fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

トーマの心臓について

2014-05-11 21:50:55 | 日記
今日は、母の日。

先月、来月5月の第2週は母の日だなぁ、と何とはなしに思ってから

そうだ、もう私にはプレゼントする人がいないんだったと気が付いて急にさみしくなった。

母を亡くしたこと(2年半前)が実感として迫ってきてそれからしきりに母のことを考えてしまう。

昨日、アルバイトに行く途中いつもの花屋を覗くとカーネーションがたくさん店頭に並んでいたのに

今日は、もう二鉢しか残っていなかった、みんな今日のために買ったんやね。

母の存在はやっぱりすごいです。

さて、本題

今日のアルバイトを終えてお昼を食べて、新聞を読んでいたら次男が「これ面白いから読んでみて。」とディスカバージャパンと言う雑誌を見せてくれた。

特集『マンガの力』、最近、マンガも読んでへんなぁ。

どの記事もそれなりに面白かったが、川本三郎さんの『少女漫画の世界』と言う記事が私世代にドンピシャ(古、(+_+))でよかった。

リボンの騎士(手塚治虫)、フィチンさん(日本で最初の女性漫画家と言われている上田としこさん、上田としこさんの伝記漫画『フイチン再見』がビッグコミックオリジナルで連載中らしい)は、辛うじて知ってる程度だが

トーマの心臓(萩尾望都)、綿の国星(大島弓子)、日出処の天子(山岸涼子)、はどれも愛読書だった。

特にトーマの心臓は、萩尾望都さんの作品の中でも1番好きで何度も繰り返し読んだもの。

ドイツのギムナジウムを舞台にした少年たちのこの物語には『受け入れて許す』と言うテーマが流れているのを感じる。

『許す』と言う事に感動して、毎回泣いてしまう。

奥が深いストーリーと込み入った背景を持つ一人一人の少年たちの描き方が素晴らしい。

少年たちの仕草、会話、すべてがガラス細工のように繊細で美しく萩尾望都さん、やっぱり天才。

そして、新たな発見!この漫画はフランス映画『悲しみの天使』をモチーフにした作品らしい。

早速調べてみたら、厳しい規則を強いられる寄宿舎を舞台に下級生と上級生二人の少年たちに芽生えた禁じられた恋を描いた作品で

最後は、下級生が自殺してしまうと言う悲しい結末らしい。(詳しいストーリー

萩尾望都さんはこの結末が不本意で、トーマを描いたそうです。

アマゾンで調べても5万円とかの販売価格、とても購入できないが観てみたいなぁ。
















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