくこんな複雑なことやるよな自然、という気分になってくる。尊敬の念が芽生える」

ホント!それですよ、それ。
土と水と太陽だけでよくもこんなに美しく精巧な夢のような物を作れるなぁ、
バラによって香りが違ったり、よくよく考えてみたら不思議で不思議でたまらない。

だからでしょうか見れば見るほどその魅力にハマる。

今、我が家のベランダは何だかひどい。
まともな葉のバラもあるけど、黄色や茶色になって葉をずいぶん落としたバラもある。
今朝はまたナエマに貝殻虫を見つけて落ち込んだ。(ブラシで落として、薬を噴霧しました)

秋に咲くことが出来るだろうか、、、

こんな時、長いバラ歴なんだけど、どうすればいいのか分からないし、まぁ、なるようになるか、、と思う自分がいます。

別に津村さんにバラ好きになって欲しいわけではないですが、私はバラ好きです、と津村さんに言いたい気持ちです。


何年も前に咲いたフェリシア
可愛い、そして不思議です。

因みに津村さんは、桜と藤がお好きだそうです。


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読書、片桐はいりさんのエッセイ〈わたしのマトカ〉

2023-08-17 10:13:41 | 読書

あれから義母は熱も下がり食欲も出て歩けるようになりました。

夫が二日間義母宅で介護していて不在だったため

私は解放されて思いっきり二日間グダグダを堪能

あちこちに物が散らかっていても「まぁいいか」寝っ転がってスマホを見たりテレビを見たり読書したり

それを咎める人は誰もいない

自由っていいなー、、、とつぶやきました。

さて、読書

この前メルカリで購入した片桐はいりさんのエッセイ〈わたしのマトカ〉を読みました。

アマゾンのレビューですごく評判が良くて☆5をつけている人が約700人くらい、ん~面白そう

この本は、あの有名な映画〈かもめ食堂〉の撮影で片桐さんがフィンランドを訪れた時の旅のエッセイです。

本を読んで知ったのですが、片桐さんは旅が大好き、好奇心旺盛で怖いもの知らず、何でも食べてみる、どこへでも行く。

そのエネルギーたるや!!

旅行に関してダメダメな私はホントうらやましい限りです。

 

最初に出会ったフィンランドの味は、サルミアッキと言う飴

片桐さんがおっしゃるには、タイヤのゴムに塩と砂糖をまぶしたような味、だそう。

色は黒

今までに味わったことのない不味さ、普通の人ならば思わず吐き出してげんなりしそうなのに

未知なる味に喜びを覚えサルミアッキ味のアイスクリームやウオッカまで試す

すごい方です。

そしてその味がフィンランドの人には魂の味だそうです。

 

撮影の合間に路面電車に乗ってうろうろ

青空市場で生のさやえんどうを食べておいしさに感動

夜中、地元のフィンランド人しか訪れないクラブ〈地獄〉に潜入してみたり

五感を駆使して旅を味わい尽くす

 

その行動力、感受性、それを文章に書き起こせる優れた能力に

私はすっかり片桐さんのファンになりました。

 

片桐さんはこれを含めてエッセイを3冊出していらっしゃるようなので

メルカリで他の二冊も買ってみました。

いずれも高評価です。

〈グアテマラの弟〉

〈もぎりよ今夜も有難う〉

ちなみにマトカはフィンランド語で〈旅〉の意味です。 

 

 

 

 


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清水ミチコさんのエッセイ〈カニカマ人生論〉

2023-08-07 14:07:00 | 読書
若い頃の重症な活字中毒ほどではないけれど
軽症の活字中毒かもしれない、と思います。

椅子に座って何もせずにぼーっと出来なくて
何か読みたくなって
結局スマホの中の文字を読んでいます。

何か知りたい事なんかあったら
延々それについての記事を探してしまう。

ひと月ほど前はジュリーだった。
(BSでジュリーの特集を見た)
その次は、ピアニストのホロビィッツ
その次が加山雄三
そしてつい最近は孫のバレエを見た事で
バレエの記事を読みまくりました。

あー、首が痛い😓

これではいけないと思って軽く読めるエッセイを買うことにしました。
清水ミチコさんの〈カニカマ人生論〉
別に清水ミチコさんの芸が好きなわけではないんですが(清水さんごめんなさい🙏)

新聞の夕刊にたまに載る清水さんのエッセイがすごく面白くてもっと文章を読んでみたくなって買ってみました。

このエッセイは、自伝エッセイで
産まれてからつい最近の事までが面白くも心暖まる内容で書かれています。

人生の要所要所で、素晴らしい方達に巡り合いこれまで歩んでこられたんだ、と言う事がよく分かります。

勝手に清水ミチコさんって40代くらいか
と思っていたのですが
なんと現在62歳なんだそうです。
ヒェー!びっくりしました。

そしてお子さんは34歳
昨年結婚もされたそうです。

そのお子さんがよく出来た優しい素晴らしいお子さんで、
重度の障害を持って生まれた子供達を預かる施設で働いていらしゃるそうです。
それを聞いただけでもどれだけ優しい方かが分かります。

清水さんは書いていらっしゃいます。
『私のライブを見に来た娘に「面白かったねぇ、笑っちゃったよ」などと穏やかに褒められると、本来は子供ではなく母親だったのではないか?と、顔をながめることがあるのでした。』

いい話ですね〜。
でもイヤホント、私も娘が自分の母親のように感じる瞬間があります。

うちの娘は、私には優しくもなくストレスが溜まると私に当たり散らすと言う清水ミチコさんの娘さんとは雲泥の差な感じの娘ですけどね。

じゃあどこで?と言う事ですが
上手く言えませんが、そう感じることがあることはあるのです。


清水ミチコさんの視点がやっぱり面白い。
たまに読み返したいエッセイです。

次は津村記久子さんの〈まぬけなこよみ〉を買いました。
その次には片桐はいりさん(エッセイ書いていらっしゃるんですね)の〈わたしのマトカ〉をメルカリ で買いました。

これで当分の間、軽度の活字中毒症はなんとかなりそうです。




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久々に読書欲が〈我が友スミス〉

2023-03-27 10:14:00 | 読書
雨が続いていましたが、本日は晴れ。
今日は昔のママ友たちとのランチ会ですが
明日からは何の予定も入っていません。

長男宅のお世話でいつ呼ばれるか分からない
と思っていたので、予定を入れませんでしたが
今日からお嫁さんと赤ちゃんが帰って来て
4人で暮らすので
お世話はしなくてよくなりました。

何して過ごそうかな。
見たかった映画を見に行って
そろそろ筆も持たなくては。

さて、日曜日に久しぶりにじっくり新聞を読みました。
特に色々な本の紹介のページが面白くて
本を読みたい欲がむくむく。

新聞では〈ケチる貴方〉が紹介されていたのですが
同じ作者(石田夏穂)さんの
〈我が友スミス〉をメルカリ で買ったまま
積読状態だったのを思い出して
昨日からそれを読み始めました。



筋トレを始めて自分の身体を鍛える事にハマる
女性の話です。
三分の一ほど読みましたが
延々と身体を鍛える話が続いています。
それだけなのに何故か面白いです。

実は私にも、もっと筋トレして
身体を変化させてみたい、と言う憧れがあったりします。
(多分、しませんが)
鍛えて身体のあちこちに筋肉がついていく、、
とっても楽しそうです。

タイトルのスミスは、筋トレのマシンの名前。

『スミスマシンは、バーベルがレールに固定されており、このレールに沿ってバーを上下に動かすことが出来るトレーニングマシン。』

筋トレに関する色々な用語が出て来ますが
知らない事もあるので
スマホで調べながら読んでいます。

新聞に載っていた〈ケチる貴方〉も身体についての話で
冷え性の女性が体温を上げる事に夢中になる話のようです。

スミスを読み終えたらこれも読んでみたいと思っています。

(昨夜は〈我が友スミス〉に刺激されて
筋トレしたくなり、寝る前に自己流筋トレに励んでしまいました😅)





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簡単な読書感想〈おいしいごはんが食べられますように〉

2023-01-08 10:36:30 | 読書

この前の絵画教室でKさんが

「この本読みませんか?」と貸してくださった小説

〈おいしいごはんが食べられますように〉高瀬隼子著 芥川賞受賞作

実をいうと本を貸すのは好きだけど

借りるのは苦手

好みに合うかどうかがまず心配、読めるかな?

でも、まだ知り合って間もない絵画教室の方に、読みませんか?

と言っていただいて「借りるのは苦手で」とは言えない。

昨日、さっそく読み始めたら結構読みやすかったので3時間ほどで読み終えました。

(内容)

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、

仕事ができてがんばり屋の押尾。

ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。

(感想)

登場人物が一見普通の人に見えるけれど、どこか歪んでる。

そんな人たちが織りなす物語はだからやっぱり歪んでる。

 

か弱くて仕事に真剣に向き合っていない芦川さんは、頭痛がするからと言っては休み

プレッシャーのかかる仕事もしなくていい。

優しくていつも微笑んでいる芦川さん

なので、みんながそれを許してる「芦川さんだから仕方ないね」みたいな

 

そんな芦川さんと付き合うことにした一見普通な二谷君は

食べることに全く興味がない、あえて言えば軽く憎んでいるくらい。

なので、芦川さんが家に来て作ってくれるきちんとした夕飯の後

必ずジャンクなカップラーメンを食べてストレスを解消する。

15分で食べてしまうものに1時間も時間をかけるなんて信じられない、無意味だ。

 

仕事に対しても頑張る押尾さんは、

みんなから守られている芦川さんみたいなタイプが大嫌い。

 

そんな二谷君と押尾さんは時々一緒に美味しいものを食べに行く仲だ。

押尾さんは二谷君に芦川さんへの苦手意識を口にして

「芦川さんに意地悪しませんか?」と提案する。

そしてその意地悪から、問題が起こってしまう。

 

終始不穏な空気感

楽しい雰囲気の小説とは言いがたいけれど

実際、社会に出て働くってこんな風な人もいるだろうしそんなこともありうるでしょうね。

と、感じさせるリアル感がありました。

食べることを扱っているので食べる場面がたびたび出てきますが

そこが唯一楽しい場面かもしれません。

だって、私にとっては食べる事って大好きで重要だから。

芦川さんが作ってくるスウィーツの数々も美味しそうだった。

 

食べることが苦手な二谷君の心の底には

昔「男の子なんだからいっぱい食べて強くならなきゃ」

と何度も言われたことからの性差別に対する嫌悪感があるみたいでした。

 

信じられないことですが

食べることが苦手な人って実際いるんですよね。

昔、昔の生徒さんがそんな人で

食べられないものもいっぱい。

お友達たちとレストランに行くのもなんだか大変そうで

生き辛そうだな、と思いました。

でも、親友(懐かしい言葉だ)は同じく食べるのが苦手な人みたいで

二人で旅行に行ったりもしていたようで

それは良かった、と思ったりしました。

 

 

 


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よくぞ何事もなく•読書について•ナエマ

2022-11-01 15:28:00 | 読書
韓国の梨泰院での事故
たくさんの若者が命を失って
本当に残念でなりません、、、

こういった事故が起こると
残念な思いと同時に
我が家の3人の子供達がよくぞここまで何事もなく育ってくれた、と言う思いが湧き上がります。

何が起こるか分からない
何が起こっても不思議じゃない

孫も含めてどうぞこれからも健康で
過ごせますように。

そして亡くなられた方たちのご冥福をお祈りします。

••••••

この前読んだピアニストの名前が入ったタイトルのミステリーも含めてここの所
面白い小説に出会えていません。
読書の醍醐味はやっぱり
あー、読む手が止まらない!
読書に没入出来る、時間を忘れる
に、あるのではないでしょうか。

読書が好きと言ってもそれぞれに好みがありますから
皆さんのレビューを読んで
これは面白そう、と思っても
読んでみてガッカリ
と言う事も多いです。

今度東京に行くにあたって新幹線の中で読む小説を2冊ほど買ってみました。
〈禁煙小説〉垣谷美雨さん
〈対岸の彼女〉角田光代さん

最近は女性の作家の方がしっくり来る気がします。
角田光代さんは初読みです。
この小説は直木賞を受賞しているようなので
とても楽しみにしています。

••••••••

ナエマ画像
花が大き過ぎて重そう。






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辻村深月さんの〈凍りのクジラ〉、やっと読み終えました*ノーベル文学賞アニー.エルノー

2022-10-09 10:45:54 | 読書

辻村深月さんの〈凍りのクジラ〉をやっと読み終えました。

(あらすじ)

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。

高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。

戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。

そして同じ頃に始まった不思議な警告。

皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(コピペです)

つまらないというわけでもないけれど面白いというわけでもない

読むのに時間がかかってしまいました。

お話は、ドラえもんがポケットから出す道具に因んで進んでいく

と言う部分もドラえもんになじみがないので、あまり共感できませんでした。

しかし、辻村さんが描く人物は存在感がすごくて

架空ではあるのにこの世界に実存している人のような気がして

その人たちを心配したり安堵したりしている自分がいました。

 

立て続けに辻村さんを4冊読んだので、この辺りで違う作家さんの本を読むことにしました。

メルカリで買った〈アイネクライネナハトムジーク〉伊坂幸太郎さんの本です。

しばらくクラシック音楽に因んだミステリーでも読もうかと思っています。

〈さよならドビュッシー〉を書いた中山七里さんが

〈いつまでもショパン〉〈おやすみラフマニノフ〉など

それ系のミステリーを書いていらっしゃるようなので、またメルカリで買うつもりです。

 

さて、ノーベル文学賞などはあまり興味がないのですが(難しそうだから)

今年受賞されたアニー.エルノーさんの作品に〈シンプルな情熱〉と言うタイトルの本があって

お!どこかで聞いたことあるタイトル!

と思ったら、昨年だったかそれを映画化されたものを見ました。

不倫にのめり込む大学教授(女性)の人生の一幕を描いた映画です。

これは作家さんの実体験だそうですが

相手役がバレエダンサーのセルゲイ.ポルーニンと言うことで観に行きました。

評価は☆☆☆.7くらいでしたか。

恋にのめり込むって若い頃は憧れましたが

今では「疲れそう、、、」と思ってしまう(^-^;

残念だなー。

シンプルな情熱の感想はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 


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